【長崎】長崎に咲いた大輪の花。村上佑介が口にした「ゼイワン」はチームの象徴だ!

【長崎】長崎に咲いた大輪の花。村上佑介が口にした「ゼイワン」はチームの象徴だ!

  • サッカーダイジェストWeb
  • 更新日:2017/11/12
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[J2リーグ41節]長崎 3-1 讃岐/11月11日(土)/トラスタ

「大輪の花、咲きましたっ!」

ホーム最終戦、クラブ史上初のJ1昇格を祝うセレモニー。チームキャプテンの村上佑介は開口一番、そう叫ぶとクラブやサポーターへの嘘偽りない想いを口にした。

「夢は見るものでも、願うものでもなく、叶えるものだという言葉があります。みんなで叶えた夢です。皆さんの後押しがなければ成しえなかった夢です。

熱い応援のおかげで今季は何度も勝利することができました。いつ、いかなる時も選手を鼓舞してください。選手は必ずそれに応えます」

そうして、スタジアムを少しざわつかせた言葉が飛び出る。

「選手全員、そして皆さんで掴んだJ1です。いえ、“ゼイワン”です」

もちろん歓声も挙がったが、村上は照れたような表情を見せた。せっかくなのでミックスゾーンで、あのシーンについて訊いてみた。仕込んでいた、狙っていたセリフなのかだろうか。

「ちょっとは面白おかしくしたほうがいいかな、と」

それ以上その質問は勘弁してくださいと言わんばかりの苦笑い。しかし、「“ゼイワン”を掴んだ」とスタジアムに集まった2万人超のサポーターに言えたのは、確かに選手全員の力の結晶と言える。

クラブを取り巻く環境はJ1クラブと比べれば見劣りする。決して突出した選手がいるわけではない。だからこそ、チーム一丸となって戦う必要がある。

そんななかで、自身の役割を村上が説明してくれた。

「試合に出られるのは11人、ベンチメンバーを含めても18人。そこから漏れた選手のケアは心掛けていました。それは監督からシーズン前に言われていたことでもあります。『同じ方向へ進めるように、逸れる選手がいたら軌道修正してほしい』と。その仕事をこなせたかは自分で評価することではないですが、J1昇格に少しは貢献できたと思いたいですね」

今季は村上も「漏れた選手」の一員になることが多かった。41節を終了して、6試合・0得点。39節の熊本戦からは3試合連続でベンチ外となった。だが、腐らない。チームへ与える影響を十分に理解していた。

「そりゃあ人間ですから、試合に出られなければ誰でも不満は募る。それが蔓延すると良くない方向へ進んでしまうので、ベテランのみんなで協力してケアをできた。

マエちゃん(前田悠佑)とスギさん(髙杉亮太)は試合で身体を張ってチームを引き締めてくれて、僕や養父(雄仁)、福田(健介)、古部(健太)はピッチ外に気を配れていた」

だからこそ、練習風景は熱を帯びている。投げやりになる選手はひとりとしておらず、サブ組はレギュラー組を蹴落とすつもりでトレーニングに臨んでいる。

「かなり熱いですね。いつでもスタメンを食ってやるぞ、という強い気持ちをみんなが胸に秘めてトレーニングに励んでいた。モチベーションを保ってくれたチームメイトたちに感謝したい」

まだ最終節の群馬戦を残しているので気が早いことを承知で、最後にJ1を戦ううえで大切にすべきものを訊ねてみた。

「チームのベースを崩さない。ハードワークしないと長崎というチームを表現できないので、選手はひたむきさを失わずにプレーできれば」

間髪入れず、即答だった。

取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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