楽天が『そら楽』で実証実験!ドローンデリバリーが現実になる日はやってくるのか?

楽天が『そら楽』で実証実験!ドローンデリバリーが現実になる日はやってくるのか?

  • @DIME
  • 更新日:2016/11/30
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■連載/

デモ中の「そら楽」のドローン。飛行安定性は高そうに見えた。

■「そら楽」とは?

今回のデモはNTTドコモのLTE通信を使った楽天のドローンデリバリーサービスの実験というものだった。ちなみにドローンによるデリバリーサービスの名前は「そら楽」になる予定。

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「そら楽」のロゴ。

■今回のデモ

今回、「そら楽」のデモで使われたドローンは『天空』(てんくう)新型機。従来機と比較して、パラシュート搭載による安全性の向上、長距離飛行性能の向上、メンテナンス性の向上、防滴性能の追加などの機能が追加されているという。なお、ACSL社の『PF1』をベースに開発しているという。

今回のデモは、「幕張新都心におけるドローン物流構想」を想定したもので、幕張新都心の住宅街を目的地として、10キロほど離れた楽天フルフィルメントセンターからドローン配送することを目的としたものだ。

デモではスマホアプリで商品を注文し、ドローンが自律飛行で届ける。飛行距離は約700メートル程度で、タイプエスの気象観測システムで風速をチェックして行なっている。ちなみに経路はおもに都市部近郊の海上を飛行し、パソコンのドローンダッシュボードでドローンのビデオ映像を見て遠隔監視している。ちなみに着陸地は稲毛海浜公園プールだ。

操作はドコモのLTE回線で行ない、世田谷区にある楽天本社から飛行指示を送信していた。楽天本社から目的地は直線で約40キロ離れており、かなりの遠隔操縦になる。

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目的地は中心にあるロゴのR。近づいたドローンは映像で自動認識して、このRに向けて着陸動作を行なってくれる。

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着陸地周辺で待機しているとスムーズに近づいてくるドローン。

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マーク上でホバリングした後に自動的に着地して荷物をリリースした後に、自動的に上昇していった。

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残された荷物の箱。無事にデリバリーされた。中身はモバイルバッテリと本。

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荷物の箱を搭載した状態と外した状態のドローン。

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■ドコモ・ドローンプロジェクト

ドコモ・ドローンプロジェクトの今後の検証としては、モバイル技術としては上空での通信品質、地上の携帯電話ネットワークへの影響を検証。そして、プラットフォーム技術としては、機体の状態や位置情報などのデータを利用した運航支援などを行なうという。

そして、このプロジェクトの目的としては農業、防災、高齢化支援、インフラ点検、物流などにドローンを応用していくことを目指している。今回は物流への活用のデモをおこなったわけだ。

ドローンには現在、さまざまな規制があるので、今後は技術的な問題を解決していくのとともに、ビジネスを行なうために必要な飛行ができるための法整備なども1つの課題になっていくだろう。

なにしろ、日本の現在の法律ではドローンが飛行できるのは「目視できる距離」ということになっており、これだけでも法律を違反してしまうことになる。目視ということで、カメラのビデオカメラ映像ではダメなわけだ。しかし、目視でドローンを数十キロも追いかけることは不可能ではないにしても実用的ではない。これをクリアすることがモバイル通信を使い遠距離を航行するためにはまず必要な法律だと言えるだろう。

今回は幕張新都心の住宅街へのデリバリープロジェクトということだが、着陸地にはスペースが必要であるという課題があるので、庭のある一戸建てならいいが、都心のマンションなどでは難しそうだ。その意味では離島や幕張などは導入するには向いている場所なのだろう。

■楽天のビジネスとしては

幕張あたりはいろいろなものが買える大型店舗があるにはあるが、時間的な問題なので必ずしもいちいち出かけていくというのはけっこう大変だろう。それがドローでンデリバリーされることで住民の利便性はかなり上がるに違いない。このサービスの需要は高そうだ。テストを重ね、法整備をすることで、今後、数年で実サービスが開始されそうだ。

ドローンで宅配便を配達するという話を始めて聞いたときに、そんなことができるのか?とも思ったが、最近のドローンの進化でごく安定して処理を実行できるようになったようだ。物流の一端をドローンが担うと言うことで、飛行機のように航路を確保することもシステム化されていくのだろうか?

なんにしても、ドローンによって今まで周囲に店がなく不便だったエリアでの物流が今後数年で大きく改善されていく可能性がありうそうだ。また、楽天は最近、薬などにも力を入れ始めている。このドローンデリバリーはそのあたりのビジネスとの組み合わせでも有効だと思う。

■関連情報
「そら楽」サイトhttps://soraraku.rakuten.co.jp/

文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「はじめてのChromeBook」(インプレスR&D)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

■連載/一条真人の検証日記

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