
ウルグアイ食肉協会、北京にアジア事務所開設
22日、INACアジア事務所のプレート除幕を行うINACのコンラッド・フェルベール会長(左)と同国のフェルナンド・マトス農水相。(北京=新華社記者/李曄)
【新華社北京5月26日】ウルグアイ食肉協会(INAC)のアジア事務所が22日、中国北京市で開設された。同協会のコンラッド・フェルベール会長は新事務所の開設について、中国市場の研究と理解を深め、中国向け肉製品の輸出を増やし、中国消費者のニーズを満たすことにつながると述べた。
同協会によると、中国は2013年からウルグアイ最大の牛肉輸出先になった。同国で22年に生産された牛肉66万5千トンのうち、31万6千トンが中国に向けて輸出され、中国向けは輸出の56%を占めた。羊肉の生産量は2万4千トンで、うち中国向け輸出は9千トンで、輸出の40%を占めた。
フェルベール氏は、中国市場には大きな潜在力があるとし、事務所開設を機にウルグアイのより多くの人気製品が中国市場に進出するのを後押ししたいと述べた。

ウルグアイ食肉協会、北京にアジア事務所開設
23日、ウルグアイ産の肉。(組み合わせ写真、北京=新華社記者/李曄)
フェルベール氏によると、ウルグアイでは牛肉産業が成熟し、政府主管部門が厳しい検査・検疫プロセスで牛肉の安全を確保している。牛肉のトレサビリテーシステムの普及にも力を入れ、牛の出生や成長環境の情報から獣医記録、解体、貯蔵、輸送などにいたるさまざまな情報を閲覧できるようになっている。
中国商務部のリポートによると、中国では消費の高度化が進み、品質、グリーン(環境配慮型)、健康が消費市場の新たな特徴になっている。フェルベール氏は「ウルグアイの食肉産業は健康、動物福祉への配慮、持続可能な発展が土台で、中国消費者の間でのそうしたニーズの高まりに合致している」と述べた。