ウォルマートが社名変更、その意図とは?

ウォルマートが社名変更、その意図とは?

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/12/07
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米小売り大手ウォルマート・ストアーズがストアーズ(店舗)をやめて「ウォルマート」に改名する。

世界で1万1700店余りを展開する同社は6日、登録社名をウォルマートに短縮すると発表した。従来型の実店舗から、ネット通販大手アマゾン・ドット・コムとのオンライン販売競争に軸足を移す動きを反映したものだ。

ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は「顧客が好きな方法で買い物ができるというアイデアと一致する名称にするのが最善だと考えた」と話す。

顧客や投資家に戦略転換を知らしめるため社名を変更した大企業は他にもある。スティーブ・ジョブズ氏は2007年、携帯電話など端末事業へ参入するのに伴い社名をアップルコンピューターからアップルへ変更した。グーグルは15年に持ち株会社アルファベットを設立。検索エンジンにとどまらず、自動運転車やロボット開発など幅広い事業に進出している。

ブランド戦略コンサルタントのアレン・アダムソン氏は、変化のまっただ中にある企業が投資家との会合で大きな転換について説得するのに苦労することがあると指摘。「一部企業が社名変更に踏み切る理由はそこにある」と述べた。

サム・ウォルトン氏は1962年、アーカンソー州ロジャーズにウォルマート1号店を開いた。それまでにも「ウォルトンズ5&10」など異なる店名の小売店を複数立ち上げていた。ウォルトン氏の自伝によると、店長の一人、ボブ・ボーグル氏がこの店舗名を提案したという。69年に「ウォルマート」の社名で会社を設立し、70年の上場時に「ウォルマート・ストアーズ」となった。

同社の売上高は実店舗での販売がまだ95%超を占める。ただ、ここ数年は何百店もの新規出店を進める方針を変更し、オンライン販売拡大と既存店の改善に資金を注いでいる。

ウォルマートは昨年、オンライン販売のジェット・ドット・コムを33億ドル(約3700億円)で買収した。オンライン販売の成長加速や実店舗の客足の伸びを追い風に、直近四半期の売上高は約10年ぶりの大幅な伸びを示した。

ウォルマート幹部は10月、オンライン戦略を資金面で支えるため、コスト削減を強化するとともに、来年度の米国内出店を20数店舗程度に抑える方針を表明した。これは少なくとも過去25年で最低の出店数となる。

マクミロン氏はブログへの投稿で、社名変更は「顧客が現在どのように当社で買い物をしているか、また将来どのように買い物するようになるかを象徴している」とし、「当社の店舗やオンラインサイト、あるいはアプリや音声認識によってなど、何であれ次なるもの」を反映するとしている。

同社は2月1日付で新社名に変更する。

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