教員の志願者、減少続く 過去最低の地域も 全国68機関を朝日調査

教員の志願者、減少続く 過去最低の地域も 全国68機関を朝日調査

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2023/09/19
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"各地の2024年度教員採用試験の志願者数(北海道、東北、関東)"

公立学校教員の2024年度採用試験の志願者は全国で計12万7855人で、前年度から6061人(4・5%)減ったことが各地の教育委員会への取材でわかった。教員の長時間労働が問題となるなか減少が続いており、採用試験を行う全国68機関のうち6割近い38機関で、24年度試験の志願者数がこの5年間で最低となった。一方、採用の仕方を工夫し、志願者を増やした地域もある。

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採用試験の日程は地域によって異なるが、4~5月に出願▽7~8月に受験▽9~10月ごろ合格発表――という流れが一般的。現在、24年度採用試験が各地で進行中だ。朝日新聞は、採用試験を実施する47都道府県と20政令指定市の教委、大阪府から教員人事権を移譲された豊能地区教職員人事協議会の計68機関に、この5年(20~24年度)の採用試験の志願者数と採用見込み数(定員)を聞いた。

小中高校、特別支援学校、養護教諭など全ての試験区分の志願者数は、20年度(計15万1372人)から24年度にかけて2万3517人(15・5%)減少した。

24年度試験の志願者数がこの5年で最低だった38機関のうち、24機関はこの5年に限らず、把握できた範囲で過去最低となった。また、68機関のうち半数の34機関は、志願者数を定員で割った倍率もこの5年で最低だった。

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