杉良太郎が発案「超高齢社会のダンス大会」85才の圧巻パフォーマンス

杉良太郎が発案「超高齢社会のダンス大会」85才の圧巻パフォーマンス

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2022/09/23
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主催した一般社団法人日本国際ダンス連盟FIDA JAPANの名誉会長・杉良太郎とスペシャルサポーターとして参加したTETSUYA

「これからダンスを披露するチームの平均年齢は73才! 最高年齢は85才です!」

【写真】白熱のダンスバトルが繰り広げたダンスチーム

MCのチーム紹介に会場はどよめき、ステージに登場したシニアがキレのあるHIPHOPダンスを披露すると再び大きく、どよめいた──。

これは9月11日に都内で行われた「FIDA GOLD CUP」でのひとコマ。杉良太郎が名誉会長を務める一般社団法人日本国際ダンス連盟FIDA JAPANが主催するイベントで、タイトルのGOLDには「Good OLD=古き良き/良い形で年を重ねている」という意味が込められている。この日はGOLD世代とされる65才以上のダンスチームが全国から集まり、“シニアから元気を発信する、超高齢社会のダンス大会”といった新しいスタイルを提示。提案者の杉は、「コロナが長引き、3年前から計画していた大会をやっと本日、実現できました!」と、嬉しさと安堵を滲ませて高らかに開会を宣言した。

杉は厚生労働省の健康行政特別参与として健康づくりに係わる広報活動を行っている。杉は、シニア世代の健康長寿へ向けてダンスの有効性に着目。FIDA JAPANに「ダンス健康クラブ」を設立し、ダンスを通じた健康づくりを推進している。

いずれは47都道府県にシニアチームを作る構想があり、現在は青森、群馬、山梨、埼玉、神奈川、大阪の6府県8チームがダンス健康クラブとして活動している。この日はその中から3チームが出場となった。

第1回目となる今回の「FIDA JAPAN CUP」はスタートアップとして“全世代交流ダンスイベント”と銘打ち、シニアに加えてジュニア(キッズ世代)、高校生(高校ダンス部)、プロダンサーの各部門から計10組のダンスチームが集結。下は7才、上は85才という幅広い年齢層が世代ごとに赤・青のチームにわかれて、白熱のダンスバトルが繰り広げられた。

審査員長にはこれまで世界30か国をダンスで渡り歩いてきたDA PUMPのKENZOを迎え、日本を代表するダンサー・MIHO BROWNとプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE」でゲスト審査員も務めたAKB48の向井地美音が審査に加わった。

開会宣言を受けて、赤チームを先攻にジュニアから対抗戦がスタート。若さがハジける元気いっぱいのダンスに、会場のテンションもアップ。続いて、東京にある高校ダンスの超強豪・二松學舍大学附属高等学校ダンス部が磨き上げたスキルで魅せると、観客のボルテージも一段と上がった。赤チームで登場したチームからは「このメンバーで踊るのはFIDA GOLD CUPが最後になります」と明かされ、高校生の青春の1ページを会場全体で見守る形ともなった。

そして、ここからがGOLD世代4チームの出番。赤チームとして先陣を切ったのは神奈川の「FOREVER CHANCE」。MCが「未病促進・病気回避のためダンスに励んでいます」とチーム紹介をすると、バチバチだった対抗戦の空気も一変。ひと味違ったGOLD世代のダンス事情に客席も和んだが、パフォーマンスを始めるとグルーヴ感のあるダンスと大人の貫禄で一気に観客を引き込んだ。

青チームの一番手は冒頭に登場した、85才のメンバーが在籍する青森の「YDK65」が務めた。チーム名のYDKは、「やれば/できる/高齢者」の頭文字を取ったもの。チームの想いを込めたオリジナルのテーマ曲でステージに上がった。耳に残る♪Y・D・K・65~♫のリズムとメッセージ性のある歌詞に乗せたダンスには説得力があり、シニアダンスの新しい風を感じさせた。

ひときわエナジーに溢れていたのは、赤チームの後半を担った埼玉の「GOLD DRAGON」だ。あまりのパワーにMCも驚くほどで、75才のダンス初心者を含めた15名の精鋭が煌びやかな衣装ではつらつとステージを飾った。

GOLD世代のトリには静岡の「ソウルフルフーズ」が登場した。You Tubeのダンス動画の総再生回数が7万回と注目を集めるロックダンスチームで、4人グループというコンパクトな編成を感じさせない、テンポのいい連係でスキルを見せつけた。

最後は「第一生命D.LEAGUE」に参戦する2組のプロのダンスチームが圧巻の踊りを披露。すべてのチームが対戦を終えると、審査員長のKENZOは感無量といった様子でこう語った。

「シニア最高です! 今日は世代を超えてダンスでひとつになれて、夢のようです」

20代の向井地も「私もこんなふうに素敵に年を重ねたいと思いました」とシニアを称えた。また、共に戦ったプロチームもシニアのダンスを前のめりになって観戦。「フーウ!」と熱いテンションで、ダンサーの仲間としてシニアのステージに盛り上がる姿が印象的だった。

赤と青、どちらのパフォーマンスにより心を動かされたかでジャッジをした結果、今回は赤チームが勝利。赤チームだった「FOREVER CHANCE」の大森康子さんはこう喜びを爆発させた。

「77才でダンス歴はまだ3か月ですが、もうダンスが楽しくて、楽しくて。練習に付いていくのは大変ですが頑張りました。今日は本当に楽しかった!」

出場へ向けてひと夏猛特訓を重ねた「GOLD DRAGON」の今川美雪さんは、仲間の存在が重要だったと語る。

「みんな体の不調を抱えながらも練習を休まず、助け合いながら準備したんです。一緒に出場するチームの動画はとても刺激になりました。自分より年上のかたが踊っていると知って、『もう年だから、なんて言い訳できないな。私たちも頑張らなきゃ』って」

審査員のMIHO BROWNがシニアのダンスを「HIPHOP=自分の生き様を“レペゼン(象徴)”して、謳歌するメッセージを感じた」と評したが、シニアの“人間力”は舞台裏でも発揮されていた。

「今回の大会では、シニア同士、お菓子を交換して“アメちゃん交流”で絆を深めました。敵味方は関係なく、どのチームにも拍手をして『おつかれさま』と労って。勝負前でガチガチに意気込む高校生に私達シニアが『行ってらっしゃい!』とエールを送ったら拍子抜けした様子でしたが(笑い)、『行ってきます!』と元気に出て行きましたよ」(GOLD DRAGONコーチの重永富子さん)

厚生労働省 健康クリエイターを務めるEXILEのTETSUYAは、スペシャルサポーターとして参加。ダンスを通じたシニアの健康効果を証明したいと意気込み、第2回、第3回は規模を拡大してシニア世代のダンスの輪を広げていきたいと宣言した。

総括として全チームを労うと、次回へ向けてさっそくシニアに発破を掛けたのは杉だ。

「来年はひとつ歳が上がりますが、それを跳ね返すパワーを今から蓄えて戻ってきてください。次はもっと速いテンポの曲に挑戦して“もうできません”という限界までやりきってほしい。来年に外交関係樹立50周年を迎えるベトナムでもダンスチームができたので、この先、国際交流をしていく計画もありますよ」

杉が「来年を目指して気を確かに持て!」と檄を飛ばすと、客席のシニアからは大きな拍手が。そして、「明日からまた頑張りましょう」と笑顔で再会を誓い合っていた。

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