食の楽しみも充実した四国水族館 地域活性化に期待

  • 日本食糧新聞電子版
  • 更新日:2020/03/27

本州から四国への入り口・瀬戸大橋のたもとに位置する香川県宇多津町や坂出市は、どうしても通過点になりがちな地域だ。そこで四国のみならず、近畿や岡山からの観光客の“目的地”になることが期待される四国水族館(宇多津町)がほぼ完成し18日、報道陣に公開された。松沢慶将館長は「当水族館だけにとどまらず、周辺の活性化につなげていきたい」とし周辺への経済効果も期待される。

通過点から目的地に

なお、3月20日にグランドオープン予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期に。同水族館は、オープン日は3月下旬にあらためて発表としている。

展示生物約400種、1万4000点、展示水景数70という魅力あふれる同水族館。「四国水景」をテーマに、四方を海に囲まれ清流や湖沼など、四国ならではの水中世界をダイナミックに再現。単なる生物展示だけではなく、四国の文化やそこで暮らす人の営みとともにある環境も水槽内で表現している。

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自家製面の讃岐うどんも食べられる「キッチンせとうち」

また、食の楽しみも充実。瀬戸内海を一望できる開放感のあるレストラン「キッチンせとうち」には、讃岐うどんや揚げ骨付き鳥、宇多津塩を使用した唐揚げなど四国の名品から気軽なメニューまで充実している。

敷地内はイルカ棟と本館棟、屋外施設で構成されており、6つのゾーンと海豚プール、特別展示室に計70の水景を展示している。各ゾーンには、展示メッセージを短文に記し、各水槽はその特徴を「〇〇の景」と名付けているのが特徴。特に「綿津見の景」は高さ5・5m、幅11mで四国最大級の水槽だ。約20種類の魚がダイナミックに泳ぎ、黒潮を表現する。

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ダイナミックなイルカショー

また「水族館にプラスαの楽しみを創出(環境演出)」するとして、アートなどとの融合を展開。中でも「衆鱗図を描いた壁面図」が目を引く。これは18世紀中期に制作された本格的水生動物図鑑「衆鱗図(高松松平家歴史資料、香川県立ミュージアム所蔵、香川県指定有形文化財)」の中から四国およびその周辺に暮らす水生生物を中心に抜粋したもの。また、中央の「四国水景」の文字と左端にしたためられた詩は、書家柏木白光氏による作品だ。

ミュージアムショップには約2000点の土産物などがあり、ここでしか買えないオリジナルも多い。こうしたものには地元企業とのコラボも多く、こちらでも経済波及効果が期待されている。

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うたづ臨海公園が塩田跡地であることなどから、外観は宇多津の塩をイメージし白を基調にする

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