【北川景子さんインタビュー】「アンパンマン」を見ている親は、みんな仲間!と思っています

【北川景子さんインタビュー】「アンパンマン」を見ている親は、みんな仲間!と思っています

  • kufura
  • 更新日:2022/06/23

映画やドラマにと大活躍の女優、北川景子さん。映画『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』(6月24日公開) で、10年ぶりの声優に挑戦します。北川さんが演じるのは物語の鍵を握る、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリン。 2020年に女の子の出産を公表し、1児の母親でもある北川さんですが、子育ての実体験がどのように声優のお仕事に活きたのか、語ってくれました。

子どもの耳にも届きやすい表現や、語りかけ方を工夫

今回、10年ぶりの声優に挑戦。国民的アニメ『アンパンマン』の劇場シリーズ33作目となる本作のオファーを受けて、どのように思ったのでしょうか。

「子どもの頃から見てきて、大好きな作品だったので、お話をいただいて率直に嬉しいと思いました。娘もアンパンマンが大好き。まだ1歳なので、今は“お母さんの声だ”とはわからないかもしれないけれど、いずれわかるようになったら、すごく喜んでくれるんじゃないかと思います。

娘はドキンちゃんやばいきんまんが好きなんです。なぜか、敵のみなさんばかり(笑)。“バイバイキーン”の後に“キラーン”って音が入るのが、すごく好きみたい」(「」内北川さん。以下同)

子ども向けのアニメだからこそ、声優として苦労した点はあるのでしょうか?

「小さなお子さんにも伝わるよう、短くて簡潔なセリフが多いんです。それを、お子さんの耳にスッと入ってくるよう表現するのに苦労しました。

幸い、私も娘がまだ小さいので、普段の娘とのやりとりを思い出しながら“こんなふうに話しかけたら喜ぶかな”と語りかけるイメージでやってみました」

日常の娘さんへの声かけが、声優の仕事にも活きたのだとか。

「普段から娘には、囁いたりボソボソしゃべったりするのではなく、できるだけハッキリと言葉を話すようにしています。親の表情や口の動きから、話すことを学んでいると思うので。家の中ではマスクを外して“ありがとう、っていう言葉はこういう口の動きなんだよ”と見せるように、注意して接しています。この作品も、伝える相手を意識しながら演じましたね」

コロナ禍で母親学級もなく…子育ての頼りにYouTube

本作で北川さんが演じるドロリンは、自分だけ変身がうまくできないことに葛藤するオバケの男の子です。北川さん自身も“頑張っているのに自分だけうまくいかない、と感じてしまうドロリンの気持ちには共感できる”と話します。

「頑張っているのに自分だけうまくいかない、と感じてしまうドロリンの気持ちには共感できます。仕事では、“一生懸命やっても、上には上がいる”と感じてしまうこともあります。そして育児をはじめてから“こんなにもうまくいかないことがあるんだ”と知りました。

まず生まれたばかりの頃は、なんで泣いているのかわからない。寝かしつけひとつにしても、こんなに難しいものなんだなって。最近は、一生懸命料理をつくったり、私の気持ちを伝えようとしたりしても、子どもが全然興味を持たなくてガッカリ、ということも」

そう話しながら

「どんなに努力しても、なかなかうまくいかないことってありますよね」

と優しく笑う北川さん。子育てがうまくいかないと感じるときは、どのような方法で乗り越えているのでしょうか?

「周りに相談できればよかったのですが、出産したのがコロナ禍の真っ只中だったんです。だから母親学級もリアルの場では開催されなくて。なかなか気軽に会って相談できる状況じゃなかった。それで“こういうときはどうしたらいいんだろう?”と疑問に思ったら、YouTubeで調べるようになりました」

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最近は子育て中の一般の方の動画を見て、育児や家事の参考にしているとか。

「辞書を引くようにYouTubeを見ています(笑)。家事にも役立っていて、“デッドスペースを活用して収納する方法”とか“子ども服や泥の汚れがよく落ちる洗剤”とか、参考にしていますね。あとはネットで情報を見ながら、100円均一ショップに便利アイテムを買いに行くこともあります」

それだけ調べて工夫しても、お子さんが期待通りの反応をしてくれないこともあるでしょう。そんなときはどうやって気持ちを切り替えるのですか?と聞くと、顔を手で覆って

「ええ〜、ただただ悲しい(笑)」

と北川さん。

「頑張ったのに報われなくて落ち込んでいるときに、いい切り替えになるのは、仕事をすること。どうしたって笑顔になるじゃないですか。最初は“表に立つ仕事だから、笑顔をつくらなきゃ”と多少無理して笑っているのが、だんだん本当に楽しくなっていくんですよね」

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特別な思い出づくりができなくても、映画館がある!

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本作が公開されたら「娘の映画館デビューをさせてみようと思っている」と北川さんは話します。

「まだ、娘を映画館に連れていったことはないんですけど、この作品はお歌のシーンも多くて、一緒に歌ったり体を動かしたりできるので、いいんじゃないかと。きっと一緒に楽しく見られるんじゃないかなと思います」

でも、小さなお子さんと一緒に映画館に行くのは、なかなかハードルが高いと感じる親御さんも多いかもしれません。

「わかります。映画館に行くのだけで一仕事、というところはありますよね。支度して映画館まで連れていって、帰ったら晩御飯を食べさせて……。それでも映画館って、子どもとの思い出づくりにすごくいい場所なんじゃないかと思うんです。

今の年齢の子どもと何か思い出をつくっておきたいのだけど、大したことはできない、と思っている方に、映画館はもってこいだと思います。“あのとき、こんな物語を一緒に見たよね”と、ちゃんと親子で“たのしい”の共有ができて、記憶に残りますから」

アンパンマンを見ているのは、「みんな仲間」だから

映画館に子どもを連れて行くママやパパたちのことを、北川さんは「みんな仲間」と表現します。

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「他の家族のことは良く見えるもの。きっと自分と違って、素敵な暮らしをしているんだろうな、って思ってしまうこともありますよね。でも、身支度させて子どもをバタバタと映画館に連れていって、家に帰ってきたら、みんな家はめちゃくちゃに散らかっているんじゃないかと思う(笑)。

うちもそうです。だから家に帰ったら、まず片付けるところから始まるんでしょうけど。その“大変だよね”とか“よく頑張って連れてきたよね”といった気持ちも、映画館で隣に座ったお母さん、お父さんと共有できるような気がします。

私も“みんな仲間だから大丈夫”と思って、映画館に連れて行こうと思います。この年齢の子どもにしか感じられないこともあると思うので、ぜひお子さんと一緒に足を運んでみてください」

取材が終わると北川さんは、当然のように、自分が座っていた椅子を片付けようと椅子を抱えあげました。女優として活躍しながらも、必ずしも思い通りになるわけではない子育てと向き合い、日々の暮らしを大切にしている様子が想像できるような瞬間でした。

本作には“頑張ってもなかなかうまくいかない”状況を乗り越え、勇気を出して一歩踏み出すストーリーが描かれています。子どもだけではなく、大人が見ても“今日から頑張ろう”と思える作品。楽しい歌が満載で、小さなお子さんの映画館デビューにもオススメ。ぜひ親子で映画館に足を運んでみてくださいね。

取材・文/塚田智恵美 撮影/五十嵐美弥 スタイリスト/NIMU(まきうらオフィス) ヘア&メーク/青山理恵(nude.)

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kufura編集部

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