3年目のサンウルブズ、可能性を感じさせた北九州合宿:スーパーラグビー

3年目のサンウルブズ、可能性を感じさせた北九州合宿:スーパーラグビー

  • J SPORTS
  • 更新日:2018/02/13
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フィットネストレーニングをする選手たち

スーパーラグビー参入3年目のサンウルブズは、1月28日から九州(別府・北九州)で行われていた2週間に及ぶプレシーズン合宿を自衛隊でのトレーニングで締めくくり、12日からは場所を東京に移して、2月24日(土)のブランビーズ(オーストラリア)との開幕戦に備える。

九州での合宿は時折、雪の舞う中での合宿だったが、今年からサンウルブズのコーチ陣はほぼ日本代表と同じとなり、日本代表のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)、トニー・ブラウンコーチらが兼任することになった。

しかも、ジョセフHCとブラウンコーチのコンビは2015年にハイランダーズ(ニュージーランド)を優勝に導いたコンビで、個々の選手たちの強化だけでなく、その手腕にも注目が集まった。

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ジェイミー・ジョセフHC

サンウルブズの新しい指揮官に就任したジョセフHCは、まず選手たちに「ハードワーク」を課した。合宿に初日にフィットネスの測定を行った後、合宿では基本的には朝ウェイトトレーニングを行い、午前中はFW(フォワード)とBK(バックス)に分かれてのユニット、全体練習を行い、最後はフィットネストレーニングも行う。

さらに午後はアタック&ディフェンスなど体力を消耗する練習の後、一番、フィットネスに厳しくなる最後は、サイモン・ジョーンズS&C(ストレングス&コンディショニング)トレーナーの下、ボクササイズや縄跳び、バーベル上げといった4つのほどのメニューが入ったサーキットトレーニング(内容は毎日違っていた)で締めていた。

サンウルブズは昨年まであまり見られなかった、かつてのエディー・ジャパンを彷彿させるような「ハードワーク」を行っている理由に関して、ジョセフHCは「チーム作りをするため」と強調した。

44名のスコッドの内、ちょうど半数が今年初めてサンウルブズに参加した選手であり、国籍も日本、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、トンガ、ジョージアと多岐にわたるため、チームビルディングを重視するのも納得である。

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また、トップリーグなど国内の試合が1月中旬まで行われていたため、他の14チームに比べて準備期間が短く、急ピッチでチームを作らないといけない背景もあった。もう一つ、その狙いは、昨年のサンウルブズは「3〜5試合で試合の最後に逆転された試合があったから」だという。

確かに、チーフス(ニュージーランド)、ジャガーズ(アルゼンチン)といった試合では後半の最後まで接戦だったが、最後に突き放された。こういった惜しい試合を勝つために、厳しい時間帯でのフィットネス、集中力を練習中から鍛えておこうという狙いもあった。

以前、ハイランダーズでスーパーラグビーを戦っていたSH(スクラムハーフ)田中史朗は「エディー・ジャパンの練習より、ハイランダーズの練習の方がきつい」と言っていた。今回の合宿中で、サンウルブズの練習強度を尋ねると「(ハイランダーズと)同じくらいです」とキッパリと言った。

実はジョセフHCは、ハイランダーズ時代、有名選手がさほどいないFWを自らが鍛え上げて強豪チームへと押し上げた経験があり、それをサンウルブズでも実践しているというわけだ。

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チームの一体感も増してきた

スーパーラグビーでの経験は8年目となるジョセフHCにとっては、世界で最もタフなリーグで、昨年よりも35%も減ったが、15チームの中で最も移動距離が多いチームに対して、ハードワークを要求するのは当然だったわけだ。

今年のサンウルブズがどんなラグビーを目指しているのかと言えば、基本的には昨年11月にトンガ代表を破り、フランス代表と引き分けた日本代表のラグビーがベースとなる。

アタックやディフェンスの戦術は日本代表を踏襲しており、田邉淳コーチも「昨秋、日本代表にいた選手たちがリードしてくれているのでやりやすい」と目を細めていた。

そして、一昨年、昨年と課題だったスクラム、ラインアウト、モールといったセットプレーに関しては、FWのユニット練習をしっかりと確保し、長谷川慎スクラムコーチ、ラインアウト担当のジョセフHCが落とし込んでいる。

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期待の新戦力FBロビー・ロビンソン

選手を見てもPR(プロップ)クレイグ・ミラー、ヘンカス・ファン・ヴィック、ルーアン・スミス、HO(フッカー)ジャバ・ブレグバゼが今年から加入。

ラインアウトでは、身長197cmのLOサム・ワイクス、身長193cmのNO8(ナンバーエイト)ヴィリー・ブリッツだけでなく、身長201cmのLOグラント・ハッティング、身長195cmのLOジェームズ・ムーアが新たに加わったことで競争力は増していると言えよう。

BKを見ると昨年はハイランダーズを率いていたブラウンコーチらが担当し、日本代表のSH(スクラムハーフ)流大、CTBシオネ・テアウパ、WTB(ウィング)レメキ ロマノ ラヴァ以外にも、SO(スタンドオフ)ヘイデン・パーカー、CTB(センター)マイケル・リトル、FB(フルバック)ロビー・ロビンソンなどが加わり、選手層は増している。

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サーキットトレーニングをする流キャプテン

キャプテンは、昨年、試合によってはゲームキャプテンを務めたNO8ブリッツ、そして、スーパーラグビーでまだ試合実績のないSH流の2人が選ばれた。

ジョセフHCは「(共同キャプテンは)負担を軽減させるためにも必要だと思っています。1人で任せるのは非常に荷が重いので、2人をキャプテンに選んでいます」と説明した。

また、選手たちに聞いていた話だと、開幕戦前にメンバーをある程度、分ける構想もあったようだが、ジョセフHCはブランビーズ戦に向けて「ベストメンバーを選ぶ」と断言した。6月のテストマッチ期間に向けて、日本代表選手たちには5月に休ませて調整する方向だという。

いずれにせよ今年のサンウルブズは、スーパーラグビーの優勝した実績のあるジョセフHC&ブラウンコーチという経験豊かなコーチ陣が指揮し、半数が新戦力という充実したメンバーがいる。

当然、2019年ワールドカップに向けて日本代表の強化も目的だが、2018年のサンウルブズは、大いに可能性を感じることができた。2年間で3勝しか挙げることのできていないサンウルブズだが、今年の目標は「5位以上」だ。

どこまで白星を重ねて、順位を上げることができるか。2月24日(土)のブランビーズとの開幕戦、そして3月3日(土)の第2節・レベルズ(オーストラリア)戦というホームでの2試合で大躍進に期待したい。

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