1月12日、野球解説者の吉見一起さんがＣＢＣラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。ストーブリーグの新しい楽しみ方をテーマに、ゲーマーでもある三浦優奈が仮想空間で行われるプロ野球に興味を示し、宮部和裕アナとトークを繰り広げました。
eスポーツのペナントレース
三浦「ゲームが大好きなんですけども、いま吉見さんに注目していまして」
現実のプロ野球はオフシーズンですが、コンピュータゲームのeスポーツの中では、現在ペナントレースが行われています。
それがNPB（日本野球機構）とゲーム会社ナムコが提携して行っているモバイル野球ゲーム、『プロ野球スピリッツA』を使ったeペナントレースです。
セ・パ12球団、ゲームをする選手3名に加え、そのチームの元選手が監督として就任しています。ドラゴンズの監督は吉見さん。
「まず『采配できません』って言ったんですよ。でも『楽しそうだからやります』って言いました」と監督を引き受けた時のことを語る吉見さんです。
吉見が吉見に課金
吉見さんが『プロ野球スピリッツA』をやり始めたのはは引退してから。当初、ゲームに吉見さんはいなかったそうです。しかし最近登場したそうで…。
吉見「ガチャできるじゃないですか。僕が出てきたんです。欲しいじゃないですか。初めて課金して、獲得しました」
今回の『プロ野球スピリッツA』の監督全員が、選手としても登場しているそうです。
リスナーも気になっているようで、こんなおたよりが寄せられました。
「プロスピでの吉見一起投手の使用感や能力についての印象を聞かせて下さい」（Aさん）
「いいんじゃないかなと思いましたね。eスポーツの監督はみんないいんじゃないですか」
自分に満足している吉見さんです。
プロ野球選手よりすごい？
選手は3人。20代と10代です。どんな指示を出すのでしょうか？
吉見「指示出してくださいって言われるんですけど、やっぱり彼ら3人は勝ち抜いてきた人なので、3人でやり取りしてるんですよね」
各球団、選手を募集した中で勝ち抜いた上位3人が選手として採用されています。監督を含めた4人にしか聞こえないヘッドセットを付けて、4人で会話をしながらゲームをするんだそうです。
試合をプレイするのは1人ですが、ヘッドセットを通じて一球一球、指示を出すんだとか。
吉見「僕はほぼ座ってるだけですけど、2人がインコースいこう、外いこうとか考えています。なので、もしかしたら現役のプロ野球選手より考えて野球をやってるかもしれないです。すごです」
三浦「選手同士が会話している時に、監督は『もうちょっとインコース攻めたら？』とか言わないんですか？」
吉見「言わないです。外れたら僕がダメじゃないですか。だから全く指示は発しないですね」
仮想空間の素早いやり取り
ゲーム中は一球一球守備位置も変えて、それが全部タッチペンでするので動きが速い、と説明する吉見さん。
吉見「僕がびっくりしたのは、『チョーケー、チョーケー』っていつも言うんですよ。何？と思ったら長打警戒なんですよ」
長打警戒、略してチョーケー（長警）。
吉見「これが一球ごとに変わるんですよ。このカウントはチョーケーしようとか、チョーケー、消そうとか言うんですよ。一球間隔はたぶん10秒ないぐらい。そこで会話してるんですごいです」
勝負はボール半個分の世界。どのチームもストライクの四隅を投げ切ってきて、ギリギリ、ボール半個分のやり取りなんだそうです。半個分がボールになると凡打になり、甘くなるとホームランやヒットになるんだとか。
吉見「YouTube見てもらったら、勝ち抜いた人たちのプレーはすごいなと思いますよ」
ドラゴンズ日本一が見えた？
吉見監督率いるドラゴンズは2位でクライマックスシリーズに進出。15日にファーストシリーズ、ヤクルトと対戦。勝ち抜いたらカープと日本シリーズ進出をかけての戦いになるそうです。
「eスポーツの世界では日本一になれるよう、3人力を合わせて頑張ります」と言う『プロ野球スピリッツA』eペナントレースのホームページにある、ドラゴンズキャプテン山田佳弘さんのコメントを紹介する三浦。
吉見「毎週、土曜日に試合なので、1週間に1回しか会わないんですが、チームワークがすごくよくて。戦う度にチームワークが上がる。山田君がまとめてくれて、本当に良いチームだなと思いますね」
三浦「ちょっと気になったのは、コメントの『3人力を合わせて』。監督は？」
吉見「ゲームするのは選手なんです」
宮部「いい話になりかけとったのに、いらんことを（笑）」
流石に最後で突っ込み宮部アナ。
三浦「私的には3人か？と思いました」
宮部「3人力を合わせて吉見監督の胴上げになるわけですよ」
三浦「一切指示をしていない監督を」
なぜか最後の最後で暗黒面を出す三浦でした。
（尾関）
