「空港の滑走路を見ると地球上の風の動きがよくわかる」ことを証明する世界地図「Trails of Wind」

「空港の滑走路を見ると地球上の風の動きがよくわかる」ことを証明する世界地図「Trails of Wind」

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  • 更新日:2019/08/26
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多くの空港では、横風を防ぐために滑走路がその場所の平均的な風向に合わせて建設されています。また、風の方向が不規則な場所では、滑走路が複数の方向に設計され、スムーズな離着陸が可能になっていることもあります。空港の滑走路の位置と方向を世界地図上にマッピングした「Trails of Wind」をみると、空港だけではなく地球全体の大気の流れを一目で把握することが可能です。

Trails of Wind

https://trailsofwind.figures.cc/

Making-of: Trails of Wind - Towards Data Science

https://towardsdatascience.com/trails-of-wind-39967f07a67f

Trails of Windにアクセスするとこんな感じ。左上の「<」のアイコンをクリックすると、左端に表示されている説明欄を閉じることができます。

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マウスホイールでマップの拡大・縮小が可能。地図の上にある直線が滑走路で、南北に走る滑走路は青色、東西に走る滑走路は黄色と、滑走路の方角に応じて色づけされています。

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デフォルトで表示される北アメリカ大陸の地図を見ると、アメリカ北西部はロッキー山脈に沿う形で南北の滑走路が多く、平原が広がる西部は東西の滑走路が多いのが印象的。

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地図をドラッグするとアメリカ以外の国の滑走路も見ることができます。日本を表示させるとこんな感じ。

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以下は東京湾周辺にズームしたところ。

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さらにズームし、東京国際空港(HND)に寄ってみたところ、空港の構造と空港コードが表示されました。東京国際空港にある4本の滑走路のうち、北東を向くA滑走路・C滑走路と、北西に向くB滑走路・D滑走路は、風の向きによって使い分けられています。

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Trails of Windの開発スタッフは、世界中の空港の海抜高度や滑走路の長さ、幅、向きなど詳細なデータをまとめたオープンソースのデータベース「Ourairports」を発見し、データを地図上に可視化するライブラリであるFoliumを利用して、その座標を世界地図にマッピングしていったとのこと。さらに開発スタッフはGeographiclibというアルゴリズムを利用して、南北軸と滑走路の角度を直線で表現し、マップに投影しました。

滑走路は基本的に風向に従って設計されているようですが、風の方向が一定ではない地域では、以下の画像で示されている空港滑走路の形状の例のように、複数の方向に滑走路を設計するパターンも存在します。東京国際空港もこの一例だというわけです。なお、南アメリカやアフリカ、オセアニアを中心として一部の滑走路は地理情報が明らかになっておらず、データが不足している部分があるそうです。

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開発スタッフは「風は地球を循環し、巨大な『確率のパターン』を形成し、人間の文化の一部となり、建築に反映されています。空港の滑走路には地球の複雑さを描くデザインが隠れており、我々はそれを可視化しました。空港は風の方向に沿って建築されるため、目に見えない地球の風が鋼鉄と石で表現され、見えるようになります。私たちは、人間こそ自分たちの生きる世界の創造者だと解釈する一方で、物理学と自然の法則に依存し続けています。空港の滑走路がが風の動きを描いているように、人間は必然的に文化の中に世界を描き出しているのです。地球の美しさと、地球を支配する存在は、人間の想像以上に広大なものなのです」と述べています。

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