木村佳乃『ひよっこ』での“神”演技には、あのドラマの影響が!?

木村佳乃『ひよっこ』での“神”演技には、あのドラマの影響が!?

  • 日刊大衆
  • 更新日:2017/08/11
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木村佳乃『ひよっこ』での“神”演技には、あのドラマの影響が!?

8月に入り、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)も残り2か月。ここにきて物語は大きく動いた。有村架純(24)演じるヒロイン谷田部みね子の失踪していた父、実が見つかったのだ。実を演じるのは、沢村一樹(50)。これまでの和やかなハートフルコメディが一変、シリアスな愛憎劇になり、見ているこちらも毎度ドキドキだった。

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先週の放送で注目したいのはなんといっても木村佳乃(41)が演じるヒロインの母、美代子だ。みね子(有村)から実(沢村)発見の手紙をもらったときの、激しく混乱しながらもすべてを飲み込んだ演技は、美しく凛としていて、忘れ難い。そして8月2日の放送回では、菅野美穂(39)演じる、実(沢村)と2年間一緒に暮らしていた女優の川本世津子とついに対峙し、物語のクライマックスを迎えた。

みね子(有村)とともに世津子(菅野)の家を訪れた美代子(木村)は、実(沢村)に、本当に自分たちのことは覚えていないのかと詰め寄る。記憶喪失で覚えていないことを謝る実(沢村)。そして、美代子(木村)は世津子(菅野)に、なぜ警察や病院に届け出なかったのかと激しく当たる。みね子(有村)がどんな思いで働いているのか、家族がどんな思いで過ごしてきたのか涙ながらに語ったが、みね子(有村)は一筋の涙を流すことしかできなかった。

実(沢村)自身がどこにも届け出ないでほしいと頼んだ事実はあったのだが、世津子(菅野)は自分の犯した罪をわびた。それは世津子(菅野)と実(沢村)の不可思議な、二人の関係の終わりと谷田部家の復活を意味していた。実(沢村)は世津子(菅野)への切ない想いを抱きながら、彼女の元を離れることとなった。

茨城編から思っていたが、木村佳乃は悲しい芝居がうまい。実(沢村)が失踪したとき、警察官に「イバラギではありません、イバラキです」と言い放ったシーンは、ドラマ内で以後何度も回想されているように、物語序盤の名場面だった。

ここで頭をよぎるのは、薄幸な女性を演じさせたら天下一品である、女優の木村多江(46)だ。木村も昨年の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(NHK)で未亡人を演じ、“不幸顔女優”の面目躍如たる演技を見せたが、あの姿に美代子(木村)の演技がだぶる。二人に共通しているのは、悲壮なだけではないというところ。母としての明るさや温かさを自然に表現しているから、かえって悲しみが浮き彫りになるのだ。

実は木村佳乃は2015年に放送されたドラマ『64(ロクヨン)』(NHK)でも、似たような役を演じている。娘の失踪にとまどいながら、ときに感情のもろさを見せる母親役だったが、このドラマで見せた演技が『ひよっこ』で完成されたのではないだろうか。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で体を張って笑いをとるなど、バラエティでの活躍も目立つ木村だが、女優としても新境地に達したように思えるのだ。取り急ぎ“VS世津子(菅野)”のシーンをもう一度と期待しているけれど、話の流れ的にはちょっと難しいかもしれない。谷田部家の幸せを祈る一方、美代子(木村)の涙と叫びをもう一度見たい、そう思っている朝ドラファンはきっと多いはずだ。

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