イヌの遺伝子検査企業「Embark」を創った男、33歳の野望

イヌの遺伝子検査企業「Embark」を創った男、33歳の野望

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2017/08/13
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ハーバード大学でコンピューターサイエンスと生物学を学んだ33歳のRyan Boykoは犬好きが高じて、2年前に犬のDNAを検査する会社「Embark」を立ち上げてCEOを務めている。共同創業者は兄弟のAdamで、犬の遺伝子を専門とするコーネル大学教授だ。

Embarkは詳細な犬種のほか、犬が膀胱結石や心臓病、緑内障などの病気を発症するかがわかる、160以上の遺伝子疾患について199ドル(約2万2000円)で調べてくれる。同社は2016年5月にサービスを開始し、これまで2万件以上の検査を行ってきた。

フォーブスはBoykoにインタビューを行い、会社の歴史や彼の大学時代のクラスメイトだったマーク・ザッカーバーグとの交流について尋ねてみた。

──サービスを思いついたきっかけは。
Adamが2011年に犬の遺伝子専門の教授としてコーネル大学で働き始めた頃から、犬版の遺伝子検査会社を立ち上げるべきだと話していた。Adamは犬の健康についての多くのプロジェクトを担当していた。

当時、既に競合の「Wisdom Panel」や「DNA My Dog」があったが、違ったサービスにしたいと思った。これらの企業は最大3000の遺伝子マーカーを検査している。私たちは数万規模で検査し、犬種だけでなく健康についても飼い主に教えたいと思った。

──犬の飼い主にはどんなメリットがあるのか。
もし愛犬が膀胱結石を発症すれば、治療に10万ドル以上かかる場合もある。しかし、事前に膀胱結石の遺伝子を持っていることが分かれば、食べ物に気をつけて発症を防げる。さらには犬がどれだけ大きく成長するかもわかる。これはブリーダーにとって重要な情報だ。

──検査用に独自のラボを作ったのか。
年間200万件以上のヒトの遺伝子を検査しているラボと提携している。創業資金に関しては大学時代からの友人で、食材宅配サービス「ブルーエプロン」の創業者でCEOのMatt Salzbergの協力もあり、総額で650万ドル(約7億2000万円)の資金を調達した。

──どのようなマーケティングを行ったのか。
フェイスブック広告や検索エンジンを使ったマーケティング、さらに雑誌にも広告を出してみた。私はハーバード大学ではマーク・ザッカーバーグとクラスメイトだった。彼がフェイスブックを立ち上げた時、私は彼に「それは馬鹿げたアイデア」だと言ったのを思い出す。世の中にはすぐに人気が出るサービスもあるし、ダメなものもある。私たちは2016年5月にサービスを開始し、その年の秋には人気に火がついていた。

──競合他社に真似されないのはなぜか。
犬の遺伝子検査にはかなりのコストがかかるし、我々と同レベルの分析ができる人は世界に10人前後しかいないからだ。

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