ジャニー喜多川氏逝く “生涯プロデューサー”が生前に話したSMAPの思い出「歌は下手だったけど......」

ジャニー喜多川氏逝く “生涯プロデューサー”が生前に話したSMAPの思い出「歌は下手だったけど......」

  • 文春オンライン
  • 更新日:2019/07/10

数々の男性アイドルを世に送り出した大手芸能事務所「ジャニーズ事務所」社長のジャニー喜多川(本名・喜多川拡=きたがわ・ひろむ)氏が、7月9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血のため都内の病院で亡くなった。享年87。

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ジャニー喜多川氏近影(昨年12月)

若手ジャニーズタレントはタクシーを飛ばして駆け付けた

この日の夜はタレントや関係者が事務所関連施設へ続々と集まった。ある若手のジャニーズタレントを乗せたタクシーの運転手が話す。

「池袋のあたりで、着の身着のままで年の若い子が走ってきて、『渋谷に行ってください!』と。『急いで』『早く』と何度も言われました。組んだ脚を揺らして、落ち着かない様子で、電話で『いま着きます』と話していた。到着した場所にはたくさんの車が停まっていました」

まさに生涯プロデューサーとしての人生

《ジャニーは病に倒れる直前まで、劇場やスタジオに赴く日々を過ごしておりました。特に公演を目前に控えたJr.達に、連日、熱心に指導する姿はジャニーのプロデューサー人生そのものであり、まさに生涯プロデューサーとしての人生を全ういたしました》

ジャニーズ事務所が報道各社に送付したコメントにはこう記されていた。「週刊文春」7月4日号ではジャニー氏が緊急搬送されたという一報に関連して、氏がタレントたちに対して、まるで父親のように深い愛情をもって接していた“知られざる日常”について、下記のように報じた。1962年の創業以来、ジャニーズ事務所が数多のスターを世に送り出してきた華々しい歴史は、ジャニー氏の並々ならぬ“タレント愛”を抜きにしては語れない。

◆ ◆ ◆

ジャニーさんの手料理は絶品

ジャニー氏が倒れた自宅マンションは、デビュー予備軍の「ジュニア」と呼ばれる少年たちが頻繁に出入りする“溜まり場”だった。

部屋を訪れたことがあるタレントが語る。

「高層マンションの最上階の二部屋分の広い部屋です。中央の柱には熱帯魚の水槽が設置されている。奥にはカラオケやルームシアターもあって、ジャニーさんは目をかけた少年に合鍵を持たせて自由に使わせていました。普段は、家政婦さんが身の回りの世話をしていたので、救急車を呼んだのはその方かもしれません」

独身のジャニー氏は日常的に自宅にジュニアを招き入れ、プライベートの大半を少年たちと一緒に過ごしていた。

「キンプリの平野紫耀をはじめ、デビュー組もかつてはよくジャニーさんの家に行っていました。ジャニーさんの手料理は絶品で、ガーリックライスやフレンチトーストの味は忘れられない。ジャニーさんと一緒にテレビを見たり、本音で語り合ったり。あのマンションには多くの少年の思い出が詰まっているんです」(同前)

「いつまでも子供のような心を持った人」

2011年にジャニー氏は「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」、「最も多くのNo.1シングルをプロデュースした人物」としてギネス世界記録に認定された。

ギネス認定に感激したジャニー氏は部屋中を駆け回り、少年たちに「見て、見て!」と誇らしげに認定証を見せびらかしたという。

「ジャニーさん自身が、いつまでも子供のような心を持った人。ただ、あまりにも少年たちが騒ぐから、近所からクレームが出て別のビルに移った時期もあったんです。そこには約二十メートルのプールもあり、ジュニアが入り浸っていました」(芸能プロ関係者)

もっとも有名な芸能事務所の社長にして、素顔が謎に包まれているジャニー氏。過去にインタビューを受けたことは数えるほどしかないが、少年たちとはお互いに腹を割って話し合う仲だった。

ジャニー氏をよく知る別のタレントが明かす。

「ジャニーさんから怒鳴られたり、何かを命令された記憶はほとんどない。『戦争で人に使われる身だったから、自分が人を使うのは好きじゃないんだよね』と言って、ちょっとしたことでも自分で率先して動くし、偉ぶったところがまったくない。ジャニーさんがよく聞かせてくれたのは中居君や木村君との思い出です」

特に中居の話になると嬉しそうな表情を浮かべたという。

「『歌は下手だったけど、テレビを見ながらずっと勉強してたんだよ。だから、ユーたちも勉強しなきゃダメだよ』と引き合いに出したり、中居君がアメリカでパスポートを無くした時の話をしていました。SMAPを育てた元マネジャーの飯島三智さんの手腕を高く評価していて、一時『次の社長は絶対に飯島。飯島しかいない』と語っていたほどです」(同前)

「週刊文春」2019年7月4日号より抜粋

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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