「口呼吸」に悩む人は必読! 薬が効かない難病SASとその治療法

「口呼吸」に悩む人は必読! 薬が効かない難病SASとその治療法

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2017/09/17
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理想の枕を「手作り」する

「現在のところ、効果的な薬はまだ開発されておらず、薬でSASを治すことは不可能です。高齢者の中には眠れないからと睡眠薬を飲んだり、睡眠薬がわりに寝る前にアルコールを摂取する寝酒が習慣化している人もいますが、おすすめできません。

薬やアルコールは睡眠中に咽頭の筋肉を弛緩させるので、舌が喉に落ちやすくなり、気道が狭くなってイビキや無呼吸がひどくなります」(前出の白濱氏)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、狭くなった気道を広げることがポイントになる。

適度な運動、食生活を見直し体重を落とす、タバコを控えるなど生活習慣を改善することが治療につながるのは言うまでもないが、なかなか一朝一夕にはできないもの。だが、自宅でもあることを心がければ、SASは軽減することができる。

山田朱織枕研究所代表で16号整形外科院長の山田朱織氏が語る。山田氏は整形外科的なアプローチでSASの改善に取り組む専門家でもある。

「気道は首の骨、いわゆる頸椎の真ん前にあります。その気道が睡眠時どの位置で確保されているかで、呼吸のしやすさが物理的に決まる。そこで大切になるのが枕の高さです。

人の首の骨は『S字カーブを描いている』と言われますが、実はこれは起きている時の姿勢で、寝ている時はストレートの状態になる。

ところが自分の体格に合わない枕を使ってしまうと、ストレートになるべき頸椎の形が歪んでしまう。それに伴って気道も歪むので呼吸がしづらくなります。

逆に言えば頸椎をストレートに近い状態に保つことができれば呼吸もしやすくなるのです」

では具体的にどんな枕が理想的なのか。患者さんに合ったオーダーメイドの枕を製作している山田氏によれば、3つの条件があるという。

「私たちが考える枕の3大条件とは、その人にジャストフィットした高さ、一晩中その高さが維持できるような適度な堅さ、そしてフラットな形です。

人間の身体には体重の増減や老化がつきものですから、枕の高さもそれに応じて調整しなければなりません。

よくSASの人は、仰向けより横向きで寝るのがいいと言われますが、これは舌が落ちずに気道が確保されるためです。しかし、本当にフラットな枕であれば上向きも横向きも関係なく気道が開いた状態を保てるのです」

とはいえ無理にオーダーメイドの枕を買う必要はない。

「私の病院ではそれぞれの患者さんに合った『手作り枕』の作り方も指導しています。まずは玄関マットを3枚折りにし、さらにその上にタオルケットを折り重ねる。

高さは顔の中心から首、腰までの軸が一直線になるようタオルケットの折り方で調節します。こうすると適度な堅さがありフラットになった枕が出来上がる。軽度なSASならこの枕一つで改善する人もいます」(山田氏)

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Photo by iStock

ひどいイビキでSASを起こしている人は「口呼吸」になっているケースが多い。

南越谷健身会クリニック院長の周東寛氏が語る。

「口呼吸の人は、テープを唇の中央に縦に貼って寝てみてください。こうすることで口呼吸が自然と抑えられ、鼻呼吸を促します。テープは、薬局などで売っているかぶれない医療用のものが望ましい」

意識して舌を動かす

慢性鼻炎や副鼻腔炎、蓄膿症など、鼻の病気がSASの原因になっている場合、手術も一つの手段だが……。

「鼻中隔など鼻の中の肥大した部分をレーザーで切ったり、扁桃腺をとったりする手術になりますが、ただ鼻の中も喉の奥も柔らかい組織なので、切り取ってもまた同じ状態に戻ってしまうことがある。私は効果は限定的だと思っています」(前出の遠藤氏)

高齢者になれば「舌の運動をすることが大切だ」と前出の周東氏は語る。

「私はよく患者さんに冗談で『SASの始まりは、情熱的なキスを忘れた頃から』と言いますが、舌の筋肉を維持することはとても重要なんです。

年齢を重ねると、だんだん柔らかい食事を好むようになりますが、しっかり噛まないと口まわりの筋肉は落ちていきます。歌うことやおしゃべりをして口や舌を動かし続けることも大切ですね」

中程度から重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、「CPAP」(シーパップ)と呼ばれるマスク型の呼吸器を睡眠時につけることが第一選択となる。

「CPAPとは簡単に言うと外の空気をドンドン取り込み、気道に送ることで、常に気道に圧力をかけ、塞がらないようにするための装置です。

健康保険の適用となるので、月額5000円ほどで医療機関からレンタルし在宅で治療を行うことができる。ただし、1~3ヵ月に1回の定期的な外来受診が必要になります。

CPAPは副作用もほとんどなく、現在もっとも有効な治療法として確立していますし、症状が改善すれば、CPAPを外しての睡眠もできるようになります」(前出の遠藤氏)

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確かにCPAPを使えば、一時的に症状は軽くなる。しかし、その間に生活習慣など根本的な原因を改善しないと完治は難しい。地道に続けることが大切なのだ。

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