東京プレイリスト:未練タラタラ男子には、ジャスティンの“Love Yourself”が沁みる。

東京プレイリスト:未練タラタラ男子には、ジャスティンの“Love Yourself”が沁みる。

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  • 更新日:2016/12/01

音楽はいつだって、私たちの人生を彩る舞台装置だ。

思い出がフラッシュバックする、懐かしのメロディ。
まるで自分のことを歌っているような、心に突き刺さる歌詞。

誰にだってそんな経験、きっとあるはず。

例えば、普段聞き慣れた音楽たちを元に、東京の恋愛模様のワンシーンを切り取ってみたら...

これはいわば、「読む」音楽。

物語の主人公は、東カレ的なライフスタイルを送る、他ならぬあなた自身かもしれません。

No image

for all the times that you rain on my parade -彼女の悪いところだけ、思い出してみる-

クイーンベッドで一人、ぼんやりスマホを眺めていた。

昼夜逆転の生活リズムに慣れすぎたせいか、朝の7時だというのにまるで夜が始まる気持ちだった。

「寒っ...」

布団にもぐりこむ程の冷え込みが、あの時とまた同じ季節が巡ってきた事を知らせる。

彼女に一方的な別れを告げられて、もう1年という月日が過ぎていた。

彼女への未練はとっくに断ち切った、つもりだったのに。

物理的な寒さが心の寂しさを助長して、ついつい思い出してしまう。

わがままで嫉妬深いところ。
愛情表現をいつも求めてくるところ。
ケンカは全部俺のせいだった。

あの日だって、結局俺の話に聞く耳も持たず出て行った彼女。
彼女が求めていたのは「愛してる」の言葉だったと、今さら気づく。

now I know, I'm better sleeping on my own -一人で眠る方が楽なんじゃない、慣れただけだよ-

別れた当時は気持ちも相当滅入っていて、彼女が置いて行った衣服から、慣れ親しんだ彼女の香りを感じると、恋しくて眠れない夜もあった。

それでも結局、恋愛の傷を癒やすのは時間しかない。

彼女と数えきれない夜を過ごした、この大きなベッドも、今では一人でぐっすり眠れるようにまで立ち直った。

腕枕とか、おでこにキスとか頭を撫でるとか。
義務感でやることじゃなかったんだきっと。

彼女は、友達に紹介できる子がいい。

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all the clubs you get in using my name -俺の名前でクラブに入ってるなんて、ウソだろ-

恋愛とは反比例して、仕事は順調に進んでいた。

彼女と出会った西麻布のクラブよりも、もっと大きなハコでDJをさせてもらえるようになって、音楽だけで飯も食えるようになった。

立場が変われど、狭い音楽業界。
聞きたくもないようなウワサ話もちらほら。

彼女は二人が出会ったクラブで、まだ俺の名前を使って遊んでいるらしい。

そんなダサい話、俺は全然信じないけど。

彼女のことを悪く言われてイラつく自分自身が、まだまだ未練たっぷりで、ひどく惨めだった。

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I didn’t want anyone thinking I still care -こんなこと言ったら、まだ気にかけてるって悟られるかな-

夜のダンスフロアに立ちこめる、汗と香水の混じった独特の香り。
クラブのパーティに顔を出したのは久しぶりだ。

都内随一の大きさを誇る、新木場の有名クラブ。

適当に飲んでいるだけで、握手を求められたり妙に馴れ馴れしくされたり。

こうして華やかな場に顔を出すと、自分が少しずつ有名になっていることを実感する。

あからさまに色目を使ってくる女の子もいたが、不思議と心は一ミリも動かない。

ダンスフロアでは、流行りの洋楽が大音量で流れていた。

My mama don’t’ like you and she likes everyone
and I never like to admit that I was wrong
-俺の母親もキミのこと嫌いだったし、俺は自分が悪いなんて絶対認めない-

元カノを断ち切る歌だけど、本心かよこれ。

俺の失恋のリアルは、1年経った今でも、こんなにかっこ悪い。

またいつか、会えるときまで

you told me that you hated my friends -友達が何と言おうと、俺が好きなのは彼女だった-

一人隅っこで飲んでいると、パーティに居合わせたいつもの仲間が耳元で囁く。

「そろそろ抜けようぜ」

昔、しょっちゅうクラブに出入りしてた頃の悪友たち。
退屈なパーティを抜け出すと、俺たちは行きつけの飲み屋へ。

「私、あの人たち好きじゃない」

俺が遊びに出かけると、彼女は決まって嫌な顔をした。

あの頃はとにかく彼女に夢中だったから、仲間と必死で距離を取るようにしていたけど。

今考えてみると、問題は彼らじゃなくて彼女の方だった。

異常な束縛、嫉妬。
俺を弱気にさせないと、自分に向かう愛情を確かめられなかったんだ。

ー今度こそ上手くいく、愛してる...ー

そんな言葉を伝えたら、彼女はまた昔みたいに戻ってきてくれるだろうか。

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I didn't wanna write a song -こんな曲書くつもりはなかったんだけど-

悪友たちと居酒屋に入り、冷たいレモンサワーを一気に流し込む。

「いい加減引きずるの辞めろって」

「彼女とヨリ戻したいんだろ?」

俺がまだ彼女のことが好きだって、仲間はみんなお見通しだった。
なんだよ、俺だけ引きずってるみたいな設定。

実は、真夜中に1度だけ、彼女から連絡をよこしてきたこともあった。

スタジオに籠もりきりでちょうど電話には出られなかったけど、彼女もきっと、俺のことをまだ忘れてないと密かに信じている。

もちろんこんな話、する気はないから、無言で酒を一気に飲み干した。

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you should go and love yourself -未練なんて、あるに決まってる-

酔い覚ましに一人外に出てタバコを吸う。

白い息と交わる、タバコの煙。
行く末を目で追うと、一番星を見つけた。

東京の冬空は、ネオンの下でも星が見えるから好きだ。

スマホを取り出し、ダンスフロアに流れていたあの曲を再生すると、ジャスティンのかすれた歌声が俺を慰める。

YOU SHOULD GO AND LOVE YOURSELF.
ーそんなに自分が好きなら、家に帰って鏡でも見てろよー

一緒に口ずさんでみたけれど、こんな歌詞俺には到底似合わなかった。

店に戻ると、本日7杯目のレモンサワーが俺を待ち構えていた。

東京プレイリスト:Love yourself / Justin Bieber

Next Song(12月8日) → 夢求め東京を去る彼女…Major Lazer & DJ Snakeの“Lean on”に重ね合わせる思い出、女は強し!

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