「女性初の首相最有力」野田聖子総務相の悪評とスキャンダル...致命的な信用のなさ

「女性初の首相最有力」野田聖子総務相の悪評とスキャンダル...致命的な信用のなさ

  • Business Journal
  • 更新日:2017/08/21
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今月3日に第3次安倍第3次内閣が発足してから、約2週間が経過した。発足直後には、江崎鐵磨沖縄北方担当相が「しっかりお役所の原稿を読ませていただく」「(北方領土問題について)素人。皆さんの知恵で色をつけてもらう」などと失言し批判を浴びるなど、早くも“綻び”が露わとなった。

さらに目玉閣僚である野田聖子総務相をめぐっては、義理の母親が9日発売の「週刊文春」(文藝春秋)内で「聖子さんは最初から家族に興味がないんです」「彼女の薄情さ」などと公然と批判を展開。さらに同誌は野田氏の夫の金銭スキャンダルも報じるなど、暗雲が漂っている。

野田氏といえば、以前より「日本初の女性首相最有力候補」とも言われ続け、政治家として高く評価する声もある一方、「正論を吐いて行動を起こすが、すぐに頓挫して諦める。首相になりたいと公言している割には、人望がないので味方になってくれる議員が少ない」(政治記者)、「庶民目線と言いながら、港区の高級マンションの高層階に住む資産家」(別の政治記者)などと批判的な声も聞かれる。いわゆる“評価の割れる”政治家でもある。

今回入閣も、これまで自民党内で安倍首相と距離を置く政治家の代表格とみられていただけに、「ポスト欲しさに信念を曲げた」という声も聞かれる。そこで、野田氏の永田町における評価や、“首相の座”への距離について、ジャーナリストの朝霞唯夫氏に解説してもらった。

●信用不足

野田氏の人物像を話す時、必ず出てくるのが酒豪の話。ペースを変えずにどんどん飲む。あまり崩れないのですが、酔うと上機嫌になる。以前、酔っ払った勢いで自民党の重鎮・古賀誠氏に電話をかけ、「マコちゃん、××で飲んでいるから、今から来て」と、呼び出したという逸話があるほどです。

また、「表裏がない一本気な性格」ともいわれ、自分に不利であっても、正直に筋を通す。竹を割ったような性格で、政治家には珍しいタイプでしょう。郵政民営化に反対し、離党した時の立ち居振る舞いがその好例です。

こう話すと、いかにも真っすぐで人に好かれるタイプのように聞こえますが、独断専行のところがあり、党内での評価はあまり高くありません。

たとえば1990年代半ば、夫婦別姓法案を議員立法で提出しようとしましたが、反対派の抵抗によって断念した。一昨年の自民党総裁選も出馬の意向を示したものの、推薦人の20人が集められず、出馬を見送った。いずれも、事前に十分な根回しや腰を据えた話し合いを重ねれば突破できる可能性があったにもかかわらず、正論で正面突破しようとしたり、見切り発車しようとしたために頓挫した格好です。

つまり、調整能力はあまりないと見られているのです。それでも、凄まじい突破力があればいいのですが、それもない。走り出したものの、途中で周りを見回して不利だと思うと諦める。支えてきた側からすれば、いきなり大将が白旗を上げるのだから「神輿を担ぐのはもうたくさん」という話になる。

今回の総務相就任は、火中の栗を拾うかたちなので、「やはり野田さんは“男気”がある」と一定の評価はされています。とはいうものの、一方で「来年の総裁選には出ます」と公言して憚らない。もともと来年の総裁選出馬をうかがっていて、前回支援してくれた議員たちを中心に推薦人集めをじっくりと探っていた。しかし、彼らに対してなんの相談もなく入閣を決めた。それでいて、総裁選に出ると言っても、なかなか信用されないのではないでしょうか。

「女性初の首相候補」と呼ばれながら、なかなか芽が出ない。それは、周囲をまとめ上げる力量が今ひとつ不足しているからだと言えるでしょう。言い換えれば、今後は総務相として役所をまとめたり、総裁選出馬に際して党内をまとめる技量を備えれば、結果がついてくるものだと思います。
(文=編集部、協力=朝霞唯夫/ジャーナリスト)

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