
大評判の「ユ・ヒョンジュ効果」
“次世代セクシークイーン”と呼ばれる韓国女子プロゴルファーのユ・ヒョンジュが、今年に入ってテーラーメイドとクラブ、ウェア契約したことが、国内で驚きを持って伝えられている。

テーラーメイドコリアのインスタグラムより
彼女は昨年、レギュラーツアーに出場。スタイルが際立つタイトなウェアでプレーし、時には初日から首位発進するなどして、メディアを沸かせていた。
インスタグラムのフォロワーも約29万人で、写真を投稿するたびに数万件の「いいね!」がつくほど、ゴルフ界での影響力は計り知れない。
しかし、そんな人気とは裏腹に2020年シーズンの結果は賞金ランキング109位と低迷。今季は下部ツアーが主戦場になるのだが、それでもスポンサードしたいという企業は多いという。
その理由についてスポーツ・芸能専門サイト「イーデイリー」は「独創的なファッション感覚で、衣料業界からスポンサードのラブコールが相次いでいる。ユ・ヒョンジュが試合の時に着るウェアは、すぐに売れると言われ、“ユ・ヒョンジュ効果”という言葉が出るほどだ」と伝えており、彼女を広告やCMに起用することで、売り上げに大きな効果があると評判だ。
また、同サイトは「その待遇も韓国女子ゴルファーの中では破格」と報じている。
「今回のテーラーメイドとの契約は、他の選手のメインスポンサーに匹敵する契約金と知られている。国内で活動するトップ選手といえども、ゴルフウェア企業から受け取る契約金が、億ウォン台(数千万円)を超えることは珍しい。契約金なしでウェア提供だけの選手も多い。
テーラーメイドはユ・ヒョンジュとの契約条件を公開しなかったが、最高水準の待遇と伝えた。以前、スポンサーから受け取った契約金などを考慮すれば、今回は少なくても2億5000万ウォン(約2370万円)以上で、成績によるインセンティブなども追加されたと関係者は予想している」
セルフブランディングがとてもうまい

日本でも大人気のユ・ヒョンジュ photo/gettyimages
この金額は、メインスポンサーとの契約ではなく、あくまでも“サブ”であることを忘れてはならない。記事によれば「これほどの契約金をもらうには、韓国女子ツアーで年間2~3勝以上してこそ可能だ」という。レギュラーツアー未勝利のユ・ヒョンジュだが、それでも需要があるのはアスリートとしての魅力があるからだろう。
実際、彼女を取材したことがある立場からしても、インタビューを受ける姿勢は常に積極的だった。とにかくサービス精神旺盛で、カメラの前ではこちらが言わずとも、いろんなポーズを決めてくれた。なので、第一印象はとても良かったと記憶している。
韓国ツアーのトーナメント会場の練習の合間に、こちらが遠慮して撮影を短く終えた時も「もう撮影終わりですか? 短いんですね」と残念そうな表情をしていたことに少し驚いたものだった。
注目されるのは嫌いではない。むしろメディアへの露出を好むタイプだ。インスタグラムの投稿を見ても、セルフブランディングがとてもうまい選手だと感じるし、スポンサーは彼女の発信力を放っておかないだろう。
あとはゴルフの実力を上げ、結果がついてくれば、さらにブレイクするのは間違いない。2021年シーズン開幕まで、まだ3ヵ月はあるが次はどんな話題を振りまいてくれるのか楽しみにしたい。