相撲界から転職!介護士にYouTuber「元力士」の意外な第2の人生

相撲界から転職!介護士にYouTuber「元力士」の意外な第2の人生

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2022/09/23
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(左から)守安年章さん(元・龍巍)小錦、貴乃花、富栄

引退した元プロサッカー選手のセカンドキャリアを描いたテレビドラマ『オールドルーキー』が多くの感動を呼んだ。では、力士は? 相撲協会に残って親方になれるのはほんのひと握り。ほとんどの力士は土俵から戦いの場を変え、まったく別の道を歩む。そんな“オールドルーキー”の元力士たちのその後を追った!

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スポーツ観戦は好きでも、スポーツ選手のセカンドキャリアは、意外と知らないのでは? 例えば角界で活躍した力士たち。力士の引退年齢は31.6歳と若めだが、その後、相撲協会に残って親方になれるのは、実は1割にも満たない。

力士のセカンドキャリア

よく聞くのは、ちゃんこ店の経営。元大関の霧島が開いた「ちゃんこ霧島」や、元関脇の寺尾が営む「相撲茶屋 寺尾」など有名力士による人気店も多い。でも、力士のセカンドキャリアはちゃんこ屋だけではない。

若貴ブームで一世を風靡した元横綱の貴乃花(50)は、絵本作家デビュー。お笑い芸人でイラストレーターの鉄拳とともに「家族愛」をテーマにした『光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし』という絵本を出版し、一部で話題になった。また、元大関の小錦(58)は人気タレントとして知られるだけでなく、アパレルブランドの展開やハワイアン歌手としても活動している。

体格を生かして介護職に転身するケースも多い。元十両の若天狼(44)は、日本初の力士による介護事業所「デイサービス花咲」を開業し、元幕内の若ノ城(49)など引退した力士たちに働く場所を提供している。

現役時代は右四つと上手投げを得意技としていた元若ノ城は「今では利用者様の人間関係に目配りし、お気持ちを考えお声がけしていくことが得意技です」とHPで語っている。

さらに、相撲とは似ても似つかない業界に身を移した力士も。元幕下の大神風は、引退後に税理士法人で働くかたわら、2級FP技能士の資格を取得。ファイナンシャルプランナーとして活躍しているというから見事な転身だ。

自由なセカンドキャリアを歩んでいる元力士たち。そのなかでもひときわ珍しい転身を遂げた2人の元力士に直撃!

取るのは笑い! YouTuberに転身

登録者数2万5千人のYouTubeチャンネル「ブヒブヒパーリー」を運営する富栄さんは、168cmと力士としては小柄。現役時代は大きな相手にも鋭い突き上げで真っ向勝負を挑む勝負スタイルで、東幕下六枚目まで番付を上げたが、これからというとき、27歳で角界を引退。

「ケガが多く、力士時代の後半は腰と股関節の原因不明の痛みに悩まされていました。それでも、周りの応援もあったので、十両を目指して頑張っていましたが、ついに痛みがピークに。

治す方法もわからないと言われました。さらに、長年応援してくれていた姉が病死したこともあって、引退を決意したのです。そんなとき、力士仲間から『YouTube始めたら? 絶対向いてるよ!』と言われて、これで人気になれば応援してくれていた人たちにも恩返しできると思い、迷わず始めました」

富栄さんの動画の人気企画は、力士の経歴を活かした格闘バラエティーだ。

「チャンネルを始めた当初は、相撲のイメージを変えたいという思いがあり、若い視聴者を狙っていたので、メイクをしてプリクラを撮ったり、ホスト体験をやってみたりしていました(笑)。

でも身体を張っているのに全然再生数が伸びなくて……(苦笑)。相撲をミックスした格闘技バラエティーの企画を増やしたら再生数がぐんと伸びて。つい最近、SNS全部の合計再生回数が1億回を超えました!」

知名度が上がりドラマや映画、バラエティーから声がかかるようになり、出演も複数決まっているのだとか。

「今は俳優になるのが夢で、YouTubeはプロモーションの一環だと思っています。芸能活動と並行して頑張っていきたいです」

やる気みなぎる瞳はまるで、土俵に向かう力士のよう。

「ほかでは味わえない厳しい修行に耐えてきたので、どんな壁も怖くありません。全部乗り越えて、動けるデブ俳優として売れてみせます!」

ペットブリーダーを営む守安年章さんの現役時代の四股名は龍巍。東幕下二枚目まで番付を上げるもののその5年後に33歳で引退。その後は車いすバスケットボールを支援するNPO団体やマッサージ師を経て、ブリーダーへと転身を遂げた。なぜ力士とは似ても似つかないブリーダーを目指したのか。

勝負の世界から離れ、ペットブリーダーへ「犬も人も幸せに」

「引退直後からダックスフントを飼っていたんです。その子がかわいくて賢くて、犬がすごく好きになりました。そこから新しく2頭お迎えしたら、今度は愛犬の子孫を残したくなったんです」

それから、庭付き一軒家を建て、犬の販売に必要な第一種動物取扱業の登録をしたという守安さん。トントン拍子に進んだようだが、いきなり一軒家を買うのに迷いはなかったのか。

「周りの人に恵まれていたのが大きいですね。自分のような幕下以下の力士だと退職金はごくわずかですが、力士を引退してからもずっと応援してくれる人が多かったので、その支えのおかげで、やりたい仕事ができています」

ちなみに、横綱ともなると引退時には数億円の収入があるともいわれる(なるほど、絵本も歌も作れそう)。第二の人生にまで夢のある角界。

守安さんのさらなる夢は?

「犬も人も幸せになればいいなと思います。かわいい犬をすてきな飼い主さんに迎えてもらったら、いいことだらけだなって(笑)。そのために、これからも大切に育てていきます!」

(取材・文/井上真規子)

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