元阪急ドラ1石井宏GMの新たな使命 道内女子野球の環境整備と強化に奔走

元阪急ドラ1石井宏GMの新たな使命 道内女子野球の環境整備と強化に奔走

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/06/10
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ホーネッツ・レディーズGMとしての役割について話す石井氏(撮影・永野高輔)

道内女子硬式野球の環境整備と強化に奔走する。元阪急投手で、札幌新陽高女子野球部前監督の石井宏氏(57)が今春、女子クラブチームのホーネッツ・レディースGMに就任した。札幌新陽高では16年に初代監督を務め19年全国選手権4強に導いた。今後は豊富な経験と人脈を生かし、有望選手の発掘や次代のプロ選手輩出に、手腕を発揮していく。【取材・構成=永野高輔】

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石井GMが新たな使命に燃えている。27日からは女子4チームによる北海道リーグが始まる。転換期となるこの1年。今年3月に退職した札幌新陽高で女子野球の指導に精を出し、これからは道内女子野球全体の強化に向け、ひと肌脱ぐ。

石井GM 高校が2校に増え、大学にも新チーム(20年春に駒大苫小牧高と札幌国際大で発足)ができた。その子たちが卒業した後の受け皿になるような環境づくりや、選手の発掘に尽力できたらと思っている。

京都両洋、札幌新陽の2つの高校で女子硬式野球部初代監督を務め、いずれも約5年指導。京都でも北海道でも1からチームをつくり、全国4強の強豪に育て20代の若い指導者に引き継いだ。

石井GM 立ち上げに携わって、ある程度基盤ができたら若い指導者にバトンタッチ。そこは自分で頭に描きながら、やってきた。

GMに招いたホーネッツ・レディースの高橋一彦監督(54)は、石井氏を北海道に呼び、札幌新陽監督就任のきっかけをつくった人物でもある。人柄も実績も熟知しており「札幌新陽をお辞めになると聞き、何とかその経験と人脈を北海道のために生かしてくれたら」と再び声をかけた。

石井GM 実家が関西なので、関西に帰るのか北海道に残るのか悩んだが、できれば北海道で何かできないかと思った。女子野球の環境整備や強化の力になれたら、という話をした。

ホーネッツ・レディースは4月に、喜茂別町と連携協定を締結。同町内の町営球場を練習拠点として無料で利用し、チームは今後、同町内でのイベントで野球教室を行うなど、地域おこしに協力する。早ければ来年度にも、新加入選手を町の企業で雇用することも検討されている。石井氏はその橋渡し役も担う。

石井GM これまでは固定したグラウンドもなく、随時、予約してやっている状況なので、できれば固定した練習環境をつくることができれば。地域密着というものも求めていきたい。あとは人数の獲得。硬式の女子のクラブチームが北海道には1つしかない。人数も10人ちょっと。主に道内の高校や大学の有望選手、できれば小さな子どもたちも見ていきながら将来、仕事をしながらホーネッツで野球ができる環境もあるんだよ、ということも訴えていきたい。

昨年は西武、今春は阪神に、NPB加盟球団公認の女子硬式チームが発足した。女子プロ野球選手5人を育てた道産子指導者として、夢はふくらむ。

石井GM 将来、北海道に女子のプロチームができ、そこに選手を輩出させられたら。そのお手伝いもしてみたい。

◆石井宏(いしい・ひろし)。1963年(昭38)10月17日、帯広市生まれ。帯広西陵中-北海道日大(現北海道栄)-日大。投手として85年ドラフト1位で阪急入り。86年6月の日本ハム戦で初勝利も故障に苦しみ、88年阪神移籍後に引退。12年に京都両洋高女子硬式野球部初代監督となり13年全国選抜4強。16年に札幌新陽高で道内初の女子硬式野球部監督就任。19年全国選手権4強。女子プロ選手5人を育てている。家族は妻と2男。

◆ホーネッツ・レディース 05年に発足した道内唯一の女子硬式クラブチーム。過去に金由起子内野手(43=現全日本女子野球連盟北海道支部長)、志村亜貴子外野手(38=埼玉西武ライオンズ・レディース)、山崎まり内野手(31=同)ら日本代表選手を輩出。13年には全日本女子硬式クラブ選手権で準優勝。

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