「ジムニーは走るビールサーバーです」山好きな高尾ビール代表の愛車は公私のパートナー

「ジムニーは走るビールサーバーです」山好きな高尾ビール代表の愛車は公私のパートナー

  • OCEANS
  • 更新日:2022/06/23
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連載:俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。

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■31人目■

池田周平さん(43歳)

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イケダシュウヘイ。醸造家。高尾山麓に構えるマイクロブルワリー・高尾ビール代表。

高尾エリア周辺に卸売りしているほか、JR高尾駅徒歩0分の複合飲食店「ランタン」にて、不定期でタップルームをオープンさせている。

スズキ ジムニー JA22

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ご存じ日本が誇る本格軽4駆。現行型ジムニーの2世代前に当たるモデルで、1990年代後期に生産された。

オフローダーらしいスクエアなフォルムにコイルスプリング式サスペンションを搭載し、オンロードでの操縦安定性と快適性も意識されている。

高尾ビールの社用車は、ビールが出る

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池田さんの愛車は、ビールが出るジムニーだ。

ビールが出る? そう。ボディ横からちょこんと飛び出したビールタップで、生ビールをサーブできるスペシャルなカスタムがされているのだ。

「だって、キャンプに生樽を持っていけたら盛り上がるじゃないですか(笑)。だから車体に穴を開けて、走るビールサーバーにしてしまいました」。

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ジムニーは池田さんのファーストカーだ。かれこれもう3回ほど車検を通している。

「前職はデザイン系の会社で、その頃は超インドア派だったんです」。

アウトドアに目覚めたきっかけは、30歳を過ぎて奥様と巡り合い、その付き合いで山登りをするようになったこと。

初めて登った山は霧が出て真っ白になってしまったのだが、むしろその日常離れした体験に、心を動かされた。

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「完全にハマりました。金曜日の夜に出て、月曜日の朝帰りで出社するというのもザラで。

アルプスや八ヶ岳など、方々の山に出かけましたが、当時は新宿に住んでいて、ある時ふと、気が付いたんですよね。毎週のように高尾を通過しているなと。高尾に住めばより山が近くなって、そのぶん遠い山にも行けるぞって」。

こうして8年ほど前に移住を決断。いざ「高尾へ引っ越すぞ」となり、人生で初めて手に入れた車がこのジムニーだったのだ。

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登山口までのアクセスで、ジムニーの右に出るものなし

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「完全にデザイン重視、見た目で決めました。妻が四角い車体の車が好きで、それがいちばんの理由です。

ランクルやラシーン、フォードあたりも検討したのですが、友人が川崎にあるジムニーの専門店を紹介してくれて、そこで出会って一目惚れ。

実際に乗ってみて思うのは、本当に運転しやすいということ。取り回しやすいんです。普段、配達で入る細い路地や、登山口のゲート前まで続く林道もスイスイ進めます。駐車スペースにも困りませんし」。

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限られた休日に山歩きをする場合、登山口ほど近くの、車が通れるギリギリのポイントまで分け入ることができるメリットは大きい。

片道30分ほど車で進めただけで、往復で1時間も余計に使える時間が増える。日帰りであればこの差はデカい。

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かれこれ25年以上も前の車なので、坂道を登るときはエアコンをオフにすることもある。軽バンなら1往復で配達できる量も、ジムニーだと3往復かかってしまうなど、積載量も意外と限られている。

「でも、憎めないと言いますか、愛着があるんですよね」。

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都心部への通勤のしやすさと、より山深いフィールドに近いという“中間点”としてチョイスした高尾エリアだったが、ほどなくこのエリア自体にも愛着が湧いてきたという。

ただ、高尾にひとつだけ欠けていた場所があった。

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「当時はまだ、イイ感じの飲食店が皆無だったんですよ。山梨や長野から戻ってきて、どこかで飲み食いしたいんだけど、選択肢がほぼゼロで。

でも、高尾山という日本屈指のポピュラーな山の玄関口じゃないですか。それならビールを飲めるとこがあるべきだよなって」。

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シンプルな作りで皆を楽しませる。という共通点

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新婚旅行などで何度か訪れたアメリカには、山麓の街には必ずと言っていいほど、ブルーパブ(醸造所が併設されたビアスタンド)があったという。

そこには下山後に泥だらけのまま立ち寄って、隣に居合わせた誰かとその日の山行の駄話を分かち合うカルチャーが根付いていたのだ。

アウトドア好きにとって、これほど楽しいことはない。

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「だから高尾で、下山後に美味しいビールが飲めるところを誰か作ってくれないかと、ずっと思っていたんですよ。でも、誰もやらなかった(笑)。だから、仕方なく自分で」。

この思い切りの良さは、旧型ジムニー乗りに共通する気質かもしれない。

メンテナンスや維持のことを考えると二の足を踏む向きもあるだろうが、それよりも自分の「好き」「面白そう」のプライオリティのほうが高いのだ。

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「アメリカのクラフトブルーイングビジネスの通信教育を受講して、2017年に酒造免許を取得しました。

力仕事で大変な面もありますが、やりがいは大きいですよ。水と麦と酵母というシンプルな原料で作られたもので、皆がハッピーに酔っ払ってくれるのが面白い。

コミュニケーションのハブになるものを自分の手で生み出せているって、なんだか不思議な気分です」。

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もともと誰かを喜ばせるのが喜びという性分なのだろう。

今では「ビールが出る車を指名してのイベント出展の誘いが多い」というが、そもそも池田さんがこのジムニーをビールが出るように手を加えたのは、まだ高尾ビールを立ち上げる前だ。

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「特に不満点もないので、まだしばらくは乗り続けるでしょうね。強いて言えばタップの数をあと3口は増やしたいかな」と、根っからのビール好きのコメント。

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そのために、ビアスタンドのトレーラーを作って牽引できるよう仕込んでいるところなのだとか。

趣味でも仕事でも切り離せない「ビールが出る車」は、いい大人が心から遊べる大事な相棒なのである。

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OCEANS編集部

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