2万円台のシャープ新「電子ノート」を検証、電子ペーパーでどう変わった?

2万円台のシャープ新「電子ノート」を検証、電子ペーパーでどう変わった?

  • マイナビニュース
  • 更新日:2019/11/03
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●E Inkディスプレイの6インチ電子ノート

シャープから、E Inkの電子ペーパーディスプレイを採用した電子ノート「WG-PN1」が11月14日に発売されます。紙のノートやスケジュール帳のような使い勝手を追求したという本機を試しながら、ビジネスツールとしての実力を検証してみたいと思います。

シャープは2013年に初の電子ノート「WG-N10」を発売。以降2017年モデルの「WG-S50」までシリーズのディスプレイにメモリ液晶を採用してきました。今回の新製品が初めての電子ペーパーディスプレイ搭載機になります。E Inkの電子ペーパーはそれ自体が高価なため、製品本体の想定売価を23,000円前後にまで抑えたことについてはとても画期的だと思います。シャープの担当者も、まるで紙に書いているような筆記感が得られる電子ノートの魅力をより多くの方々に伝えたいと意気込みを語っていました。

新製品のWG-PN1は、手書きのノートを書いて読めること以外にも、様々な種類のスケジュール帳のテンプレートが使えたり、新機能として「To Do」リストも加えています。プリセットの「スタンプ」も従来機に比べて倍の240種類に増えました。

○本体に約5,000ページのノートを保存

本体のサイズは文庫本、またはA6サイズの手帳に近く、質量も約210gと軽いところが魅力的です。本体背面のクリップをパッケージに付属する着脱式の専用カバーに挟み込んで固定すると、まさしく手帳のようなルックスになります。

サイズが合えば市販のブックカバーも使えるそうです。コンパクトな電子ノートはきっと女性のビジネスパーソンにも戦力になるアイテムなので、本体カラーはダークグレー以外に、もっと明るい色のバリエーションも揃っているといいですね。

WG-PN1には、スケジュール、ノート、新機能To Doの3つの機能があります。本体の内蔵メモリにデータを保存できる領域は約5.8GB。ノートは約5,000ページ、スケジュール帳とTo Doリストは約1,000ページまで作成できます。バッグに紙のメモやノートを何冊も持ち歩いたり、過去に作った大事なメモを探す手間からもかなり解放されそうです。

●スタイラスペンは独特な書き味

本体のフロント側に電源ボタンがあり、押し込むと数秒前後で画面が起動して書き込めるようになります。

それでは電子ペーパーディスプレイの書き心地を、本体に付属するスタイラスペンで試してみました。ディスプレイは表面が少し固く、手触りがつるっとしています。ペンの書き味は滑らかですが、ディスプレイにペンを走らせた時に指先に返ってくる筆記抵抗はやや少なく、もう少しざらつきがあってもよいと筆者は感じました。ペン先の描画遅延はほとんど気になりません。この書き味と反応速度のバランスについては好みが分かれそうです。ディスプレイに光沢感があるため、室内灯の映り込みが少し気になる場面もありました。

○操作は画面下のツールバーを活用

ノートモードの選択時は、ペンとマーカーが太さを5段階、濃淡を3段階から切り替えられます。消しゴムの太さも5段階あります。それぞれツールバーの「設定」をタップして、リストから任意の太さと濃淡を選ぶ操作が必要です。

本機に付属するスタイラスペンは、充電が要らないところが手軽ですが、加えて、ペンと消しゴムをリモコン操作で切り換えられるボタンを設けたり、筆記をサポートする便利機能を持たせた電子ペンもあれば、筆記がさらに素速くできそうです。

ノートモードでページを追加したい時は、画面下のツールバーから「ページ追加」を選択します。また前後のページ送りは画面トップの矢印アイコンをタップします。どちらもペンを使わず、爪先でアイコンをタップすることも可能ですが、例えば画面のスワイプ操作で対応できるとより便利になりそうです。

○図形の一発描画はデジタルの強み

画面下のツールバーから「編集」を選択すると、指定した範囲のコピーや切り取り、貼り付けのほかに、直線や円、四角形などの図形がフリーハンドよりもきれいに描ける便利なツールを揃えています。デジタル文具ならではの強みを活かした便利機能です。

この図形機能や、ひと筆書きで書いた線などを消したいときには、消しゴムツールに切り替えて線をなぞりながら少しずつ消さなければなりません。間隔が空いているスペースに描いた図形や線を一気にまとめて消したい場合は、画面下の「編集」メニューから「指定範囲を切り取り」を選択する手もあります。

●バッテリーのスタミナは十分

ノートは作成時に分類しながら管理できるほか、日付検索なども可能。縦横の罫線、方眼入りといったフォームは18種類のひな形がプリセットされていて、住所録や体重記録など特殊な用途のフォームも揃っています。

ノートを作成した後は、リストから手書きで名前が付けられます。日付と一緒に記録しておけば後から探す手間が軽減できて、とても気の利いた機能であることが実感できました。

○PCへの書き出しは画像ファイルで

本体の内蔵メモリにノートのデータがたまってきたら、いったんPCなどにバックアップを取ったり、仕事の仲間とメモをシェアしたい場面もよくあると思います。WG-PN1の場合、手書きノートのファイル書き出しがJPEG/BMP形式の画像ファイルになります。汎用性はそれなりに高い反面、ドキュメントとして参照しやすいPDF形式も選べると、使い勝手はさらに良くなりそうです。

画像ファイルのPC出力は、USBによる有線接続が必要です。Windowsだけでなく、Macでもデバイスとして認識されて、バックアップも手軽にできるところはMacユーザーとして嬉しいところ。できればPCのほかにもスマホなどモバイル端末と連携してバックアップが取れる機能も追加してほしいです。

○ビジネスで使う常備ツールとして活躍できそう

フル充電から約10日間も持続するバッテリーのスタミナも非常に魅力的です。実際はこまめに電源のオン・オフを切り換えながら使えば、10日以上充電しなくてもバッテリーが切れる心配は感じませんでした。

本体の内蔵メモリには1年分のスケジュール帳を最大9冊まで作成できます。過去9年ぶんの仕事がいつでも振り返られる手帳というのも、デジタル機器ならでは魅力といえます。To Doリストに記入した項目を日付単位でまとめて任意のスケジュール帳にも移せれば最高ですが、この辺りも発売後の反響を受けてアップデートが行われる可能性があるのか、注目したいところです。

機能を徹底してシンプルに絞り込み、スタイラスペン以外にキーボードなどの入力手法を持たない「電子ノート」であるがゆえに、手で文字を書くという行為に集中しながら頭の中のアイデアを整理したり、スケジュールを頭に叩き込める実感が、使い込むほどに感じられました。コンパクトで機動力も高いので、毎日持ち歩いても、それほど苦には感じられないと思います。スマホとノートPCに次ぐ、ビジネスパーソンの常備デジタルツールとして活躍が期待できそうなデバイスです。

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