コロナでわかった夫の本性「彼の“顔が好み”で結婚したのが間違いでした」

コロナでわかった夫の本性「彼の“顔が好み”で結婚したのが間違いでした」

  • 女子SPA!
  • 更新日:2021/01/14

新型コロナウイルスは、これまでくすぶっていた夫婦の価値観の違いを一気に浮き彫りにした感がある。たがいに家にいる時間が長くなって、見ないですんでいた側面を見ざるを得なくなったのかもしれない。

コロナで夫の本性がわかったという女性に話を聞いた。

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写真はイメージです(以下同じ)

◆一目惚れした彼には交際相手がいたが…

アリサさん(34歳)が、友人の結婚式で知り合った同い年の男性と結婚したのは2年前。

「実は私の一目惚れだったんです」

と彼女は恥ずかしそうに言った。アリサさんはもともと、「顔が好みだったら結婚生活、何があっても耐えられる」と公言していたという。

「ケンカしても顔が好みなら、すぐ仲直りできるし。夫となった人は本当に顔が好きだったんです。私からその日のうちに連絡先を聞き出してデートに誘いました」

彼には当時、つきあっている女性がいると共通の知人から聞いていた。だがアリサさんはめげなかった。たびたび自分から誘い、彼がアメリカのプロバスケットボール・NBAが好きだと知って必死に勉強、あたかも趣味が同じであるかのようにふるまった。

「何度目かに会ったとき、彼が『うちにNBAのDVD、たくさんあるよ。見る?』と。もちろんと彼の部屋に行って、NBA鑑賞と同時に彼とも深い仲になって。

彼は彼女がいることを私に内緒にしていました。だから脈があるかもと思って。ただ、その後は私からプッシュするのは控えたんです。そうしたら彼のほうから積極的になってきて。駆け引きがうまくいった」

◆忙しいときは自分をごまかせたけれど

あなたはモテるから彼女、いるんでしょう、私の出る幕はないよねと涙ぐんで見せたりもした。それが男心を刺激したのか、彼は3ヶ月後には「彼女と別れた」と言ってくれたという。

「やった、と思いました。その後、元カノからSNSで嫌がらせを受けたりもしたんですが、そのたびに涙目で彼に『私はあなたが好きなだけなのに』と訴えて。彼ももうはっきりさせたほうがいいと思うと言い、『結婚しよう』と。そんなに早く結婚にこぎつけるとは思っていなかったのでうれしかったですね」

結婚したという事実があれば、元カノからの嫌がらせもなくなるだろうと彼は判断したようだ。そして実際、嫌がらせもなくなり、周りは祝福してくれた。婚姻届を出し、アリサさんが彼のマンションに引っ越して同居を始めた。

「あのころは忙しかったけど、毎日が幸せでした」

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◆コロナ禍から噛み合わなくなった

共働きで、家事の負担はアリサさんのほうが多かったにもかかわらず、「夫の顔を見るとつかれも吹き飛んだ」と彼女は言う。夫がにこっと笑ってくれれば、「何でもしちゃう」という気分になったそうだ。

ところがコロナ禍で、夫は週3日出社、アリサさんが週1日出社となった昨年4月ころから、少しずつ歯車が噛み合わないことが増えていった。最初は一緒にいられる時間が増えたことを喜んでいたアリサさんだが、夫の危機管理がなっていないことが気になっていく。

「ウィルスがどんなものかわかるにつれ、対策も変わっていきましたよね。私は玄関先で服を脱いでバスルームに直行、シャワーを浴びてからリビングに入るようにしていました。もちろん手荷物はスプレーで消毒。今もそうしています。

でも夫はマスクは欠かさないものの、帰宅後は普通にリビングに入ってくる。せめて洗面所に直行してほしいと言ってもダメ。夏にはやたらと飲み会に行っていましたしね」

顔を見ればすべて許せるという話ではなくなっていったのだ。あげく、9月に夏休みをとって沖縄に旅行しようと言い出した。

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◆「オレの顔を見れば何でも許せるんだろ」

「沖縄旅行はやめようという風潮の中でそんなことをいいだしたので、いくらなんでもと大げんかになりました。夫に言わせれば私が神経質すぎると。どんなに神経を遣っても遣いすぎることはないと私は思っていたんです。

言い合いをしていると、夫がいきなり私を押したおしてきて。ケンカをセックスでおさめようとするのがすごく嫌だった。なのに夫は『オレの顔を見れば何でも許せるんだろ』って」

そのときアリサさんは自分が間違っていたと知った。だが、これも自分の選択の結果だから、何度も夫ときちんと話し合おうとした。ところが夫の生活は変わらない。以前と同じように毎日出社となった秋以降は、飲んで帰ってくることも多くなった。

そんな中、11月半ばにアリサさんの妊娠がわかった。

◆つわりで苦しむ妻に無理やり…

「夫との子はほしくないと思っている矢先だったので悩みましたね。私の気持ちがわかったのか、妊娠を告げたとき夫もちょっと戸惑(とまど)っていました。でも『最初のころのように仲良くやっていこうよ』と言われて、一応私もその気になったんです」

だが12月に入ると夫は忘年会三昧、つわりで苦しむアリサさんは在宅勤務を増やしてもらっていたが、それでもたまらなくつらい日が多かった。

「それなのに酒臭い息をして帰ってきて、夫は私を襲うんですよ。やめてと突き飛ばしたら激昂したことがありました。殴りかかってきたので、裸足で逃げて隣の部屋に助けを求めましたね」

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年末も、夫はほとんど家にいなかった。

「私たち、つきあっているときは、おたがいにいいところしか見せなかった。その後、彼の元カノの嫌がらせがあったので、やけにこっちふたりは盛り上がっちゃって一気に結婚ということになって……」

◆「もう一緒に住んでいられない」

忙しいときは日常生活にかまけて、彼との関係を深くは考えなかった。顔が好きだからうまくいくと信じていたのだ。ところが顔さえ好きならうまくいくわけではないとわかった時点で、アリサさんは関係をきちんと作ろうとした。だが、夫はそれがめんどうだったようだ。

夫は「好き好き」と言って何でもしてくれる彼女のことが好きだったのだろう。どんなわがままも、アリサさんなら受け入れてくれると信じていたのかもしれない。

「私の体をちっとも心配せず、お正月の準備も手伝わない夫に愛想が尽きました。私は6日から出社なので、その帰りに友人に相談するつもりです。もう一緒に住んでいられない」

つきあいが短かったせいもあるのか、一度歯車が噛み合わなくなると修正する術がなくなってしまっているのだろう。

それでなくてもコロナ禍では、いろいろなものが炙(あぶ)り出された。新婚夫婦にとっては、この鬱々とした時代背景が吉と出るか凶と出るか、見通しがつかないところがある。

―シリーズ「結婚の失敗学~コミュニケーションの失敗」―

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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