忘れ去られていた技術 千年経っても万里の長城が崩れない理由

忘れ去られていた技術 千年経っても万里の長城が崩れない理由

  • FISCO
  • 更新日:2018/02/14
No image

株式会社フィスコ

最新の研究によると、現在のアジア人が主食の一つとしているもち米は、中国古代において強度の非常に強い工業モルタルとして使われていたことがわかった。またこの種類のモルタルは、現存している古代建築を修繕する上で最適な材料であるという。

中国経済ネットの報道によると、中国の科学者BingjianZhang教授ら研究グループは、1500年前の古代中国の建設物の施工にもち米のスープ(お粥)と通常使うモルタル(※)を混ぜ合わせた強度の非常に強い「もち米モルタル」が使われていたことを発見した。これは通常使うモルタルの成分と高温まで加熱した石灰を水の中にいれることで出来上がる「石灰岩」になるという。

もち米が建築物の修繕に役立つことを確かめるため、研究者グループは石灰モルタルにさまざまな比率でもち米を加え、その性能を伝統的な石灰モルタルと比べてみた。その結果、もち米スープを加えた石灰モルタルの性質はより安定しており、機械強度も強く、ほかの物質と混ぜたときの安定性もより強かった。これらの特徴から、古代の石造建築物を修繕する上でもち米は適切な材料であることが判明したという。

もち米モルタルは、有機原料と無機原料を混ぜ合わせて作った世界で初めての複合モルタル。これは、石灰だけ使用したモルタルよりも強度が強く、耐水性がある。張教授は「もち米モルタルは歴史上最も優れた技術の一つである」と話している。

中国古代では、墓穴や宝塔、城壁などの修繕にもち米が利用され、その中の一部の建築物がいまだに残っている。一部の建築物は非常に堅固で、現代のブルドーザーで崩すことも難しく、高い耐震性もあるという。

また、もち米モルタルの研究の結果、でんぷんに含まれる多糖類「アミロペクチン」が建築物に強度を与える主な成分であることがわかった。張教授は「古代のモルタルは特殊な無機有機複合材料であり、無機成分の炭酸カルシウムと有機成分のアミロペクチンから組成されている」と語った。

※モルタル=レンガと石、およびその他の建築材料の間のすきまを埋めるペースト状の建築・工業材料のこと。

(2010年6月10日の記事を再掲載いたしました)

(翻訳・編集 李英淑)

【ニュース提供・大紀元】

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

中国・韓国・アジアカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
日本は一度訪れると何度も訪れたくなる国、では日本で暮らす中国人はどう思ってる?=中国メディア
中国で春節が海外旅行のオンシーズンに、日本における飲食系の消費急増―中国メディア
韓国がTPP参加に関心示すも「安倍首相は意外な反応」―米華字メディア
訪日外客数を「人口比」で見たら驚愕、香港や台湾で日本がこんなに人気だなんて=中国
平昌五輪閉会式、ハイテク駆使した演出「北京の8分」で世界の人々を招待―中国メディア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加