メドベージェワ「夢」訴えもIOCがロシア除外決定

メドベージェワ「夢」訴えもIOCがロシア除外決定

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/12/07
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10月20日、ロシア杯女子SPで演技するメドベージェワ

どうするメドベージェワ! 国際オリンピック委員会(IOC)は5日(日本時間6日)、スイス・ローザンヌで理事会を開催。国家ぐるみでドーピングの不正を行ったとして、ロシア五輪委員会(ROC)を資格停止とし、18年2月の平昌(ピョンチャン)五輪からロシア選手団を除外することを決めた。条件をクリアすれば、個人資格での参加は認める。日本勢の脅威となっているフィギュアスケート女子シングルで世界選手権2連覇中のメドベージェワ(18=ロシア)は、出場の可否について明言を避けた。

今、愛くるしい18歳の失望感はいかばかりか。メドベージェワは制裁決定後、「個人資格で出場するか」とたずねられると「その質問は早計」と明言を避けた。

ロシアのクリーンなイメージの象徴として、IOC理事会に送り込まれた。出席した理事たちの前で「五輪は私の夢! 五輪という素晴らしい雰囲気を味わう初めてのチャンスなの! それが、自分ではどうにもできない理由で、そのチャンスを失うかもしれない」と訴えたが、届かなかった。

IOCは、過去にドーピング違反がなく、五輪前に検査を受け、潔白であると証明された選手には個人資格での参加を認めた。しかし、表彰台に上がっても、国旗や国歌は使われない。メドベージェワは、理事に「自分の国を誇りに思っている。国を代表するのは本当に名誉。国旗なしで五輪に出るという選択はない」とも話していたという。

断固とした姿勢を貫いたIOCバッハ会長は「五輪に対するかつてない冒涜(ぼうとく)」と、過去にない強い言葉で、ロシアの国主導の不正を認定し非難した。ボイコットをちらつかせるロシアの政治家にも「ボイコットは意味がない。する理由も理解できない」と切って捨てた。

過去に、人種隔離政策の制裁として、南アフリカが五輪から締め出された。しかし、ドーピングで、国が除外された例は初めて。ロシアは、五輪史に前代未聞の汚点を残したことになる。

ROCは12日にも同国選手が五輪に参加するかどうか決める見通し。メドベージェワは「多くの人が私を応援し、心配してくれている。私としては全力でやり続けると約束します」と意欲を示した。初めて参加する五輪で、国旗や国歌の代わりに、五輪旗、五輪賛歌を聞くかもしれない18歳は、複雑な表情でスイスを去った。

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