“アジア王者”ラモスジャパン、決戦の舞台へ ビーチサッカーW杯で「ブラジルを倒したい」

“アジア王者”ラモスジャパン、決戦の舞台へ ビーチサッカーW杯で「ブラジルを倒したい」

  • Football ZONE web
  • 更新日:2019/11/22
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ラモス瑠偉ビーチサッカー日本代表監督 【写真:Noriko NAGANO】

日本時間22日9時に開催国パラグアイと第1戦で激突 願いどおりアジア王者としてW杯へ

ビーチサッカー日本代表のラモス瑠偉監督の就任会見が行われたのは、2018年2月14日。それから約1年後の今年3月17日、ビーチサッカー日本代表は、ワールドカップ(W杯)のアジア予選を兼ねたAFCビーチサッカー選手権で、4大会ぶり3度目の優勝を果たし、ラモス監督は「アジア王者としてW杯に出たい」という思いを叶えた。

次の願いは、W杯でみんなを驚かせること。11月21日にパラグアイで開幕するビーチサッカーW杯を前に、ラモス監督はワクワクしていた。

◇   ◇   ◇

――今年3月のAFCビーチサッカー選手権を戦うなかで、ラモスさんの気持ちが選手たちに伝わってきていると感じたことはありましたか?

「あるある。大会に入る前もすごくいい感じだったけど、最初の2試合は、みんなが簡単に勝てると勘違いしていた。私はイランとオマーンとUAEのことしか考えていなかった。勝つためには、どんどん調子を上げていかないといけないと思っていた。

(準々決勝の)イラン戦の朝、選手たちの顔を見て『やってくれる』と思った。雰囲気があるんですよね。これはきてるなと思いました。ここまで来るのに結構時間がかかった。本当に最初、去年は辛かったんですよ」

――辛い時期を乗り越え、アジアチャンピオンになった瞬間はいかがでしたか?

「ほっとしました。目標に達して嬉しかった。『監督として戻ってきてください』って言ってくれた選手たちが何人かいて、その選手たちが必死でやってくれている姿を見たり、協会(日本サッカー協会)の田嶋(幸三)会長や北澤(豪)が声をかけてくれて、嬉しかったんですよね。その他いろんな人、EXILEのHIROさんも監督をやりたかったらやれってサポートしてくれたんです。そういう人たちに恩返ししたいじゃないですか、できるかできないかは別として」

――日本サッカー殿堂入り(2018年9月10日)されましたが、影響はありましたか?

「殿堂入りした後、この恩返しをするには優勝するしかないと思いました。自分がしたいことは置いておいて、(アジアで)優勝するまでやろうと思った。ビーチサッカー日本代表はこれから世代交代で難しくなっていくし、UAEもオマーンもイランも強くなっているしね。でも、アジア予選のイラン戦を見ると、日本の選手はできるんだし、それを忘れちゃうとダメ」

もし選手だったら開催国と対戦したい

――AFCビーチサッカー選手権決勝のUAE戦は、PK戦にもつれ込みましたね。

「そう、神様は簡単に優勝させてくれなかった。2-0でリードした時に、『もう1点取ったら勝てる、だけどこのままいったら、苦しむぞ』って。結局2点取られた。でも、『PK戦に持っていったら勝てる』という雰囲気があった」

――W杯では日本がマークされるのでは?

「いやー、めちゃくちゃマークされる。ラモスだけには負けないって、みんな来る。だって、元選手が監督やってるでしょ。俺、全員に試合で勝ってる。みんなと仲がいいけど、『ラモス日本にだけは負けたくない』っていうのが合言葉になってる」

――W杯の組み合わせ(パラグアイ、スイス、アメリカ)を見て、どう感じましたか?

「最高ですよ。私がもし選手だったら開催国と当たりたいと思ったんです。盛り上がったなかで勝ってみ! サポーターはピッチに入るわけじゃないから大丈夫。ワールドカップに出ても開催国と当たるのは、たぶん2度とないですよ。何人かはこれでもう引退するかもしれない。でも、日本にとってこの経験はすごい財産だと思う。

今はどこのチームも強いけど、スイスがやっぱり強いね。どのグループでも難しいけど、ブラジルとロシアに当たるよりは、パラグアイに当たりたい。で、決勝トーナメントでブラジルと当たって倒したいね。それくらい描いていかないと。あとは、選手たちが信じてついてくるかどうか。パラグアイとの対戦、私はワクワクしてる。何が起こるか分からないしね。逆に、向こうは勝たなきゃいけないプレッシャーがある」

歴史を作るのは難しいことだけど、作ったら誰にも消せない

――最終的には、ブラジルを倒してW杯優勝ですよね。

「それです! 私は怖くもなんともない。選手たちに『信じてやってみよう。蓋開けたらどういう結果になるか分からない。監督が責任を取ればいい』って言ってる。1人でも自分たちは勝てないって思ったらだめですよ。

アジアでの戦いでは、2~3人が倒れても柱は倒れずに取り戻せる。でも、ワールドカップはわけが違う。どこのチームでも突破する可能性がある。楽な試合は一つもないんです。逆に、私たちもそんなに簡単にはやられない。

選手たちに『ワールドカップに出て満足』という気持ちにさせないようにやってるんです。『ビーチサッカーの歴史を作ろう』って。歴史を作るのは難しいことだけど、作ったら誰にも消せない。あと、後輩たちや協会への恩返ししてって。そういう気持ちにならない人は、何をやっても上手くいかない。

逆に、私が求めてることは、もっと人間としても選手としても成長できる。だから、厳しく言うんです。弟たちだと思っているから。成長してほしいから言葉が汚くなるし、厳しくなる。嫌いだからじゃない。敵は俺じゃないよ。3回優勝する監督はなかなかいないよ」

――ラモスさん、イラン戦に勝った後、真っ先に奥さんのところに行かれましたね。

「『絶対に日本が勝つ』ってずっと言い続けたの。そしたら妻がイラン戦の日に来てくれて、それは嬉しかったです。もしかしたら、その日、帰るかもしれないのに、すごい根性だなと思った。それで、まず妻のところに行こうと思った。妻が助けてくれなかったら今はない。命の恩人だから。でも選手たちのお蔭だよ」

[試合情報]
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
日本vsパラグアイ 11月21日21時(日本時間22日9時キックオフ)(Noriko NAGANO)

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