
ローマが今季スクデットを獲得しても不思議はない photo/Getty Images
今夏の補強と名将モウリーニョの存在
イタリアの都は夢を見る準備が出来ているか。
マンチェスター・ユナイテッドを離れたMFネマニャ・マティッチ、ユヴェントスを離れたFWパウロ・ディバラをフリーで獲得したローマは、現在パリ・サンジェルマンMFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得にも近づいている。この3名だけでもかなりの戦力補強と言えよう。
伊『Gazzetta dello Sport』は、ローマを今季のスクデット候補の1つに含めるべきと捉えている。
「監督がモウリーニョ、そしてこの戦力があれば、ローマはスクデットの候補と考えられるかもしれない。おそらくはそうであるべきだ。本命としてリーグを開始することはないが、トップを争うことになっても誰も驚かないだろう」
マティッチに続いてワイナルドゥムまで加われば中盤の層はかなり厚くなる。イタリア代表のブライアン・クリスタンテ、同じくイタリア代表メンバーで攻撃をコントロールするロレンツォ・ペレグリーニ、ジョルダン・ヴェレトゥもいる。
また前線には、トリノを離れたFWアンドレア・ベロッティ獲得の可能性がある。ニコロ・ザニオーロの去就は気になるが、それでもディバラ、センターフォワードのタミー・エイブラハムとタレントはまずまず揃っている。
サイドバックではEURO2020で大活躍を見せながら大怪我を負ってしまったイタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラが戻ってきており、EUROで見せたように攻撃面で大きな戦力になることが期待される。
そして指揮官モウリーニョだ。以前ほど高い評価は得ていないかもしれないが、サッカー界でもトップクラスの成功を収めてきた名将であることは間違いない。昨季はヨーロッパ・カンファレンスリーグも制しており、良い感触で新シーズンに入れるはず。モウリーニョの存在もローマをスクデット候補に挙げるべき理由だ。
昨季リーグ戦は6位で終えていたが、そこからの大逆襲はあるのか。今季のローマは注目していくべきだろう。