エディー・ジョーンズ氏が明かすジョセフ日本8強への4カ条

エディー・ジョーンズ氏が明かすジョセフ日本8強への4カ条

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  • 更新日:2018/01/12

【直撃/ザ・ミュージアム】 話題の人物の本音に迫る『直撃』の第7回は、ラグビーの前日本代表ヘッドコーチ(HC)、エディー・ジョーンズ氏(57)が登場だ。いよいよ来年に迫った2019年W杯。自国開催で日本は輝きを放てるのか。前回15年大会で日本を率いて優勝候補の南アフリカを破るなど3勝をマークし、現在は強豪イングランド代表を指揮する名将が、日本が8強入りするための4カ条を明かした。 (取材構成・吉田宏)

--いまの日本代表をどう評価している

「練習でのジェイミー(ジョセフ現日本代表HC)の取り組み方は見ていないが、試合は見ています。昨秋のフランス遠征では、キックを減らしボールを持って攻撃を続けていた。春から変化している。日本にはこのスタイルのほうがいいと思います。私の時代より強豪と試合ができているのも、いいですね」

--19年W杯は日本開催。対戦相手は全部が決まっていない(別項)が、日本は1次リーグを突破してベスト8入りできるか

「NOとはいえない。ただし、非常に難しい。1次リーグで3勝か4勝が必要です。つまり、世界3位のアイルランド、5位のスコットランド(日本は11位)から1勝は必要ということです。相当の準備が必要です。ただし、ホームで試合ができることは大きいでしょうね」

--8強入りに必要なことは

「まず、スクラムの強化。そして、取り組んでいる(素早く前に出て相手にプレッシャーをかける)ラッシュディフェンスを徹底すべきです。メンバーを固定して戦う必要もある。タイトな(手堅い)試合とルーズな(セットプレーを重視しない)試合、両方とも対応できるように、2つの戦術を準備すべきですね」

--攻守の起点となるスクラムは、エディーさんの時代も重視してきた。現在の防御は

「すごくよくなっている。ラッシュして、相手が攻撃するための時間とスペースをなくしている。日本のような小さい選手には、最良のシステムでしょう」

--メンバーの固定は、なぜ大事か

「経験値を上げていくことが重要だからです。例えば、昨秋の遠征で最も印象的な選手は、間違いなくFLの姫野和樹(昨年11月の豪州戦で代表初キャップ)。力強いですね。FB松島幸太朗やSO田村優も成長している。こういう選手の経験値を、実戦で上げていくべきです。テストマッチの厳しい戦いは別物です。残されたテストマッチ数を考えると、8割のメンバーをW杯で使おうとしている選手で固めて戦うべきでしょう」

--タイト、ルーズという2つの戦術の重要さは

「セットプレーが強い相手にはスピードを生かした展開重視のルーズな戦い方、セットプレーにこだわらない戦術が得意なチームにはスクラム、ラインアウトを軸にしたタイトな戦いが必要です」

--アイルランド、スコットランドに勝つには

「アイルランドは、非常に強いセットプレーが武器。だから、ボールをつないで展開する戦いをしたい。スコットランドは、対照的にスピードで勝負してくる。プレーを中断させ、セットプレーを多用すべきです。重要なのは、まず相手と自分たちの強みをしっかり理解すること。戦術を切り替えて戦うことができれば、勝つチャンスも見えてきます」

エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)

1960年1月30日生まれ、57歳。豪州・タスマニア州バーニー出身。日本出身の母親と豪州人の父親を持つ。HOだった現役時代は豪州代表経験なし。95年に来日して東海大、サントリーなどでコーチを歴任。2001年に豪州代表監督に就任し03年W杯準優勝。南アフリカ代表アドバイザーで07年W杯優勝。サントリーGM、HCなどを経て12年に日本代表HCに就任し、15年W杯は1次リーグ3勝1敗。大会後にイングランド代表監督に就任。

★2015年W杯イングランド大会VTR

日本は1次リーグB組第1戦で、優勝候補の南アフリカを34-32で倒す歴史的な勝利。W杯通算2勝目を挙げた。接点の強さ、スクラムなどで互角に渡り合った。中3日で迎えたスコットランド戦は10-45で敗れたが、サモアに26-5、米国に28-18と勝利。3勝を挙げたものの、勝ち点差で決勝トーナメント進出を逃した。日本の躍進に国内ではラグビーブームが起こり、FB五郎丸歩がキック時に行う、両手を前で合わせて拝むようなルーチンが社会現象にもなった。

★日本の対戦相手

自国開催の2019年W杯で日本はA組に入ったが、アイルランドとスコットランド以外の対戦相手2カ国が未決定。「欧州1」枠はルーマニア、ロシア、スペイン、ベルギー、ドイツが最終予選に進出。3月18日までの総当たり戦で争う。最終予選2位が、サモアと「欧州・オセアニア・プレーオフ」枠を争う。ジョーンズ前HCは予選突破国について、「おそらくルーマニアとサモアだろう。サモアは今は良くないが、W杯へ向けて強化してくる。ルーマニアは、今の日本なら勝てるはず」と分析した。大会は参加20カ国を5カ国ずつ4組に分けて1次リーグを実施。各組上位2カ国が決勝トーナメントに進む。

★世界一狙う

イングランドを率いて“第2の母国”日本での優勝を狙うジョーンズ監督。「われわれの1次リーグC組は、いい組だと思う。フランスとアルゼンチンはタフな相手。でも私の経験から、決勝トーナメントを勝ち上がるためには、1次リーグで厳しい試合が2試合は必要だと思う」。同組の他の2カ国は格下の米国とトンガ。2003年豪州大会以来となるイングランド2度目の頂点に、自信を示した。

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日本は2015年W杯イングランド大会1次リーグB組第1戦で、優勝候補の南アフリカを34-32で倒す歴史的な勝利

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