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【中学受験】今年の夏期講習はいつもと違う!?︎苦手克服よりも大切なこと

【中学受験】今年の夏期講習はいつもと違う!?︎苦手克服よりも大切なこと

  • CHANTO
  • 更新日:2021/07/21
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かつては「裕福な家庭」「優秀な子」のためのもの、というイメージが強かった中学受験。しかし最近では、多くの家庭がチャレンジするようになっています。

気になるけれど、何から始めればいいのかわからない…。そんな保護者向けに、「中学受験の正体」を“イロハ”から進学塾VAMOSの代表富永雄輔さんに教えていただきます。

今回は、夏期講習について。そもそも夏期講習は受けなきゃダメなの?受ける場合、保護者はどのように関わればいいのでしょうか。

夏期講習は「受ける」が前提

結論から言うと、中学受験するなら夏期講習は受けた方がいいでしょう。

学校がある平日って、自由に使える時間が少ないですよね。せいぜい1日4時間程度。でも夏休みは24時間自由に使えます。

6年生の夏期講習ともなれば、塾だけで1日8時間ぐらい勉強するのが一般的。単純計算ですが、夏休みの1日で、平日2日分の勉強時間が確保できるわけです。

これが40日間続いたらどうなるか。夏休みの時間の使い方次第で、学力に差がつくのは明らかです。

忙しい保護者が、家庭で1日8時間子どもに勉強させるのは難しいでしょうから、夏期講習に通わせるのが現実的といえます。

今年の夏は復習よりも先に進む塾が多そう

塾の夏期講習といえば「1学期の復習をやる=オプション」だから受講しない選択肢もアリというイメージがあるかもしれません。

しかし最近は、「夏期講習もどんどん新しい単元に進む」という位置づけにしている塾が多く、基本的には受講が必須となっています。

とくにコロナ禍では、秋以降に何が起きるかわからないから対面授業ができるうちに少しでも新しい単元を消化しておきたい…という塾の思いもあります。

状況が刻々と変わっているので断言はできませんが、僕の塾でも夏期講習のうちに新しいことを教えておいて、復習は後回しにする予定です。そういう意味でも、夏期講習は受講しておくのがおすすめです。

通塾を楽しんでいる様子をあたたかく見守って

1日中塾で勉強させるなんて…と心配する方もいます。

でも、夏期講習を受けている子どもたちを見ていると驚くほど元気です。みんなと一緒に毎日ビシビシしごかれながら勉強しているうちに、脳が興奮状態になるのか、授業が終わった後もはしゃぎまくっています。塾の先生にからんでみたり、帰りにみんなとくだらない話をしてみたり…。

保護者としては、「さっさと帰って、体を休めるなり、勉強するなりすればいいのに」と思うかもしれません。

でも、このハイな楽しさがあるから勉強も頑張れる。夏期講習は、楽しみながら「これから、この仲間と、この先生と共に頑張る」と気持ちを盛り上げる、そういう時期でもあると思います。

夏の間は過度なプレッシャーをかけるより、楽しく過ごすことを重視した方がいいと思います。はしゃいでいても、あたたかく見守ってあげてください。

欲張らず2科目頑張ればよし

「夏を制する者は受験を制す」なんていう言葉があるためか、保護者はつい4科目すべて頑張らせたくなります。

でも、全学年の保護者に言いたいのは、4科目同時に成績を上げようと欲張らないでほしいということ。夏休み中は、毎日講習を受けながら、家でその復習をすることになりますが、全科目の復習を頑張れる子どもなんて、まずほとんどいないと思います。

夏の間に成績アップできる科目は最大で2つ。優先順位をつけて、集中して頑張るのがおすすめです。

おすすめは算数&社会

どの科目を頑張るかですが、算国のうち1科目、理社のうち1科目を選ぶといいですね。「苦手科目を克服」などとは考えず、成績を上げやすい科目に絞りましょう。その方が子ども自身のモチベーションがアップするからです。

僕のおすすめは算数と社会。

算数は基礎ができればある程度のレベルアップは可能なので、夏の間にパターン演習を繰り返し、しっかり定着させるのがいいでしょう。

社会も一定のレベルにするには単純暗記が必要なので、時間がたっぷりある夏のうちにやってしまいたいですね。

理科は暗記する要素が社会の半分以下ですし、算数の要素が入っているので、算数の学力を上げてからのほうが、追い上げやすいという面もあります。

もちろんこれは一般論です。例えば「算数の成績がトップクラスで上がりようがない」なら国語に力を入れるといいでしょう。

成績不振なら夏期講習だけは予習をしてみるのも手

夏休み中は時間に余裕があるので、普段と違う勉強のやり方を試すチャンスでもあります。

保護者の覚悟もいりますが、王道は、普段手が回らない塾の復習を、親子一緒にやること。

逆に予習をしてみるという手もあります。多くの受験塾は「復習主義」だから、ほとんどの子は予習をしていないでしょう。夏期講習は、何を習うか予定表を出す塾が多いですから、その範囲を一通りおさらいしておくんです。

塾の授業についていけない、でも塾を変える気はない…という場合、予習がきっかけで塾の授業がのみこみやすくなる可能性はあります。

どの科目を集中して勉強するか、復習を頑張るか予習をしてみるか…。子どもの状況をみながら取捨選択してください。

小学生の復習は広く浅く

1学期が終わってから夏期講習が始まるまで、1週間くらい通塾がない日があります。夏期講習期間中にも、通塾がない日があります。

この通塾のない日は、1学期の復習をしっかりやるのがいいと思います。

1学期の復習というと、大人は「模試をおさらい」とか「テキストの間違ったところを集中的に」とか考えがちです。でも、それは小学生には通用しないやり方。

小学生のできる・できないって、その瞬間のメンタルにすごく左右されて、同じ問題を30分後に解いてみたら結果が全く違ったりするんです。

「間違ったところ」というのがそもそもあてにならないから、広く浅くおさらいするのがおすすめです。各テキストの基本問題だけはできるようにしておくといいですね。

できなかった問題を復習するという大人の勉強法は、6年生の11月過ぎ、本物の受験生になったときにやれば大丈夫ですよ。

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自由な時間が多く、親力が問われる夏休み。保護者としてはつい気合を入れてみっちり勉強させたくなりますが、長い受験生活を考えるとそれは逆効果。

楽しく夏期講習に通うことに重点をおいて、余裕をもったスケジュールを組むのがよさそうです。

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監修/富永雄輔 取材・構成/鷺島鈴香 イラスト/サヌキナオヤ

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