ガソリン価格 高止まり続く 政府“石油備蓄放出” 専門家「効果は限定的か」〈宮城〉

ガソリン価格 高止まり続く 政府“石油備蓄放出” 専門家「効果は限定的か」〈宮城〉

  • 仙台放送ニュース
  • 更新日:2021/11/26
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資料

高止まりが続く、ガソリン価格のニュースです。今週の県内のガソリン価格は先週より小幅に値下がりました。これで3週連続の値下がりとなりましたが、依然、高止まりの状態が続いています。

石油情報センターによりますと、県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、前の週と比べて0.3円安い164.8円で3週連続の値下がりとなりました。

ハイオクも前の週と比べて、0.4円安い175.6円となりました。

レギュラー、ハイオクともに、3週連続の値下がりとなりましたが、依然、高止まりの状態は続いています。

一方、灯油の店頭小売価格は、前の週より3円高い、18リットルあたり1849円で、2週ぶりに値上がりに転じました。

石油情報センターによりますと、アメリカなどが石油の国家備蓄の一部を放出することなどを受けて原油価格が下がり、来週も値下がりが続く見通しだとしています、

こちらは、仙台市青葉区一番町のガソリンスタンド。レギュラーガソリンは、1カ月以上、170円台が続いています。

「やはり家計に響きますよね。灯油も18リットルで去年の今ごろと比べて400~500円高くなっている」

こうした中、政府は2つの対策を打ち出しました。ひとつ目は、元売り事業者への補助。レギュラーガソリンの全国平均小売り価格が、1リットルあたり170円を超えた場合、1リットルあたり最大5円を支給します。

そして、今回新たに政府が打ち出したのが「石油備蓄の放出」です。国が緊急時に備えて、145日分保管している石油を数日分放出するものです。

政府はこれらの政策により、価格の高騰を抑えたい考えですが、ガソリンスタンドからは、「本当に市場価格に反映されるか」と、不安の声がきかれました。

出光リテール販売東北カンパニー 佐々木宏 サブマネージャー

「今回の(石油備蓄放出)はかなり不透明なところが多すぎて。お客さまも期待感だけが高まっている状態だと思う。ただただ早く価格が下がってくれたらいいなと思っている」

こうした政府の政策について、地域経済の専門家は次のように話します。

七十七R&C 田口庸友 上席研究員

「2つの政策は誰を対象にした政策なのかが非常に不明確。家計か事業者か、低所得者か、見えない」

その上で、私たち消費者に及ぼす効果についても、「限定的」と指摘します。

七十七R&C 田口庸友 上席研究員

「元売りの補助も備蓄放出も、量が限られるということと、政策が届く末端(一般消費者)までの間に効果が薄れていく問題もあり、今の原油・ガソリン価格の高騰を抑える効果は限られてしまうのでは」

また、これらの政策より「トリガー条項」の解除を急ぐべきと強調します。

「トリガー条項」とは全国のレギュラーガソリンの平均小売り価格が3カ月連続で、1リットルあたり160円を超えた場合に、ガソリン税のうち、25.1円分の課税を止めて、小売り価格を引き下げる制度です。

東日本大震災の復興財源を確保するため現在まで運用が、凍結されていますが、政府は、「国や地方の財政に多大な影響などがある」などとして、解除に否定的な考えを示しています。

七十七R&C 田口庸友 上席研究員

「トリガー条項の恩恵は幅広く全ての方が享受する効果は大きいと思うし、不公平感なく、多くの人に恩恵がある」

専門家は今後の価格動向について、「好転するのは難しい」と指摘します。

七十七R&C 田口庸友 上席研究員

「特に北半球は冬場に入り、暖房需要はかなり増えるので、しばらくは高止まりの状況が続くのでは」

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