「旧統一教会」入会2年目で合同結婚式...韓国人男性との結婚と離婚~家族は何回も渡韓

「旧統一教会」入会2年目で合同結婚式...韓国人男性との結婚と離婚~家族は何回も渡韓

  • RKB毎日放送
  • 更新日:2022/11/25

世界平和統一家庭連合「旧統一教会」の元信者の女性が、入会から脱会するまでの壮絶な道のりを証言しました。合同結婚式に参加し韓国人男性と結婚、そして離婚。女性の家族は、何度となく韓国との間を往復し、ようやく女性を取り戻しました。

◆入会のきっかけは「街頭アンケート」

元信者Aさん「街頭のアンケート調査に答えたことがきっかけになります」

九州に住む50代のAさん。24年前に旧統一教会に入会しました。きっかけは、当時暮らしていた関西で、アンケートを通して個人情報を伝えたことでした。

元信者Aさん「『占いに興味ありますか』という電話がきて、興味があったのであるよと。行ってみようかと行って、そこで印鑑を買うことに」

◆『全財産を捧げないと33歳で死にます』

旧統一教会側の占いの結果、生い立ちが悪く供養しなければならないと言われ、15万円の印鑑を購入しました。後日、Aさんは耳を疑うような言葉を告げられます。

元信者Aさん「『全財産を捧げないと33歳で死にます』と言われて、貯金がなかったんですよ、160万円しかなくて。でもそれを全部渡して。すごくしつこいですよ。電車で家に帰るときに、外を見ながら泣いていた」

その後もローンを組みながら、ネックレスを買うなどして献金を続けたAさん。いつしか旧統一教会にのめり込むようになりました。住んでいたアパートを出たAさんは、旧統一教会の施設でほかの信者と共同で生活をするようになります。

元信者Aさん「広い大きな部屋があって、寝るときには並んで寝る。全員で50人くらい住んでいるから一部屋25人くらい。お風呂はない。シャワーが2つあるくらい。毎日は入れない(シャワー浴びられない)ですし、数日に一回」

◆合同結婚式で韓国人男性と結婚

入会して2年、Aさんは合同結婚式に参加するため韓国へ。夫となる韓国人男性と初めて会いました。

元信者Aさん「受け入れられないという感じ。年齢も2つ3つしか変わらないのに、すごくおじさんに見えて何回か断った。やっぱり嫌だと思って、向こう(旧統一教会)の偉い人が来て、魂がきれいであなたにはもったいない人だよ、この人が最高、世界一だよと」

その後、日本と韓国の教会で伝道などの活動を経て、夫と東南部の都市・大邱で暮らすことになります。

元信者Aさん「優しいんですけれど、要領もよくなくて箱詰めで送られてきた小包もカッターで切るじゃないですか、それを下のものまで一緒に切ってしまうとか、トンカチで自分の手もたたいてしまうような危なっかしくて。工場勤めですぐやめる、家にいることが多い。お金はなかったですね」

◆異変に家族が気付く

そのころ、Aさんの家族が異変に気付きます。

元信者Aさんの姉「お正月に帰ってこなかった。電話しても出ないし、死んでいるんじゃないかと」

姉はすぐに、Aさんから届いた手紙に書かれていた住所を訪問。家主からAさんが「旧統一教会」を信仰していること、さらに結婚して韓国へ行ったことを知らされます。Aさんを救済できる方法をひたすら探した家族、北九州市の牧師が救済に携わっていることを知りました。1か月後、家族は韓国でAさんに会いました。しかし・・・

◆Aさんの家族は韓国で…

元信者Aさんの姉「父親がせっかく会ったからご飯をたべようと言った。そしたら、その手を振りほどいて、バーとどっか行っちゃって」

元信者Aさん「家族が連れて帰ろうとするだろうから、旧統一教会から『自分で帰る』と言いなさいと。何回いっても聞かなければ、振り切ってタクシーで行く(逃げる)と計画していた」

旧統一教会では、キリスト教会の牧師は悪霊・サタンと教え込まれているため、救済してくれる牧師に会わせることはなかなかできません。韓国から強制的に連れ戻すと疑われないように、慎重に会える機会を増やしたという家族。突如としてチャンスが訪れます。

◆歯の治療で日本に

元信者Aさん「歯の埋めていたものがとれた。韓国は歯医者が高くて行けなかったんです、お金がなくて。それで相談したら歯の治療に日本に帰っていいっていわれて、私だけ帰ったんです。父が会ってほしい人がいると、お父さんの一生のお願いと言われて」

家族は牧師に会わせることに成功。牧師は旧統一教会の教えの矛盾を、Aさんに突きつけました。

◆マインドコントロールに気付いたAさん

元信者Aさん「資料をみたりして最初は反発していたけれど、うそやろという感じになってきて」

マインドコントロールを受けていたことに気付いた時は、あのアンケートに答えた日から5年が経っていました。

元信者Aさん「電車の中で帰るときに、家族がちくわをくれたけれど、のどを通らないんですよ。ずっと泣いてですね、私が信じていたことは何だったんだろうと。あれだけ友達も切って、日本にも帰らないと思って尽くしてやってきたことは、何だったんだろうと」

◆「家族はどんなときもあなたの味方です」

姉がAさんに送った手紙です。

~手紙~「(統一教会を)あなたがどんなに大切に命をかけて信じていたかは、百も承知しています。私はあなたに統一教会の真の姿を、勇気をもって知ってほしいと願っています。忘れないでください。家族はどんなときもあなたの味方です」

脱会を決めてからもフラッシュバックなどで社会復帰できず、また夫との離婚もなかなか成立しませんでした。

元信者Aさん「歯の治療で帰って離婚しますって、急に言われてもということで納得させるのに5年かかった。自由になったのは40歳の時だったんです」

10年以上にわたってお金も時間も自由も奪われたAさんと家族。いま、旧統一教会について思うことは・・・

元信者Aさん「解散はしてほしい。個人の問題が社会の問題になってきているから、危険な団体だということを世間にも知ってもらって、入っている人を抜けさせるのはなかなか難しいのかもしれないけれど、これから新たに勧誘されて入る可能性があるでしょうから、歯止めになればいいかなと思います」

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