プロ野球V特番の裏側 特設7ブースぐるぐるローテ ホークス優勝へM1

プロ野球V特番の裏側 特設7ブースぐるぐるローテ ホークス優勝へM1

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/09/16

【カウントダウンの舞台裏】

チームの優勝当日にはビールかけ、記者会見、そしてテレビ各局の番組出演が待っている。チャンネルを変えると、ついさっき他局に出ていた選手が、今はこの局に出演中…なんてことも。各局の放送ブースが1カ所に集中して設けられ、選手が各ブースをローテーションしているのだ。

ソフトバンクの場合、地上波6局+球団公式メディア向けに計7ブースを用意。そこを選手6組と、監督の計7グループが順に訪れる。1局1組は所要10分で計70分。今は確立しているが、もちろん、最初からそうだったわけではない。

球団が福岡へ移転してから初めて優勝した、ダイエー時代の1999年。万年Bクラスだったチームに優勝時のノウハウはなかった。当時の広報は、現在は故障者の復帰をサポートする斉藤学リハビリ担当コーチ(54)。「何せ経験がないからさ。前年に優勝したところとか…よその球団に、どうやってるんですかって聞きにいったよ」

現役引退し、広報に転身して2年目だった。準備はしたが誤算の連続。ブース間の移動や準備の時間を決めていないから、収録が押し気味になり混乱した。機転を利かせて空いたブースに空いた組を入れたら、これが大混乱のもとだった。

当時はギャラを請求していた。数日後、カバンを整理すると選手宛ての数十万円を見つけた。「申し訳ないけど、もう何の収録のだか分からなかった(苦笑)。…オイ、ちゃんと選手に渡したからな」。当時、現役引退して広報になったばかりだったのが今の田尻一郎広報チーフ(50)。「ウチの優勝特番の仕組みは斉藤さんがつくったもの。それをアレンジしてきただけ」と話す。

出演するのは計20人ほど。各局の要望を踏まえ、シーズンの活躍度に、実績を加味して人選を進める。ポジションのバランスや年齢構成に頭を使う。各局の生中継のタイミングに、注目度の高いグループを当てられるかも腕の見せどころだ。

時は移り、ソフトバンクは過去7年で4度優勝してきた。2013年に楽天が初優勝した際や、昨季広島が25年ぶりのリーグ制覇を果たした際に、優勝対応ノウハウが参考にされたという。

=2017/09/16 西日本スポーツ=

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