《逮捕者13人 歌舞伎町ホストの実態》現役ホスト「客が自分から(風俗に)競うように落ちる」vs.女性客「闇金バリの取り立て」「売春直後に現ナマを持っていかれた」

《逮捕者13人 歌舞伎町ホストの実態》現役ホスト「客が自分から(風俗に)競うように落ちる」vs.女性客「闇金バリの取り立て」「売春直後に現ナマを持っていかれた」

  • 文春オンライン
  • 更新日:2023/01/25

《客をソープに沈めて逮捕》歌舞伎町のホスト秋葉拓也容疑者(27)の“魅力”とは「事件後にシングルマザー宅で同棲」「3人の子どもたちも懐いていた」から続く

水増しした1000万円の“ツケ”を回収するため、女性客をソープランドに“沈める”。そんな卑劣な犯行が発覚し1 月23日までに逮捕されたのは、歌舞伎町で働いていた元ホスト・秋葉拓也容疑者(27)だ。

【画像】「オールバックで水色のジャケットに白いパンツ」営業成績を表彰された秋葉容疑者

秋葉容疑者は20代の女性客に「早く金つくってこい!」などといい、東京・吉原のほか、福島や沖縄など5県のソープランドで働かせた売春防止法違反の疑いが持たれている。秋葉容疑者の他にも、女性を風俗店に紹介したスカウトや、ソープランドの経営者など13人が逮捕され、大規模な逮捕劇となった。

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歌舞伎町のホスト街

社会部記者が話す。

「秋葉容疑者が働いていたホストクラブの系列はもともと弱小店で、なぜか同業との付き合いも避けていたといいます。歌舞伎町では存在感は薄かったようですね。一方、女性が働かされていた吉原のソープは『大衆価格で、ゆとりの入浴時間、高級店のサービス』をうたい、現役AV女優やグラビアモデルも在籍する人気店舗だったとか。料金は70分25000円からで、吉原ではいわゆる格安寄りに分類される店舗でした」

「ホストクラブで営業成績を表彰」はにかむ容疑者

秋葉容疑者が働いていたホストクラブの公式サイトなどには、「1000万player」「入店半年で1000万円」と書かれた気前の良い写真のショットが並ぶ。なかには「営業活動においてその輝かしい成果に対し深甚なる敬意を表するとともにここに金一封ならびに記念品を添えて表彰します」と書かれた賞状とトロフィーを手に、はにかむ秋葉容疑者の姿も収められていた。

ホストでツケをつくり格安ソープに落ちるという絵に描いたような転落劇――。

歌舞伎町のある現役ホストに聞くと、「ホストが落とすというより、女性客が自分から勝手に恋愛と錯覚し、(風俗に)競うように落ちる」のだと嘯いた。しかし実態を取材すると、ホスト側が免罪されるとは到底思えないのだ。

こうした泥沼にはまり込む女性について「コロナ禍で増えた」と語るのはホストに20年以上通っているという中年女性客だ。その理由には、マッチングアプリの普及も一役買っているという。

アプリで出会って“枕”でガッツリつかむ

「ホストの営業手法もどんどん進化しています。その一例がマッチングアプリ。ここで恋人を求める普通の男女として出会い、実際に会った時に『実はホストの仕事をしているんだ』と打ち明け、そのまま店に同伴させるんです。初回は1000円で入れますし、指名しても1万5000円ほどで済みます。夜の仕事をしていない普通の会社員の女性でもギリギリ払える金額なんです。

その後、アフターで“枕”をしてガッツリとハートをつかむ。2回目以降はテーブルだけで2万、酒代込みで4万円超はかかりますから一度ハマれば“転落”してしまうのは避けられません」

歌舞伎町周辺では「〇億円プレイヤー」といったド派手なビジュアルの広告を掲載し、大音量でCMソングを流しながらトラックが走るのも、もはやお馴染みの光景となっている。こうした“ホストバブル”の隆興には、客層の裾野が広がったことも一因のようだ。

前述の中年女性客が続ける。

アプリの影響で増えた「普通の女性会社員客」

「マッチングアプリの影響もあってか、普通の会社員の女性客が増えました。なぜわかるかといえば、この2~3年でクレジットカードで支払っている客が一気に増えたから。クレジットカードは今回の事件のように“ツケ”にせず、確実に金が入るのでホスト側にとってもメリットが大きいのでしょう。知人の看護師の女性は、クレカを限度額までまず切らされたあげく、ホストに『付き合ってんなら、それぐらいできるでしょ』と直接言われ、今はデリヘルで働いています。

昔のホストは長く客をつなぎとめるためにも、限界を超えるようなお金の使わせ方はしませんでした。『家賃引いて今月収入いくら?』『ある時でいいよ』と生かさず殺さず、の営業をしていた。でも、今の30歳前後のホストの催促は闇金バリですよ。業界が大きくなって稼げないホストも増えたからか、入金漏れの取り立ては以前より厳しくなりました。勝手に50万円のシャンパンを開けられそうになったこともあります」

金の切れ目が縁の切れ目。前述の女性客は、一度入金漏れをした後、3年ほど通っていた担当ホストから「付き合うとか吐き気でしかない毎日だったよ」と捨てゼリフを吐かれたという。「気分が悪すぎる」と今後は利用を控えるつもりだ。

30代女性会社員も意気消沈した様子で取材班に“転落”の経緯を語った。

「売春終わりに現ナマを持っていかれた」

「ホストにハマったのは20代の頃で、気づいたら後戻りができなくなっていました。『昼職じゃ、いっぱい遊べないな』と気づいて、夜の仕事を勧められ水商売に手を出したのがきっかけで、その後はエスカレート。今でいうセックス込みのパパ活をやり、立ちんぼもやりました。

売掛が300~500万までたまってしまい、ホスト側も回収に必死でしたね。ひどい時は売春をした後、ホテルを出た瞬間に現ナマをそのまま持ってかれたこともあります。逃げたいと思いましたが、身バレしているからそれもできなくて……」

この女性の周りには「似たような娘が多かった」という。

おじさんより女性が水商売にハマるワケ

「私はハマってからはまず給料全額を持ってかれて、その後はカードを切らされ、完全に身動きがとれなくなりました。親と友達のおかげでなんとか今はホストを辞められたけど、頼れる人がいなかったら難しかったでしょうね。おじさんのキャバクラ通いにはお小遣いに制限がありますが、女性は身体を売れば手っ取り早く稼げてしまう。女性の方が、水商売にハマる危険性は高いでしょうね」

「自分を捨ててまで得たものは何もない」とこの女性客は“ホス狂い”の日々を振り返った。警視庁は秋葉容疑者の事件について、真相解明を目指し捜査を進めている。

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(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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