セルフ呑み放題の元祖といわれる店の魅力は呑み放題の他にあった!

セルフ呑み放題の元祖といわれる店の魅力は呑み放題の他にあった!

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/14

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

No image

(写真はイメージです。本文とは関係ありません)

セルフ呑み放題の元祖店の魅力は呑み放題の他にあった!の評価

オヤジス度    ★★
エルドラ度    ★★
オヤジナリティー ★★★

この連載で最近2回くらい“セルフ呑み放題”の店を書いた。なんだかオレ的には呑み屋の革命みたいに感動しちゃったし。

それで思ったワケ。元祖のセルフ呑み放題の店って、オレまだ「行ってなかったな」って。

もしかして本当はもっと先にはじめた店があるのかもしれないけど、“セルフ呑み放題”の別名というか、こっちの方がもしかしたらポピュラーかもしれない名称“大人のドリンクバー”って名前を最初に使った店は、おそらくは秋葉原は『NM(仮名)』本店の中にある『GD(仮名』って店のハズだ。

でも秋葉原じゃない? もうオレみたいなクソオヤジにゃ一番縁のない街なんだよな〜アソコ。でも、そう思ってると運命ってあるもんで、たまったま仕事帰りに、編集者のM氏と一緒に秋葉原で電車を乗り換えることになったのよ。で、秋葉原でお互いの帰る方向が別れるし、その前に、

「軽く一杯飲んでこう!!」

ってことになって、じゃあセルフ呑み放題にだ! つって話は速攻で決まった……まぁこの時点で“呑み放題”なんだから“軽く一杯”のワケがなくなっちゃったんだけどさ。

『GD』のある『NM』の本店ビルは、地上10階建てで、上から下まで肉料理をメインとしながらも別々の業態の店が営業している。そして階が上に上がれば上がるほど、段々と客単価が高くなっていくという、ブルース・リーの『死亡遊戯』の死亡の塔といいますか、ドルアーガの塔みたいな構成になってるんだけど、セルフ呑み放題のある『GD』は、その一階どころか、地下にあるという、もうそれだけで、

「お安いんでしょうな…」

と期待させずにはいられない立地条件。さっそく地下に降りて入店。しかし店員の誰一人として我々二人を出迎えてくれない。

「すいませ〜ん!」

大声を出しても誰もこない。さすが地下迷宮! って喜んでる場合ではない。店員を探してズイズイと「すみませ〜ん!」を連呼しながら店内に入り込んでいく。それでも誰も出てこない。テーブルにはけっこうな数の先客がいるんだけど、テーブルには呼び出しボタンが置いてあるんで、オーダーの時はそれを押して店員さんを呼んでるみたいだ。でも今やって来たばかりの客にそんなボタンはあるはずもない。おかげで全然店員が出てこない!

普通なら「ふざけんなよ!」ってとこだが、この店ではそれもいたしかたないだろう。なぜかっつうと!

『先行店のデメリットが実はメリットに!』

店員が出てこないのも仕方がない。だって店員が少ないんだもん。飲み物をセルフサービスにすることで、店員の数を最低限まで減らし、人件費を押さえて、その分、セルフの飲み物を安く提供するっていうビジネスモデルじゃない、この手の店って。

だから安さの恩恵に預かろうというオレみたいな人間は、そこに腹を立ててはいけない。結構広く、奥の方なんか小さな個室が一杯ある、いや〜本当に迷宮チックな広い店内を、いつか店員さんに会えるんじゃないか? と期待しながら、そして「すいませ〜ん!」の掛け声だけは辞めることなく、ただ闇雲に歩き回る。

そして出会った! なにか山中で遭難した人間が救助隊に出会ったかのような気分であるが、やっとテーブルに案内され、簡単にセルフ呑み放題の説明を受ける。この元祖の店では30分間390円で呑み放題、ただし1時間から承るというシステム。

安いでしょぉ〜、だって普通の店……それもチェーン系居酒屋でもだいたいサワーの平均価格って380円だと思うのね。それに10円足しただけで30分間、死ぬほど酒が浴びられるんだよ? 本当に最初にこの店が登場してきた時は、

「なんかの詐欺なんじゃね?」

ってみんな思ってろうな〜。

で!! 料理のオーダー前にさっそくドリンクバーにいってみる。まぁさっき店員さんを探すのに店内をグルグル回った時にすでにそのドリンクバーの前を通ったんだけど、これが結構アルコールの種類が少ない!

日本酒と焼酎は合わせて10種ちょっとだし、あとは生ビールとハイボールと炭酸のディスペンサー、あとは炭酸で割れば自然と色々なサワーができちゃうレモンだアンズだグレープフルーツだっていうのの風味の入った焼酎みたいな業務用サワーの素(モヒートの素なんてのもある!!)みたいなのが20種類くらい。そしてウォッカにジン。さらにワイン。ボタン押すとソフトドリンク各種が出てくるファミレスにもあるような自販機みたいなディスペンサーというラインナップ。

いや、こう書くとスゴイんだけど、オレが今まで行った店は、こんなもんじゃきかなかったワケ。この連載で書いた門前仲町の『S』なんか、この倍は種類があったと思うし、これも書いたワイン専門のセルフ呑み放題の学大『E』は赤白スパークリング合わせて60種はあったと思う。

これはこの連載では書いてないけど上野の『K』なんて酒瓶の上から下まで立ち並ぶ回廊のように100種くらいの日本酒と本格焼酎が呑み放題だったからね。

それは後発だから元祖と同じことやってもしょうがない! ていう企業努力なんだろうけど、でも考えてみたら、これでも充分なんだよね、オレなんて。

『やっぱり肉だ! 『NM(仮名)』は肉だった!』

ほら、どうせ酔ったら一緒だしさ、これは後発の店に行った時に思ったことなんだけど、あんまりいっぱい自由に飲める酒がありすぎると、どれにしようか目移りしちゃって、けっこう考えちゃうんだよね、ドリンクバーを前にして。

ところがこのくらいの種類だと、もう、

「これっ!」

って決断が早い早い!! 時間との勝負のこのシステムを考えると、実はこっちの方が得かもしれない! って気を取り直して、一杯目は喉と乾いてたんで、ウォッカにレモン酎の素みたいなのをちょっと入れて、もうそれだけでジョッキを半分くらいにしちゃってから炭酸を注ぐ。

で、もう出来立てのヤツをアルコール濃度調べる為にドリンクバーの前で味見的に一口呑んじゃう。

ん〜濃くてイイッ!! セルフ呑み放題最大の利点は、サワー系っつうかカクテルみたいのを自分でテキトーに作れて、なおかつそのアルコール濃度を自由にできる所だからね。この味見の時点で「薄いッ!」って思ったら、ウオッカを追加投入しちゃえばイイわけよ。

で満足する濃さのヤツをテーブルに持っていって、ここで初めておもむろにツマミの選択に入る。あ〜アルコールに反して、ちょっとお高いんですね、この店、オツマミが。『鶏のからあげ』が5ピースで490円とか、名物の日に三回焼き上がる『ローストビーフ』のグラム15円とか。グラム15円ってことは、100グラムだと1500円ですよ。まぁ牛肉ってそんなもんか? 肉を売りにしてるトコなんだからきっとウマイんだろうしね。

ってことは、ウマイに違いない肉メニュー(まぁ肉メニューがおおいんだけどさ)から安めのヤツをいったろう! ってことで『牛筋おろしポン酢(480円)』をいってみたら、いやあああ、これがたしかにウマイんだよ。同行のM氏なんて「ウマイウマイ!」ってバクバク喰いだしちゃってるもん。

やっぱりビル全体ではイイ牛肉仕入れてるワケじゃない? 上層部はステーキだのスキヤキだのやってんだから。ってこたァ、そのいい牛肉のスジ肉でしょ、これ? そりゃあウマイや、間違いないよ。

他に肉で安くて美味そうなのないか? って探したら『あげアゲパーコー(380円)』っての発見! そうだよ、このビルはラーメン店もやってて、パーコー麺が有名だったんだよ。ってそれをオーダーして、あとは飲む飲む喰う飲む喰う飲む飲む! で、いつものことなからあんまり記憶がないッ!

元祖のセルフ呑み放題……呑み放題は最大の魅力だけど、それと同じくらい肉系料理もオヤジ心にビンビンくるぞ! ジャンバー酒場野郎にはちょっと高いけど、味はその値段以上の価値がある!

久しぶりに呑み屋でモツ以外の正肉喰って大人気分まで満足させていただきました。さすが大人のドリンクバー!!

No image

文/カーツさとう

コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

グルメ総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
カップアイスを縦にスパッ! 漫画家・とよ田みのるが紹介した斬新すぎる“半分こ”に「目からウロコ」の声
日本人も知らない穴場も?「無料で楽しめる日本の観光地TOP20」=香港メディア
豪華すぎる!戦前の婦人雑誌に載っていた家庭料理
実は「販売中止」になっていたと聞いて驚くお菓子ランキング
【1秒で激ウマ】クリームシチューに○○を入れるだけで10倍ウマイ! レトルトでも使える最強の隠し味がコレだ!!

注目のキーワード

キーワードで気になるニュースを絞りこもう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加