
札幌市は東区役所に勤務していた男性職員が、担当していた生活保護受給者の女性に対し、携帯電話のショートメッセージサービス=SMSでプライベートな面会を求めるなど、私的な内容のメッセージを送り付けたなどとして、この男性職員を5月26日付けで、停職2か月の懲戒処分にしたと発表しました。
札幌市によりますと、2019年2月から2020年5月にかけ、当時東区に勤務していた50代の男性職員が、ケースワーカーとして担当していた生活保護受給者の女性に対し、勤務時間が終わった後に、私用の携帯電話からSMSで複数回、プライベートな面会を求めるなど、私的な内容のメッセージを送信しました。
また、家庭訪問時に複数回、女性に対し直接食事に誘うなどして、公私混同の不適切な行為により、多大な不快感を与えたということです。
今年3月、女性が別のケースワーカーに相談して、こうした行為が発覚。男性職員に聞いたところ、不適切な行為を認めたということです。
札幌市は信用失墜行為の禁止を定める地方公務員法に違反し、全体の奉仕者としてふさわしくない非行に該当するとし、この男性職員を5月26日付けで停職2か月の懲戒処分にしました。
男性職員は現在、清田区に勤務していますが、同日付けで依願退職しています。
また、管理監督責任を問い、当時の東区の上司2人についても、口頭厳重注意と文書厳重注意としました。
札幌市東区の中澤伸之区長は「生活保護業務を担当する職員の不適切な言動などにより、市民の皆さまの信頼を損ねたことに深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態の再発防止のため、職員の倫理観・規範意識の向上に努め、市民の皆さまの信頼回復に向けて、職員の指導を徹底してまいります」とコメントしています。
HBC北海道放送