スタートホールが悪くても巻き返せることもある
ゴルフ好きが集まるとだいたいゴルフ談義が始まります。その中で先日、気になる話題がありました。それは「ゴルフのスコアは出だしで決まる」です。
知人いわく、「ゴルフのスコアって結局、出だしで決まりますよね。スタートホールでつまずくと、流れがどんどん悪いほうに向かっていく気がします」とのこと。
その話を聞いたときは「そうかもしれない」と同意したものの、家に帰ってから「実際はどうなんだろう?」と気になったので、2022年の自分のラウンドの、スタートホールのスコアとトータルスコアを比較してみました。

出だしでつまずくと、なかなか立て直せないのがアマチュアゴルファー
まず前提として、筆者は大人になってからゴルフを始め、なかなか上達しない典型的なアベレージゴルファーです。パープレーで回ろうなんて大それたことは考えておらず、ボギーペース(18オーバー)を目指してプレーしています。パー72のコースでは90が目標スコアになります。
しかし、その目標を達成できることはほとんどなく、目標プラス5オーバー(95)から15オーバー(105)の間をいつもウロウロしています。
2022年のラウンド数は26ラウンドでした。実際のラウンド数はもう少し多いのですが、同じ場所から何度も打ち直しできるラウンドレッスンのスコアはカウントしていないので、完全ノータッチ(グリーン上ワングリップOK)でプレーしたラウンドのみを対象にしています。
26ラウンドのスタートホールのスコアは次のとおりでした。
・±0(パー) 2ラウンド
・+1(ボギー) 5ラウンド
・+2(ダブルボギー) 9ラウンド
・+3(トリプルボギー) 8ラウンド
・+4(クアドラプルボギー) 2ラウンド
ボギーペースを目標にしているのに、ボギー以下でスタートできているラウンドが7回しかありませんでした。
これは自分でも予想どおりの結果で、正直言ってスタートホールは苦手です。その理由はギャラリーがいることが多いからです。後ろの組の人が見ていると何となく緊張してしまい、ティーショットを左右に曲げてOBを打ったり林に打ち込んだりしてバタバタします。
ではスタートホールのスコアとトータルスコアはどんな関係になっているのでしょうか。年間平均スコアよりも上か下かで勝敗をつけてみました。
・±0(パー) 1勝1敗
・+1(ボギー) 4勝1敗
・+2(ダブルボギー) 5勝4敗
・+3(トリプルボギー) 3勝5敗
・+4(クアドラプルボギー) 0勝2敗
確かにスタートホールでつまずくと苦戦していますが、出だしで決まるとまでは言い切れない結果になりました。
前半と後半、苦手なハーフが分かればスコア改善に役立つ
そこで出だし3ホールのスコアを合計し、同じく年間平均スコアよりも上か下かで勝敗をつけてみました。
・3オーバー 3回 1勝2敗
・4オーバー 3回 1勝2敗
・5オーバー 7回 6勝1敗
・6オーバー 5回 3勝2敗
・7オーバー以上 8回 2勝6敗
出だし3ホールで7オーバー以上だと苦戦しているものの、6オーバー以内であれば巻き返していることが多いと分かりました。

どちらのハーフが苦手か分かれば、スコア改善に役立つはず 写真:unsplash
このようにスコアを分析していたところ、自分でも驚くことが判明しました。前半9ホールと後半9ホールのスコアを比較すると、前半のスコアが圧倒的に悪かったのです。
・前半のスコアよりも後半のほうがいい 17ラウンド
・前半のスコアよりも後半のほうが悪い 8ラウンド
・前半と後半が同スコア 1ラウンド
ゴルフ談義の中から2023年の課題が見つかりました。それは前半ハーフをできるだけ我慢強くプレーすることです。
筆者はスタート前に必ず練習場に行くので、前半のスコアが悪い原因は準備不足ではありません。ただ、スタートホールの緊張で練習場では出なかったミスショットが1球目に出てアタフタすることが多いのは本人も自覚していました。
その課題を克服することができれば、当面の目標であるボギーペースのラウンドに近づくかもしれません。
保井友秀