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〈書評〉作家の持ち味を存分に味わえる4作 文・三橋 曉

  • ほんのひきだし
  • 更新日:2016/11/21

本や雑誌の売り上げが伸びず、冬の時代が続く出版界だが、厳しい状況は他のメディアも同様らしい。佐藤多佳子の『明るい夜に出かけて』では、かつて一世を風靡した深夜放送の世界が重要な背景となる。しかし21世紀の今、ラジオの世界もまた順風満帆とはいえないようだ。
主人公の富山は、あるトラブルで心に傷を負い、大学生活から期間限定でドロップアウトしている青年である。深夜のコンビニで働き、人目を忍ぶように細々と暮

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