「ファンド オブ ザ イヤー 2019」発表、優れた運用成績のアクティブファンド41本を表彰

「ファンド オブ ザ イヤー 2019」発表、優れた運用成績のアクティブファンド41本を表彰

  • モーニングスター
  • 更新日:2020/01/29
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モーニングスターは1月29日、「第21回モーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー 2019」の受賞ファンド41本(うち、最優秀ファンド賞8本)を発表した。国内追加型株式投資信託約5500本の中から、独自の定量分析、定性分析に基づき運用成績が総合的に優秀なファンドを表彰するもの。ESG部門を新設した。授賞式において、モーニングスター代表取締役社長の朝倉智也は、「アワード21回の中で、今回初めて公募投信への資金純流出という環境の中での運用成績を評価した。各運用担当者は、解約に伴うキャッシュコントロールに苦労されたと思うが、それぞれに素晴らしい成績を残した。非常に価値のある受賞だと思う」と受賞者をたたえた。

19年の運用環境は、日米の株式、原油、金、REITなどが揃って年率2ケタの上昇となり、米国の基準金利が1年間に0.75%引き下げられた。あらゆる資産クラスが上昇するという良い環境だったものの、国内の追加型株式投信(除くETF)からは、6290億円の資金が流出した。年間で資金流出となったのは1995年以来、24年ぶりの出来事だ。つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などの普及によって、長期の積立投資のツールとしてインデックスファンドの需要は拡大傾向にあるが、アクティブファンドからは資金流出が目立っている。

朝倉は、「世の中はアクティブからパッシブへのシフトにもろ手を挙げて賛同する風潮があるが、パフォーマンスの上位は、10本のうち9本はアクティブファンドが占めている。TOPIX(東証株価指数)が年15%の上昇のところ、日本株の最優秀ファンドは、49%を超える成績をあげ、過去10年間の年率リターンはTOPIXの6.6%に対し、ファンドは14.5%だ。毎年、インデックスに勝ち続けることは難しいが、5年、10年という長い期間で、インデックスを凌駕するアクティブファンドがあることは事実だ。良質なファンドを見極め、それを世にアピールすることが評価会社の使命と考えている」と語った。

受賞ファンドと、最優秀ファンド賞受賞ファンドの担当者コメントは以下のとおり。(1)国内株式型部門(対象ファンド数:913本)

最優秀ファンド賞:「情報エレクトロニクスファンド」(設定・運用:野村アセットマネジメント)。

優秀ファンド賞(4本):「ニュー配当利回り株オープン(愛称:配当物語)」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)、「フィデリティ・セレクト・ファンド(テクノロジー)」(フィデリティ投信)、「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」(東京海上アセットマネジメント)、「新成長株ファンド(愛称:グローイング・カバーズ)」(明治安田アセットマネジメント)。

最優秀ファンド賞「情報エレクトロニクスファンド」を担当する野村アセットマネジメント運用部(株式グループ)シニア・ポートフォリオマネージャーの福田泰之氏は、「ファンドの設定は1984年2月で約36年の歴史がある。過去3回のバブルを経験したが、2000年のITバブルの基準価額のピークを長らく超えられなかったが、19年12月に遂に超えられた。そのタイミングでアワードも受賞できた。これから再出発のつもりで、ピークを更新し続ける運用をめざしたい」と語った。(2)国際株式型(グローバル)部門(同:546本)

最優秀ファンド賞:「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)」(三菱UFJ国際投信)。

優秀ファンド賞(5本):「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)、「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」(日興アセットマネジメント)、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」(アセットマネジメントOne)、「グローバル自動運転関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」(三井住友DSアセットマネジメント)、「アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド(年2回決算型)(愛称:みらいメディカル)」(アムンディ・ジャパン)。

最優秀ファンド賞「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)」を担当する三菱UFJ国際投信の外部委託運用部 部長の石崎健氏は、「ファンドの設定は12年2月だが、運用を委託するモルガン・スタンレー・インベストメントの同種の運用戦略は1996年から運用実績があり、世界で高い評価を得ていた。安定的なキャッシュを生み出すクオリティの高い企業に集中投資することで、下落局面で下値抵抗力がある点が皆様の評価につながっていると思う」と特徴を紹介していた。(3)国際株式型(特定地域)部門(同:719本)

最優秀ファンド賞:「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界(新興国)」(アセットマネジメントOne)。

優秀ファンド賞(3本):「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」(三菱UFJ国際投信)、「野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:先見の明)」(野村アセットマネジメント)、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」(アライアンス・バーンスタイン)。

最優秀ファンド賞「未来の世界(新興国)」を担当するアセットマネジメントOne戦略運用本部 本部長の神崎茂雄氏は、「国際株式型(グローバル)部門で優秀ファンド賞を受賞した『未来の世界』と『未来の世界(新興国)』は兄弟ファンド。長期の視点で銘柄を絞り込んで30銘柄程度に集中投資することが特徴。その結果、市場インデックスを8%~9%上回る運用成績をあげている。インデックスにはまねのできない、プロに任せる運用を、このファンドを通じて体験していただきたい」と語った。(4)債券型部門(同:1594本)

最優秀ファンド賞:「三菱UFJ/AMP グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(愛称:世界のいしずえ)」(三菱UFJ国際投信)。

優秀ファンド賞(2本):「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)」(フィデリティ投信)、「DWS グローバル公益債券ファンド(毎月分配型)Aコース(為替ヘッジあり)」(ドイチェ・アセット・マネジメント)。

最優秀ファンド賞「世界のいしずえ」を担当する三菱UFJ国際投信の外部委託運用部 部長の石崎健氏は、「運用を委託するAMPは、豪最大規模の運用会社でインフラ投資を得意とする世界で数少ないトッププレイヤー。公益、通信、運輸などインフラに関わる企業の社債など米ドル建て投資適格債券を投資対象とし、景気に左右されにくい安定した債券ポートフォリオを構築している。中長期の視点で良質な運用商品を提供していきたい」と語っていた。(5)REIT型部門(同:406本)

最優秀ファンド賞:「Jリート・アジアミックス・オープン(資産成長型)」(三井住友DSアセットマネジメント)。

優秀ファンド賞(4本):「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)、「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」(大和証券投資信託委託)、「フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)」(フィデリティ投信)、「アジア好利回りリート・ファンド」(三井住友DSアセットマネジメント)。

最優秀ファンド賞の「Jリート・アジアミックス・オープン(資産成長型)」を担当する三井住友DSアセットマネジメント株式運用第一部シニアファンドマネージャーの秋山悦朗氏は、「優秀ファンド賞を受賞した『アジア好利回り』はアジアの経済成長の恩恵を受けるリートをピックアップし、『アジアミックス』の方は、Jリートの中でとりわけ魅力的なリートを50%、Jリートにない魅力のあるアジアリート50%をミックスしている。ファンドのコンセプトに応じたきめ細かなポートフォリオが構築できるのは、アジアリートを自前で調査しているためだ。リート運用チームの力を合わせて引き続きパフォーマンスを追求したい」と受賞を喜んだ。(6)バランス(安定)型部門(同:265本)

最優秀ファンド賞:「インベスコ プレミア・プラス・ファンド(愛称:真分散革命)」(インベスコ・アセット・マネジメント)。

優秀ファンド賞(4本):「野村ターゲットインカムファンド(年3%目標分配型)(愛称:マイ・ロングライフ)」(野村アセットマネジメント)、「ラッセル・インベストメント・グローバル・バランス安定型(愛称:ライフポイント)」(ラッセル・インベストメント)、「スマート・ファイブ(毎月決算型)」(日興アセットマネジメント)、「シュローダーYENターゲット(1年決算型)」(シュローダー・インベストメント・マネジメント)

最優秀ファンド賞「真分散革命」を担当するインベスコ・アセット・マネジメント リテール・マーケティング部長の青木久乃氏は、「ファンドは、債券、株式、資源に投資しリスクパリティ型の安定的な運用成績をめざしている。人生100年時代への備えが求められる中、インフレリスクに備えることは重要な課題だが、資源に投資する当ファンドは、インフレへの備えとしても機能する。より豊かな人生100年のため、ぜひ多くの方々に当ファンドをご利用いただきたい」と語った。(7)バランス(成長)型部門(同:814本)

最優秀ファンド賞:「東京海上・世界資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会ワールド)」(東京海上アセットマネジメント)。

優秀ファンド賞(4本):「HSBC ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ成長)」(HSBC投信)、「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)(ピクテ投信投資顧問)、「投資のソムリエ」(アセットマネジメントOne)、「GCIエンダウメントファンド(成長型)」(GCIアセット・マネジメント)。

最優秀ファンド賞「円奏会ワールド」を担当する東京海上アセットマネジメント マルチアセット運用グループ グループリーダーの山崎晃樹氏は、「ファンドは、海外の債券、株式、リートを投資対象とし、『円奏会』の運用スキームと同じように、為替ヘッジを付けて年率3%程度のリスクに抑えた運用をする。『円奏会ワールド』を追加したのは、分散投資の拡大を狙っている。2つのファンドを組み合わせることで一層の分散効果が期待できる。老後2000万円問題のソリューションを商品ラインナップでも提供したい」とした。

(8)オルタナティブ型部門(同:121本)

最優秀ファンド賞:「スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド(愛称:ベスト・アルファ)」(スパークス・アセット・マネジメント)。

優秀ファンド賞(2本):「ダブル・ブレイン」(野村アセットマネジメント)、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)」(ピクテ投信投資顧問)。

最優秀ファンド「ベスト・アルファ」を担当するスパークス・アセット・マネジメント運用調査本部ファンド・マネージャーの常峰隆一氏は、「ファンドのパフォーマンスは、私が幼い頃から生家の食料品店を手伝いながらお客さまにしっかり便益を届けることを学んだこと、独立系運用会社として、良い投資、最高の投資、それを継続することに存在意義を見出し、その投資を真面目に追及していることが合わさった結果だと思う。収益への強い思い、存在価値へのこだわりを持って投資を極めたい」と語った。(9)ESG型部門(同:103本)

優秀ファンド賞(5本):「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)(愛称:ビッグ・インパクト)」(ブラックロック・ジャパン)、「世界インパクト投資ファンド(愛称:Better World)」(三井住友DSアセットマネジメント)、「シュローダー・アジアパシフィック・エクセレント・カンパニーズ」(シュローダー・インベストメント・マネジメント)、「イーストスプリング新興国スタープレイヤーズ」(イーストスプリング・インベストメンツ)、「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)」(ニッセイアセットマネジメント)。(写真は、ファンド オブ ザ イヤー 2019の最優秀ファンド賞受賞者。中央がモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也)

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