60代からでも学べるプログラミング言語はある?

60代からでも学べるプログラミング言語はある?

  • @DIME
  • 更新日:2019/02/22
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ソニー生命保険の調査ではシニアのプログラミング熱が高まっていることがわかっている。そこで、シニアのプログラミング教室に、60代から始められる難易度の低い言語と学び方を教えてもらった。自分の親や自分がシニアになったときに役立てよう。

男性シニアの2割弱がプログラミング学習に意欲的

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ソニー生命保険が2018年10月5日~10月9日に全国のシニア(50~79歳)の男女に対して行った「シニアの生活意識調査」では、「65歳以降の就労意向がある」シニアの3人に1人、「学び直し意向がある」ことがわかった。

シニアが学習したいことのトップ3は、1位「語学」2位「歴史」3位「パソコン・インターネット」。さらに学び直し意向がある男性シニアの2割弱が「プログラミング学習」に意欲的という結果になった。

プログラミングは今、小学生から大人まであらゆる世代に注目が集まっているが、シニアにまで浸透しているようだ。

60代からでも学べるプログラミング言語

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シニアとプログラミングというとなかなか結びつかないが、まったくプログラミングをやったことがないシニアがプログラミングに取り組む場合、どんな言語が適しているのだろうか。

「中高年のためのプログラミング教室」を開催するTechGardenSchoolの代表 高橋与志さんに、60代からでも学べるプログラミング言語を聞いてみると…。

「PHPがおすすめです。文法も英語感覚でなんとなくわかりますし、PHPはもともと、ウェブページを動的に生成するために作られた言語であるため、ウェブサイト表示の基礎であるHTMLとも相性が良く自然に学べます。比較的、習得も楽なわかりやすい言語と言えるでしょう」

もう少し詳しくPHPが良い理由を聞いてみよう。

「PHPは昔から“親しみやすいプログラミング言語”として初心者向けの書籍やスクールで教えられてきた一方で、アプリ開発やWordPressによるサイト制作などの現場でも根強く使われており、エンジニアの間でも『PHPを使えるとつぶしが効く』『なんだかんだで仕事がある』という話も聞くほどポピュラーで汎用性の高い言語です。そのためネット上や書籍による情報が非常に豊富で、疑問に思ったことを調べたり、トラブルの解決方法も見つけやすい、という側面があります。

またPHPのわかるエンジニアや先生も多いため、セミナー・スクールの選択肢が広く、予算や目的に合った学び方を自分でデザインしやすいこともメリットだと思います」

PHPは、実際にウェブサイトなどで使いやすいということと共に、学びやすさもメリットとしてあるようだ。

次の段階は「JavaScript」がおすすめ

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PHPで基本を押さえたら、次の段階は「JavaScript(ジャバスクリプト)」がおすすめだと言う。

「PHPでデータの扱いとHTMLによるウェブでの表示方法に慣れた中級以降では、PHPと文法が似ているJavaScriptの勉強に進むのも良いと思います。JavaScriptは現在の動的なウェブサイトを作るのに必須の言語であるとともに、スマホアプリ制作などにも使える応用範囲の広い言語だからです。PHPに加えてJavaScriptも使えるようになると、グッと世界が広がり、さらに楽しさが増します」

60代以上がプログラミング言語を学ぶ工夫ポイント

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PHPやJavaScriptはハードルが低いとはいえ、60代以上のシニアにとっては少しとっつきにくさも感じるだろう。そこで60代以上がプログラミング言語を学びやすくするための工夫ポイントを教えてもらった。

自分の両親に教えるときや、自分が将来シニアになったときにプログラミングに取り組むときなどのヒントにしてみよう。

1.まずはPCやインターネットに慣れる

「当スクールでは、まずパソコンやインターネットの使い方にゆっくりと慣れていただいています。ファイルの開き方と作り方、PCの中のファイルとアプリケーションの保存場所、ブラウザの使い方やIDやパスワードの管理方法などもお教えしています」

2.プログラミングの全体像と原理を把握

「プログラミングの学習に進んでも、いきなりPHPを使った細かいコーディングを理解しようとせず、まずは全体像と原理(プログラミング思考)の把握を心がけるのが良いと思います。当スクールでは、最初はコードを使わず、料理の例え話などを使ってお教えしています」

3.“手を動かして”理解を進める

「1つの同じことをゆっくり何度もスポーツのように繰り返し、『手を動かして』理解することが大切です。頭ではなくスポーツのように身体感覚として身につけると、理屈は後からついてきます。プログラミングは『覚える』ものではなく『使う』もの。それがわかれば、もっと気楽に取り組めるようになります」

4.環境・仲間・先生も大事

「シニアのプログラミング学習は、エンジニアを目指すわけではなく、あくまでも趣味と実益を兼ねた習い事ですので、楽しく、ゆっくり継続できる環境と、信頼できる仲間と先生がいることが重要です。何か1つでも楽しかった、面白かったと言えることを持ち帰ってもらうことが大切だと思っています」

5.“作りたいものを作りながら”学ぶ

「長く楽しく継続するためには、『作りたいものを作りながら』学ぶのが一番です。ある程度、基本を習得したら、好きなことや興味のある分野で小さなアプリを作ってみましょう。自分のためだけに作る、そんな家庭菜園のようなアプリから始めることをおすすめしています」

自分の親もしくは自分がシニアになったら、プログラミング学習を趣味として取り入れてみるのもいいかもしれない。

【取材協力】
TechGardenSchool代表 高橋 与志さん
2011年「起業家のためのエンジニア教室」創設。2016年より「中高年のためのプログラミング教室」を開始。 初心者シニアでもやさしく楽しく学べる手法を日々開発中で、人生100年時代に「好きで稼ぐ!」中高年を増やすことを目的としている。著書に「教えて♪ プログラミング」や「めくって♪プログラミング」(共にリックテレコム)がある。
https://techgardenschool.com/

取材・文/石原亜香利

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