
TSSテレビ新広島
ロシアによるウクライナ侵攻が来月で丸1年を迎えようとする中、人類滅亡までの残り時間をカウントダウンする「終末時計」の針が、これまでで最も短い「残り90秒」に更新されました。
「終末時計」は、アメリカの科学誌が、核戦争などによる人類滅亡までの残り時間を毎年発表しているもので、今年は去年から10秒針が進み「残り90秒」と、過去最短となりました。
「人類滅亡」へと針が進んだのは、ロシアによるウクライナ侵攻が大きな要因で、同誌は、侵攻について「60年以上にわたって構築されてきた核秩序への挑戦」と指摘したうえで、核兵器使用の威嚇や原発への攻撃などによって「核のリスクが大きく高まっている」と分析しました。
また、ロシアの侵攻が成功した場合には、核を持たない他の国が自衛できないと判断し、「核の不拡散体制が損なわれる可能性がある」と警告しています。
こうした厳しい情勢の中、今年5月には、G7広島サミットが開催されますが、ホスト役の岸田総理が「核兵器のない世界」を、各国の首脳にどうアピールし、どのような成果を出せるかが注目されます。