まもなく到来する「40歳社長」時代にむけて。次世代リーダーの創り方

まもなく到来する「40歳社長」時代にむけて。次世代リーダーの創り方

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  • 更新日:2017/10/13

「安定した仕事」の定義がゆらいでいます。大企業に属していることそのものが安定ではなく、長くお金を稼ぎ続けるスキルの重要性が認識されはじめている昨今。

大企業も未来の構築に向けて、うかうかとはしていられない現状があります。今、次代を担う人材としての40代に白羽の矢が立っているのだとか。

「経営者のかかりつけ医」として、企業のトップと二人三脚で次の経営者をつくり続けてきた岡島悦子著『40歳が社長になる日』 より、その真意について紹介します。

リーダーシップの型が変わる「羊飼い型のリーダーシップ」

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これからのリーダーが強く認識しなければいけないこと。それは、一言で言えば、「イノベーションは、1人の天才からは生まれ続けない」ということです。(中略)

羊たちはそれぞれに個性的で、能力を持っています。リーダーの指示に従い、行動することができる頭の良さもある。そして、ある程度は意思を持って自由に行動することもできます。

しかし、ひとたびリーダーが声をかければ、全員が集まってひとつの方向に向かう。背後から指揮をとる。そんな羊飼い型のリーダーシップこそ、これから目指すべきものだ、ということです。

65・67ページより引用

著者は「2025年、日本の大企業にも40歳社長が多く誕生する」と断言しています。先見性のある企業では、取り組みがすでにはじまっているのだというのです。

リーダーといえば、少し前まではスティーブ・ジョブズのような時代の兆児、圧倒的なカリスマというイメージがあります。しかし、現代の世の中は複雑になりすぎているうえに、環境変化が激しすぎる。破壊的イノベーションができる土壌や文化、ルールを作ることができるリーダーが不可欠になってきています。

さらに、リーダーだけが優れているのではなく、チームでイノベーションを起こす。そのためには、リーダーのマインドセットだけではなく、メンバー側も専門性、自立性、コラボレーション力といった能力を磨く必要があります。

ただリーダーについていけばいいというマインドだけでは、もうやっていけない時代が来ているようです。

「残念な人」になってはいけない

「ポジションが与えられていないから、リーダーシップなんて磨けない」「部下もいないのに、リーダーになんてなれない」「役割を与えてもらえない」勘違いしてはいけないのは、会社が何かしてくれるのを待っているだけでは、リーダーシップは磨けないということです。(中略)

大事なことは、打席に立つ意識を持つことです。能力開発ではなく、機会開発のための能動的な努力をすることです。自ら手を挙げ、実務ができる現場にできるだけたくさん放りこまれることです。

182・185ページより引用

部下がいなければ、役職がなければリーダーとしての力がつかない、というわけではないと著者はいいます。

むしろ心配なのは、頭のなかで勝手にいろいろと考えてしまっているケースが多いことにあるようです。こうでなければならない、こういうものであろうと、行動することなく先の先までシミュレーションばかりしてスキル習得に走ってしまう。一見意識が高く見える、そんなあり方にこそ落とし穴がひそんでいるのだとか。

社内・社外のセミナーに積極的に参加して、ビジネス本をたくさん読んで......。たしかに知識や経営スキルはどんどん高まりますが、目線が上がりきっていないので、中途半端なものになりがち。つまり、「経営ができる」ことと「経営がわかる」ことはまったく別の話。脳内シミュレーションが過ぎて、経営のリアリティを感じられない「残念な人」になってしまうのだと著者はいいます。

そんな残念な状況を回避していくためにも、主体的に能動的に経営実践の現場の打席に数多く立っていく。これが40歳にして経営の中心に立っていくポイントのようです。

長期間、未知の時代をマネージできる世代が40歳

人生100年時代になり、労働寿命が60年以上になるような時代がもう来ています。これだけ長期間の仕事をマネージする人たちは、やはり長期間の思考で経営も考えていかないといけなくなります。(中略)

60歳をすぎてから社長になり、3年、5年で交代を続けていくのがいいのか、あるいは40歳で社長になり、最も体力、知力も充実しているときに10年、15年と企業を率いていくのがいいのか。これだけ激しい変化の時代であることを考えれば、答えは明白です。

192ページより引用

要するに、成功体験や過去の前例が役に立たない世の中になっていくということ。問われてくるのは、未経験な状況や不確実な状況という先がよくわからないなかで、意思決定をしていくスキル。

正しく的確に、状況によっては思いきった判断ができるか否か。時代の意思決定をしていくには、年齢や経験、過去の資産は通用しないという観点により、40歳の社長は誕生するのではないかと著者はいいます。

さらに若い世代の意識改革も必要なようです。早いスパンでまわっていく時間軸において敗者復活戦はほぼ無い状況であるということ。そして、変化に対して柔軟でなくてはとうていついていけない、かつてない厳しい環境にあります。

変化抽出力、変化適応力というものは、私が知る限りにおいても、若い世代は長けているタイプと苦手なタイプに大きく二極化している印象を受けます。

チャンスは今までになく広がっている。それと同時に、個人の力が真に試される時代がやってきているようです。

40歳が社長になる日

著者:岡島悦子
発行:幻冬舎
定価:1,500円(税別)

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