「夏の冷え症」の傾向と対策を医師に聞く

「夏の冷え症」の傾向と対策を医師に聞く

  • マイナビニュース
  • 更新日:2017/09/15
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●「夏の冷え症」が厄介な理由

9月に入りだいぶ日中の気温も穏やかになってきてはいるが、暑い屋外と涼しい室内という温度差の激しい場所への出入りを繰り返している人は少なくないはずだ。そんな状況下では「夏の冷え症」に陥る危険性がある。

寒い冬に感じる冷えと暑い夏に感じる冷えはどのように異なり、体にはどのような影響を及ぼすのだろうか。循環器の専門医であるウィメンズヘルスクリニック東京の知久正明医師にうかがった。

○冷え性かどうかを知るセルフチェック法

まずは「冷え症」という言葉の意味から確認をしよう。冷え症とは病名ではなく、手足の血行が悪くなって起きる体の状態を表現する言葉だ。自身のことを冷え症と自覚するのには、次の2タイプがあげられる。

(A)手足の温度が実際に低くなっているタイプ

(B)手足は温かいけど、寒いところに入ったときに寒いと感じるタイプ

Bは冷え症というよりも「寒がり」なのに対し、Aは体調不良につながりやすい冷え症と言える。だが、手足の温度が低いかどうかは自分ではわかりにくく、他人と比べようにも個人差があるので簡単に比較できない。

そんなときの簡単なセルフチェック方法として「耳たぶに触れる」がある。

「自分の耳たぶを触って『冷たく』感じるなら大丈夫です。もし耳たぶを『温かい』と感じるなら、手足優位型の『冷え症』の可能性があります」

耳たぶは体のなかで比較的温度が低い部位であるため、耳たぶを触って温かく感じるのは手先が冷たくなっている証拠と言える。さらに、手の先が真っ白くなっていると本当の病気になっている可能性も。

○内臓まで冷えたら免疫力が大幅ダウン

知久医師は「冷たい飲み物や食べ物を摂(と)りすぎると、深部体温(内臓温度)が低下してしまいます。内臓温度が低下してしまうと免疫力が大幅にダウンして風邪をひきやすくなるし、ホルモンのバランスもくずれ、さまざまな不調を招くことになります」と話す。そして、ここに「夏の冷え症」の原因があるという。

強い紫外線にさらされたり、温度差の激しい場所の出入りで体力を無意識に消耗したり、寝苦しさで不眠になったり……。これらの要因が積み重なり、夏の体は慢性疲労の状態になりやすいのだ。

慢性疲労がさらに進むと、自律神経の乱れにより体温調節ができなくなるという悪循環に陥ることもある。「寒いから温める」というわかりやすい対策ができる冬と違い、夏特有の環境とさまざまな要素が複雑に絡み合って生じる「夏の冷え症」は想像以上に厄介なものと言えるだろう。

●日常で簡単にできる3つの対策

そんな厄介な「夏の冷え症」にならないために日常生活の中でできる3つの対策を紹介しよう。一日の中で「冷えを感じる」という人は、実践してみるのもいいだろう。

○体を温める食べ物を摂取する

■ビタミンE

手足の温度を上げるのはビタミンE。この時期はかぼちゃなどの緑黄色野菜やアーモンドがお勧めだ。

■ニンニクやショウガ、とうがらしなどのスパイス

深部体温を上げてくれるので、今の時期にこそ積極的に摂りたい食材。ニンニクはにおいが気になるという人は、におわないニンニクや休日前でもよいので、夏バテ防止にしっかり摂るように。

■発酵食品

免疫力アップには、腸内環境を整えるために納豆やみそ、ヨーグルト、ぬか漬けなどの発酵食品も意識して食べよう。

○適度な運動をおこなう

筋肉を動かすことで体は熱を生むため、冷房の中にいるという人ほど運動は必要。筋肉量が少ないと冷えやすい体になるため、運動や栄養バランスを心がけることが重要だ。

特に足腰や体幹の筋肉を鍛えるため、体幹トレーニング後にウォーキングするのがよい。気温の高い日中は避けて、朝や夕方の比較的涼しい時間を選んで、熱中症には十分気をつけて運動するのがベター。

○十分な睡眠をとる

「眠れない」「夜中に目が覚める」などの睡眠不足は、自律神経の乱れを決定づける。昼間に室温が上がった部屋は壁自体に熱がこもっているため、寝るときに冷房を消すとすぐに室温が上がって寝苦しくなる。タイマー機能などを使って夕方から冷房を入れ、就寝後にも快適な環境になるようにしよう。

からだエイジング

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