【島田洋七“がばい”独占手記/第1回】「消えた」と言われて......講演会年200本!

【島田洋七“がばい”独占手記/第1回】「消えた」と言われて......講演会年200本!

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2017/09/16
No image

弟弟子の島田紳助がいなくなってから、若手のお笑いが司会をやってるけど、うまくないね。紳助がネタを練りに練り上げて、相手に放り投げて笑いを取ろうとしたのに、若手は相手が失敗したのを突っ込むだけ。ネタを増やそうとしない。だから、飽きられる。

紳助が辞めて、若手よりさんまの番組のほうが視聴率がいいでしょ。若手より、さんまのほうが相当おもろいもん。

わいも、もう一度、司会やトークショーをやって笑わしたいと、5年前の8月から“美女軍団”を擁する「オスカープロモーション」に移籍したんです。お笑いの連中の間では「どうやって、オスカーにもぐり込んだんだ?」って。米倉涼子や上戸彩、美女モデルが6,000人以上いる。そりゃ話題にもなりますよ。わいはこれまで、吉本興業しか知らんしね。辞めて4年。東京のお笑いのプロに移ったとしても、何も変わらん。お笑いじゃないところのほうが、新鮮なネタができる。新しい学校に転校したみたいで、ドキドキしてますわ。自分でビックリするような変化。普通、わいみたいな人生ないんとちゃいますか。

親友の北野武(ビートたけし)が『佐賀のがばいばあちゃん』(徳間文庫)が売れた時に、「洋七、上がって、落ちて、上がって、落ちて、3回目はベストセラー作家かよ。オイラも本を出しているけど、こんなに売れない。600万部だろ、想像がつかないよ」と言ってましたよ。

初めは自費出版ですよ。それが徳間書店に持ち込んだら、単行本として出版してくれた。売れただけでもすごいと思ったのに、『がばいばあちゃん』シリーズは600万部以上売れた。それだけじゃない。レコードも出て、テレビドラマ化。我が人生が映画化、それに舞台化もされたんです。こんなことってない。

ところが、吉本を辞めてから1~2年テレビに出んかったら、「アカン、消えた」と言われる世界。テレビ出演の話もあったんですが、立ち消えのケースが多かった。

5年前までは、講演会ばかりやっていたんです。多い時で年間200本。講演会の依頼は日本一でしたよ。この間、原発の被災地の福島県に講演に行ったんです。その日で4,311カ所目だと言ったら、お客さんは驚いてましたよ。講演回数はダントツの日本一ですからね。

吉本興業を辞めてから約10年、テレビにはほとんど出ませんでしたが、講演会の依頼は多い時は200本。銀行や保険会社、いろんな企業からありますよ。テーマは「がばいばあちゃんと今のボク」とか「楽しい老後の過ごし方」「人生楽しく生きるのは当たり前」とかね。震災で福島が3回、岩手も。この間は福島のある団体の婦人部から「とにかく、笑かしてくれ」という依頼があって行ってきました。

オール女性というのはいい。ちょっとくたびれているけど、女性ばかりだと笑いの反応が違う。これが男ばかりだと、なかなか笑わないんで苦労する。男はなんで暗いのかね。特に50、60、70歳。何か面白いことを言っても「へへへ」。笑ったら損やと思っとんのやろね。以前、男ばかり1,300人の前でやったことがあった、どこの会社とは言わないけど、ある大きな建設会社。暗い。

その点、女性は明るい。婦人部の講演会で一番受けたのは「『ひとつになろう日本』というなら、日本の人口の1億2,000万人が福島に行ってみんなで深呼吸しよう」と。「そうなれば放射能が薄くなる」と言ったら、爆笑してましたね。

あと、福島に旅行に行って帰りに、みんながガレキを5キロずつ背負って帰るとか。「みんなが背負って帰ったらなくなりますよ」と言ったら、拍手喝采でしたよ。それを自治体が「ガレキはいらん」とか「受け入れられない」とか、意味がわからんですよ。ガレキ、ガレキと言ってますが、普通のガレキと違うんですよ。いろんな人が犠牲になった、魂が入ったガレキなんですよ。本当なら、全国の市町村が「うちがやる」と言わな。ワイドショーを見ていたら、赤ちゃんを連れた35~36歳くらい主婦が「赤ちゃんに何かあったらどうするんですか?」って。おまえの顔がどうするんですか、アホかと思いましたよ。

私は広島出身だからわかります。広島は原爆を落とされたんです。その5年後に私は生まれた。元気ですよ。起きたことは仕方がないけど、やっていることがワケわからん。一番腹が立ったのは、家に帰ってはダメな区域がありますよね。そこに泥棒が入るって最低ですよ。ああいう区域に泥棒に入ったら、普通の罪の10倍と国が言ったらよかった。

そういう決断が遅すぎますよ。

福島に3回、講演に行って感じたことは、何万人もの方が犠牲になられてわかったことが、いっぱいあったということです。とにかく、ずさんな管理をやっている。国会議員の頭の悪さがものすごくわかりましたよ。

私は大企業の講演にも行くんです。生保とか自動車メーカー。大きな企業の研究室に行ったら東大、早稲田と高学歴の人ばかり。その人たちがはっきり言ってましたよ。「頭のいい人は国会議員にならん」と。「頭のいい人は、何十年も働ける大きな会社の研究室に行く」と。だから、国会議員はアホばかりと言ってました。

菅直人元総理、辞めてからすぐに四国に行かんで、なんで福島に行かないのか。鳩山由紀夫元総理も福島に行かないで、なんでイランに行くの? イランに行っていらんと言われた。なんの成果もない。飛行機で行って帰ってくるだけで、何百万の金がかかっている。よう、わからんですわ。

電力会社もそうですわ。何万人もの犠牲者を出して、なんでボーナス5回分先に取らないかんの。そんなアホな話、どこにある。ボーナスなんて儲かってからでしょ。それをボーナスのお金を入れて電気代値上げするんですよ。

福島に講演に行った時に、乗ったタクシーの運転手が「福島県民は非常に我慢強いから、何も言わないけど、胸の中ではいろいろ思っているだろう」って。私も頑張りますと言ったら、「洋七さんは余計なことを考えないで、笑かしてください」と言われましたけど、でも、そういう話は避けて通れないですよ。
(続く/企画・構成=本多圭)

●しまだ・ようしち
1950年、広島県生まれ。本名・徳永昭広。広陵高校出身。1975年に島田洋八と漫才コンビ「B&B」を結成し、ツービート、紳助・竜介とともに「漫才ブーム」を牽引した。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
「これってネズミ講みたいなものですよね?」「...心が痛みます」苦悩する女性行員に思う
漫画喫茶でセックスした時に起きた珍事件6つ 使用済みゴムを...!
Eカップ以上しかやってこない! 巨乳のためのブランド店がオープン
飲食店経営に手を出して地獄を見る人の「三つの共通点」
地球外の美しさ!フィリピンの新リゾートが完全に何処かの惑星っぽくてヤバいと話題に
  • このエントリーをはてなブックマークに追加