シンボルの復活に期待です。蔵王で、樹氷になる木「アオモリトドマツ」が、虫の食害などで枯れる被害を受け設立された「樹氷復活県民会議」の初めての会合が、26日開かれました。
【写真を見る】虫の食害などで枯れる被害の“樹氷になる木”アオモリトドマツ 新たに植樹活動実施へ
今後は、被害に遭った場所で、新たに植樹活動が行われるということです。県や山形市、林野庁、観光関係者が集まり、今年3月に設立された「樹氷復活県民会議」。
蔵王のシンボル「樹氷」の景観を再生させることが目的です。
26日開かれた初めての会合では、山形森林管理署から、蔵王ロープウェイ蔵王地蔵山頂駅付近に生育しているアオモリトドマツの被害状況について報告されました。
それによりますと、蛾の幼虫に葉を食い荒らされるなどして枯れてしまった木は、およそ16ヘクタールに及んでいるということです。
また、山頂の風の強さや標高の高さなど、「環境ストレス」もあるとされ、さまざまな要因が枯死につながっているということです。
これを踏まえ、会議では山頂より200メートルほど低い場所で育てたアオモリトドマツを、被害のあった場所に植樹するなどの活動を行っていくとしています。
県みどり自然課岩月広太郎課長「山頂付近の被害状況が非常に深刻だということが理解できた。現時点では一般の県民の方の参加を対象としたものはないが、これからサポーター制度を検討してまいりたい」
会議では今後、植樹活動を円滑に進めていくため、県民に広く協力を求めるサポーター制度の創設などを目指していきたいとしています。