世界初の全自動衣類折りたたみ機『ランドロイド』がついに受注開始!気になるその実力は?

世界初の全自動衣類折りたたみ機『ランドロイド』がついに受注開始!気になるその実力は?

  • @DIME
  • 更新日:2017/06/20

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆家具でもない?家電でもない?洗濯ものをたたむ「衣類折りたたみ機」

2005年から開発を開始し、2016年にプロトタイプが発表されたセブンドリーマーズの全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。今年9月下旬以降から正式受注を開始するが、6月からスタートした限定予約に合わせメディアイベントが開催された。

「ランドロイド」はクローゼットのような形をした家庭用ロボットで、「画像解析、AI(人工知能)、ロボティックスによって3つの技術の融合により成り立っている、家具でもない、家電でもない、世界初の全自動衣類折りたたみ機」(セブンドリーマーズ 代表取締役社長 阪根 信一氏)。

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Wi-Fi接続環境下で作動するインターネットにつながったデバイスで、ランドロイド クラウドの中にある人工知能と、ランドロイド本体にある人工知能が随時学習を繰り返しアップデートしていく。開発元のセブンドリーマーズにはパナソニック、大和ハウスが出資し、開発にあたっては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)による助成を受けている。

大きさは大型冷蔵庫ほどあり、前面には大判の強化ガラスを採用、側面は天然木のパネルを使用しているため1台ずつ表情が異なった仕様となる。操作インターフェース、投入トレイのハンドル部分といった手が触れる部分には本革を採用。前面のパネルはホワイト、ブラックガラス、ピュアミラー、ダークミラー、側面の天然木パネルはシルバーハート、ローズウッド、ホワイトウォッシュ、ウォルナット、本革部分はブラウン、ブラック、ホワイトレザーで構成されている4タイプが揃う。

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本体の中央にある突起がすべての操作をつかさどるサークルインターフェース。中心のプッシュボタン、操作の目印となるLEDインジゲーター、周囲のダイヤルのみで構成され、ダイヤル部分には時計をモチーフとした針がついている。針が3時の位置になると折りたたみ作業の準備が整った待機状態で、この段階で衣類を投入する。

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衣類を投入するインサートボックスは20~30枚の投入が可能。画像解析により衣類の種類が識別されると、衣類がどの向きを向いているかチェックしてロボットアームがたたみ始める。針が7時を指しているときがスタート。たたみ終わるとピックアップトレイにロボットアームで収納。フィニッシュを知らせる12時に針に来ると、ピックアップトレイのドアが開く。衣類を出して3時の位置に戻すとドアが閉まる。

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折りたためる種類はフェイスタオル、バスタオル、Tシャツ、カットソー、ボトムス、ホームウェア。トランクスはたためるが女性の下着には対応していない。また、裏返し機能がないのでインサートボックスに入れるときに表に返しておく必要がある。ボタン止め機能もないためワイシャツなどは3~4個ほどボタンを留めてから投入する。靴下のペアリングはまだできないが、将来的にはソフトウェアアップデートで靴下の組み合わせもできるようになり、たたみ方も個人の好みによって選べるようになっていくという。

衣類のアイテム別の仕分けも可能。事前登録すれば家族ごとに仕分けもできる。本体の操作以外の詳細な操作はすべてスマートフォンアプリから行う。家族の仕分けは衣類をインサートボックスに投入し、アプリで「お父さん」「お母さん」のように衣類ごとに登録するとロボットアームが衣類をピックアップして特長を把握する。全員の登録が終わればランダムに衣類を投入しても家族ごとの仕分けができる。

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折りたたむときに衣類のデータを蓄積、ユーザーのスマートフォンにインストールしたアプリに表示されて、衣類のリストを作りオンラインクローゼットとして活用できる。保有している衣類の使用頻度、傾向、着る時期を知らせることで、あまり着ていない服がわかり、新しいコーディネートを提案できるなど「衣類コンシェルジュ」として、手持ちの服1枚1枚を管理できる。

「想定予約価格は185万円。将来的には洗濯乾燥機や食器洗い機のように普及していくデバイスだと思っているので、数が出れば安くなる設計にしている。何年かかるかわからないが、食器洗い機と同程度の価格帯でいずれは提供していきたい。

洗濯乾燥機と一体化した構想は当初からあり、パナソニックと提携して進めているが、ランドロイドと合う洗濯乾燥機を一から作る必要もあり、技術的なことを含め現在ディスカッションしている状況だ。まずはランドロイドを普及させて、たたむという機能をしっかりと確立させてからオールインワンを考えていきたい」(阪根氏)

◆IoT家電の「Cerevo」やファッションレンタルの「エアークローゼット」との連携も

ランドロイドはAmazonの「アレクサ」など多くの音声認識プラットフォームに対応できるようにしていくとのことで、そのひとつが、カメラ搭載型ロボットのデスクランプ「ルミジェント」との連携。「ルミジェント」はIoT家電を国内外で展開するCerevoが開発した、カメラを搭載してアレクサの音声認識で反応する、自動で動くデスクランプ。Cerevoの岩佐 琢磨代表取締役CEOが登壇し、キッチンやデスクで作業しているときに、ルミジェントに声で指示を出して、ランドロイドにあとどれぐらいでたたみ終わるのか、音声でランドロイドを動かすデモンストレーションを披露した。

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ランドロイドのオンラインクローゼットの機能を用いたさらに便利なサービスが、「エアークローゼット」との連携。「エアークローゼット」は女性向け月額制ファッションレンタルサービスで、返却期限なし、クリーニング不用、送料無料。事前に登録したファッションスタイル、好きな色、着てみたい色、ファッションの悩みなどを考慮したうえで、プロのスタイリストが選定した3着を自宅に配送するサービスだ。

ランドロイドの衣類管理システムを使って、手持ちの服で着ている回数をランキング形式で通知。着る回数の少ないコーディネートが難しい服がある場合、エアークローゼットに相談してその服に合うコーディネートを届けてもらう。また、手持ちの服の色の傾向を分析し、持っていないが着てみたい服をタップすれば、エアークローゼットから希望に沿った服を届けるといったサービスも視野に入れている。

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【AJの読み】洗濯ものをたたむためだけに、大型冷蔵庫並みの機器の設置するのは難しい

洗濯ものを取り込んだあと、10分ほどかけてたたむのは面倒だしおっくうなので、兼業主婦にとってたたむ作業が自動化されるデバイスは非常に興味がある。しかし現在の「ランドロイド」は正直言って、主婦層にはアピールできる商品ではないと思う。185万円という価格はもちろんだが、なによりもまず大きすぎる。冷蔵庫でいうと、一番下の野菜室に洗濯ものを入れて、一番上の冷蔵室でロボットアームが洗濯をたたみ、真ん中の冷凍室に仕上がったものを置くという流れなのだが、こんなに大型のデバイスを衣類をたたむ目的のためだけに設置できるのは、よほどスペースに余裕のある家だけだ。

枚数的には3人家族ぐらいまでなら対応できそうだが、洗濯をするときに色あせ防止に裏返して洗う家庭も多く、たたむ前に表に返す作業をするのなら自分で全部たたんでしまった方が早い。また、たたみ方はとても大きな要素なのでたたみ方の好みや、現状ではたためない靴下やパーカーといったアイテムは今後のアップデートに期待するしかない。現段階では、衣類たたみロボットとしてよりも、オンラインクローゼットとして手持ちの衣類を管理する機能の方が実用的だと思う。

売行き次第では今後食洗器並みの価格になる可能性もあるとのことだが、価格と共に小型化が実現できればうれしい。単独の小型化が難しいのなら、多少大きくなっても洗濯、乾燥、たたみのオールインワンに期待したところだ。

文/阿部 純子

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