「マンディンゴ」は“怒りのヒューマニズム映画”と山田宏一が称賛、予告編も到着

「マンディンゴ」は“怒りのヒューマニズム映画”と山田宏一が称賛、予告編も到着

  • 映画ナタリー
  • 更新日:2021/02/23

リチャード・フライシャー監督作「マンディンゴ」デジタルリマスター版の公開にあたり、予告編がYouTubeで解禁となった。

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「マンディンゴ」

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1975年に製作された「マンディンゴ」は、19世紀半ばの米ルイジアナ州を舞台に、“奴隷牧場”を経営する父子の栄光と没落を描いた歴史スペクタクル。「海底2万マイル」「ミクロの決死圏」「絞殺魔」などで知られるフライシャーが、カイル・オンストットによる同名ベストセラー小説を映画化した。公開当時、人種差別的な設定に全米の批評家は偏見を助長する屈辱的な内容として「最悪の映画」と酷評。のちにクエンティン・タランティーノが本作にインスピレーションを受け、「ジャンゴ 繋がれざる者」を手がけたことでも知られる。

あわせて映画評論家の山田宏一からコメントが到着。フライシャーの手がけた作品を列挙しながら「どんな映画も柔軟に見事に面白く撮ってみせる、ハリウッドではプロフェッショナルとよばれた職人監督の一人だ」とたたえている。また「『風と共に去りぬ』の闇の裏面史を描いてアメリカ中を震撼させ、大ヒットしたものの、アメリカの恥さらしとみなされてマスコミに黙殺され、映画史から消されつつあった」という本作を「愛と憎しみが交錯するサスペンスにみちた力強くすさまじい、怒りのヒューマニズム映画だ」と絶賛した。

「マンディンゴ」デジタルリマスター版は3月12日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。キャストにはジェームズ・メイソンスーザン・ジョージケン・ノートンペリー・キングリリアン・ヘイマンブレンダ・サイクスポール・ベネディクトが名を連ねた。

山田宏一 コメント

リチャード・フライシャー。
どんな映画も柔軟に見事に面白く撮ってみせる、ハリウッドではプロフェッショナルとよばれた職人監督の一人だ。
SFスペクタクル映画(「海底二万哩」「ミクロの決死圏」「ソイレント・グリーン」、ウォルト・ディズニー製作の「海底二万哩」と同じように子供向け、家族向けのファンタジー「ドリトル先生不思議な旅」などもふくめて)を撮ってよし、西部劇(「叛逆者の群れ」)を撮ってよし、犯罪映画(「恐怖の土曜日」「絞殺魔」)を撮ってよし、古代史劇(「バラバ」)を撮ってよし、海賊映画(「ヴァイキング」)を撮ってよし。
そして、アメリカ南部の黒人奴隷農場を描いた「マンディンゴ」──「風と共に去りぬ」の闇の裏面史を描いてアメリカ中を震撼させ、大ヒットしたものの、アメリカの恥さらしとみなされてマスコミに黙殺され、映画史から消されつつあったところを、「アメリカを知る」映画評論家・町山智浩氏によれば、「これはすげえ映画だ!」とクエンティン・タランティーノ監督の一声が刺激になって、じわじわと再評価の気運が高まったという呪われた「黒歴史」の名作。
こんなことがあっていいのか。
愛と憎しみが交錯するサスペンスにみちた力強くすさまじい、怒りのヒューマニズム映画だ。

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映画ナタリー

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