ボクサー那須川天心に触発!? キック時代ライバルのロッタンがボクシングでの再戦に意欲

ボクサー那須川天心に触発!? キック時代ライバルのロッタンがボクシングでの再戦に意欲

  • 日刊スポーツ(バトル)
  • 更新日:2023/09/19
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ロッタン(右)と那須川天心(2018年11月撮影)

無敗の格闘家でボクシングに転向した東洋太平洋スーパーバンタム級8位那須川天心(25=帝拳)が2連勝を飾った。メキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27)との55・79キロ契約体重8回戦に臨み、2度ダウンを奪い、3-0(80-70×3)のフルマーク判定勝ちを収めた。格闘家時代は47戦無敗。18年大みそかに元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とエキシビション対決に臨んだこともあり、ボクサー那須川の動向は海外でも広く報じられている。それに触発されたのか、キックボクシング時代のライバル、ロッタン・ジットムアンノン(26=タイ)がボクシングマッチでの再戦を強く希望した。

現在、シンガポールを拠点とする格闘技団体ONEチャンピオンシップを主戦場とし、現ONEムエタイ・フライ級王者のロッタン。18年6月、RISE125大会で那須川と延長を含めて6回を戦って追い詰めながらも判定負けを喫した。フランス人の元ムエタイ戦士アントワーヌ・ピント氏とのインタビューに応じたロッタンは「今、彼(那須川)はキックを辞めてボクシングをしているので少し大変だが、いつでも準備はできている。彼がボクシングでやりたいなら、僕はやる」とボクシンングルールでの再戦を熱望した。

現在はONEチャンピオンシップのムエタイ王者として君臨し、K-1の元3階級制覇王者武尊との対戦も希望している。ボクシング界に飛び込んだ那須川との再戦実現は簡単なことではない。それでもロッタンは「僕はボクシングマッチを主催するというアイデアを(ONEチャンピオンシップ会長兼CEOの)チャトリ・シットヨートン氏に提案してきた。もちろん18年の試合も6回まで戦って那須川をロープに蹴り飛ばしたが、それでも勝てなかったという感じだった。あれ以来、ずっと考えている」と再戦をあきらめていない姿勢を示した。

プロボクサーに転向しても那須川は格闘家時代のライバルから標的にされ続ける存在であることにあらためて驚かされる。彼の放つ“カリスマ性”がライバルたちを次々と引き寄せるのだろうと想像する。今週22日に開催されるONEフライデーファイト34大会で、ロッタンはスーパーレック・キアトモー9(タイ)とのONEムエタイ王座の防衛戦を控える。那須川とのボクシング対決を見据えながらロッタンも勝ち続けるのだろう。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)

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