新国立劇場バレエ団「春の祭典」スタート、オール男性ダンサーによる新作「半獣神の午後」も

新国立劇場バレエ団「春の祭典」スタート、オール男性ダンサーによる新作「半獣神の午後」も

  • ステージナタリー
  • 更新日:2022/11/25

新国立劇場バレエ団「春の祭典 The Rite of Spring」が、本日11月25日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕。これに先駆け昨日24日にゲネプロが行われた。

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「春の祭典」より。(撮影:鹿摩隆司)

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これは、「春の祭典」と「半獣神の午後」のダブルビル公演。「春の祭典」は、2005年にニジンスキーの振付復元版「春の祭典」でいけにえの乙女を演じた平山素子が、2008年に柳本雅寛との共同振付で制作したデュエット作品だ。平山が演出・振付を担う「半獣神の午後」は、男性ダンサーのみが登場する新作となる。公演は回により出演者が異なり、ゲネプロには、25日、27日公演に出演するキャストの面々が出演した。

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「春の祭典」では、イーゴリ・ストラヴィンスキーの同名楽曲が2台のピアノにより生演奏される中、米沢唯福岡雄大のペアが舞った。静けさと激しさのコントラストが鮮やかな本作で、米沢は生命力にあふれたダンスを華奢な身体いっぱいで表現。福岡は、不協和音が交じる激しいピアノの音に呼応したリズミカルな動きで、壮大な世界観を立ち上げる。また作品後半、舞台上には2台の椅子が運び込まれ、衣裳も白い布を使用した原始的なものから、現代的な服装に変わる。2人は舞台中を縦横無尽に走り回りつつ、時に身体を絡ませ、時に反発し合う、エネルギッシュなダンスを展開した。

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クロード・ドビュッシーと笠松泰洋の音楽でつづられる「半獣神の午後」は、ソロ、デュオ、そして群舞の3つの場面で構成された作品。福田圭吾は、整然と並んだ12名のダンサーの間を走り抜けながら、身体の柔軟性を駆使した官能的なダンスで魅せた。それぞれ赤と紫の衣裳に身を包んだ奥村康祐と中島瑞生は、身体をぴったりと重ね合わせながらポーズを決めるパフォーマンスのほか、音楽の高まりに合わせ、同タイミングでダイナミックな跳躍を披露。そして群舞のシーンでは、宇賀大将、小野寺雄、福田紘也らが、万華鏡の模様が変わっていくように、シンメトリーなダンスを次々と繰り出し、観客の目を楽しませた。

平山は「ドビュッシーとストラヴィンスキー、異なる個性を放つ作曲家の音楽に取り組むことで、この2つの舞踊作品が化学的反応のように相互に交錯し、100年以上前のアートの数奇で濃密な創造エネルギーを、ユニークな視点で現代に蘇らせることができればと思っています」とコメントした。上演時間は、休憩を含む約1時間20分。公演は11月27日まで。

平山素子コメント

ニジンスキー振付復元版でいけにえの乙女を演じた経験が原動力となり、2008年にデュエットという根源的な手法でストラヴィンスキーの「春の祭典」という難曲に挑み、オリジナルの「春の祭典」を柳本雅寛氏と共に創り上げました。今回、この作品が新国立劇場バレエ団のダンサーに受け継がれ、深化していくことは振付家として大きな喜びです。

そして、本公演が初演となる「半獣神の午後」は、新国立劇場バレエ団の男性ダンサーとともに新たに創造する作品です。ドビュッシーの美しく呪術性を帯びた名曲を主軸に、本作はソロ、デュオ、群舞の3つの場面で構成されています。

ドビュッシーとストラヴィンスキー、異なる個性を放つ作曲家の音楽に取り組むことで、この2つの舞踊作品が化学的反応のように相互に交錯し、100年以上前のアートの数奇で濃密な創造エネルギーを、ユニークな視点で現代に蘇らせることができればと思っています。

新国立劇場バレエ団「春の祭典 The Rite of Spring」

2022年11月25日(金)~27日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

演目

「春の祭典」

演出・美術原案:平山素子
振付:平山素子、柳本雅寛
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
出演:米沢唯、福岡雄大 / 池田理沙子、中川賢
演奏:松木詩奈、後藤泉

※米沢唯・福岡雄大ペアは25日と27日公演、池田理沙子・中川賢ペアは26日公演に出演。

「半獣身の午後」

振付:平山素子
音楽:クロード・ドビュッシー、笠松泰洋
出演:奥村康祐、中島瑞生 /渡邊峻郁、木下嘉人 / 福田圭吾 / 宇賀大将、小野寺雄、福田紘也 / 石山蓮、太田寛仁、小川尚宏、上中佑樹、菊岡優舞、樋口響、山田悠貴、渡邊拓朗、渡部義紀

※奥村康祐・中島瑞生ペアは25日と27日公演、渡邊峻郁、木下嘉人ペアは26日公演に出演。

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