
5回、打球を指差す河野
「オープン戦、広島1-2オリックス」(18日、マツダスタジアム)
デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(77)が広島ブルペン陣の投球を解説。ドラフト5位の河野佳投手(21)=大阪ガス=を「面白い」と評し、現役ドラフトで新加入した戸根千明投手(30)についても「十分に戦力になる」と高評価した。
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先発の森はせっかくチャンスをもらったのに4回6四球で2失点と制球に苦しんだ。打たれたわけじゃないからもったいないね。先頭打者への四球が失点につながった原因。2点でよく収まった。4、5点取られてもおかしくない内容だった。
この結果で2軍落ちが決まったが、面白い投手だと思っている。低めへの意識が強すぎたために四球を連発したが、あとボール一つ高く、ストライクゾーンに投げられれば結果も違ってくる。低めへの意識は変わらず持ちながら制球力を上げて、次のチャンスをつかんでもらいたい。
ブルペン陣の奮闘が目立った。特に2番手のルーキー河野は面白い。球のキレもあるし、コントロールで苦しむ投手じゃない。腕の振りがゆったりとしていながらボールが来るので、打者が差し込まれる。中継ぎとして使えるんじゃないかな。
移籍の戸根も十分に戦力になる。一岡や中崎といったベテランも元気。若手、中堅、ベテランといい競争ができている。ブルペンは楽しみだね。