瞑想だけではないマインドフルネス【後編】日常に取り入れる簡単なコツ

瞑想だけではないマインドフルネス【後編】日常に取り入れる簡単なコツ

  • MYLOHAS
  • 更新日:2017/08/11

マインドフルネスの持つ大きな可能性を、ビジネスシーンやリーダーシップ開発など、さまざまな角度から伝えているマインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也さん。

ランニングとマインドフルネスの関係性について教えていただいた前編に続き、後編では更なるマインドフルネスの活用法についてお話いただきました。

荻野流 マインドフルネス活用術

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今でこそ、一般にも浸透してきたマインドフルネス。提唱者であるマサチューセッツ大学医学部のジョン・カパット・ジン博士は、もともと仏教の指導者のもとで禅を学んでいました。つまりマインドフルネスには、禅の要素が多分に含まれていると考えられます。

カバット・ジン博士と面識もある荻野さんは、過去に博士のメッセージに大変感銘を受けたことをブログに記しています。

「アメリカでマインドフルネスが注目されてきたといっても、せいぜいこの50年の歴史です。しかし、あなたたち日本人は、少なくとも1000年間、マインドフルネスを文化として育み、生活をされてきました。それをマインドフルネスと呼んできたかどうかは問題ではありません。マインドフルネスの中核は、日本の文化と親和性が高いと考えます。」

出典:Mili公式ブログ「マインドフルネスの世界的権威から、日本人へのメッセージ」より

まさに日本の武道や茶道、華道などは、"今、ここ"に集中することが要求され、マインドフルネス的な要素を多く含んでいます。荻野さんご自身も合気道の黒帯で、日本の「道の世界」にもあるマインドフルネス的要素を実感されているそうです。

「私は普段、座るメディテーションを基本としていますが、このとき気をつけなければならないことは、単に座ること=マインドフルネスではないということです。その時の自分の呼吸や、身体感覚を楽しみながら、"今、この瞬間"に集中することが大切なのです。

とは言え現代人は皆忙しいですから、なかなかゆっくりと座る時間を確保することは難しいですよね。私は電車やエレベータの待ち時間、電車内などの隙間時間を活用し、呼吸に集中するようにしています。続けるうちに、ほんのわずかな時間でも集中できるようになるんです」(荻野さん)

マインドフルネスに重要なのは、どう呼吸をするか

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普段、何気なく呼吸している私たちですが、前編(リンク)でお話いただいたように、ランニングをする際にも呼吸に集中することで、"今、ここ"に集中しやすくなることがわかりました。

どうやらマインドフルネスを語るうえで、呼吸は大変重要なポイントとなるようです。

「呼吸はすごく大切で、自律神経のなかで自分でコントロールできるものです。例えば、極度のストレスを感じたり、怒ったりすると呼吸は浅くなり、交感神経が優位な状態となります。心の病を持っている人の多くは、呼吸が浅いと言われています。

一方、ゆったりと深い呼吸を繰り返し、リラックスすることで副交感神経が優位になります。その時に脳科学的には生産性が高まり、よりクリエイティブな思考が生まれやすい状態にあると言われます」(荻野さん)

荻野さんによると、基本的なマインドフルメディテーションでは常に自分の呼吸をチェックするのだそう。呼吸が浅くなっているときには、深呼吸をして通常の呼吸を取り戻します。

仕事上のトラブルや人間関係に悩んだりと、毎日何かしらドキッとすることが起こる私たちの日常ですが、そんなときは決まって呼吸が浅くなっています。定期的に深呼吸を取り入れることで、副交感神経優位な状態の自分を選択できるようになります。

「マインドフルネスな状態とは、もっとも自分らしい状態と言えます。不安や恐れがなく、頭と心がクリアでリラックスし、集中し、自分にとって好ましい状態になるからです。

ランニングに限らず、"今、ここに集中している状態"から立ち上がる"気付き"の状態が得られれば、日常行なっているすべての作業や業務から、マインドフルネスな状態を得ることはできます。マインドフルな状態をデフォルトにすると、ちょっとした心や身体の異変にも気付きやすくなりますし、本来の自分の力を発揮しやすくなりますよ」(荻野さん)

>>瞑想だけではないマインドフルネス【前編】へ

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荻野淳也(おぎの・じゅんや)

一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事。株式会社ライフスタイルプロデュース代表取締役。Googleで生まれた脳科学とマインドフルネスの能力開発メソッド「SEARCH INSIDE YOURSELF」の認定講師であり、日本でSIYプログラムを初めて開催。リーダーシップ開発、組織開発の分野で、上場企業からベンチャー企業までを対象に、コンサルティング、エグゼクティブコーチングに従事。外資系コンサルティング会社勤務後、スタートアップ企業のIPO担当や取締役を経て、現職。マインドフルネスメソッドやホールシステムアプローチ、ストーリーテリングなどの手法を用い、組織リーダーの変容を支援し、会社や社会の変革を図っている。関連書籍に、『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(監訳、英治出版)、『マインドフル・リーダー 心が覚醒するトップ企業の習慣』(監訳、SBクリエイティブ)、『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(解説、プレジデント社)、『たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス〜JOY ON DEMAND(ジョイオンデマンド)』(監訳、NHK出版)

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